ワラワは宇宙人だ。ショートショート。
うわっ、冷たい!
それほど大きくない小川の浅瀬に足を入れて、
手には釣り道具を握っていた。
釣り糸を垂らし、しばらく水面を眺めていたが、釣れる気配がない。
少し上流に移動しようとした時に気がついた。
土手の上から子供がこちらを見ていたのだ。
あれ、この辺の子なの?
質問してみるが返事がない。
どこから来たの?
やはり返事がない。
近づいてみると、その子がしゃべった。
ワラワは宇宙人だ。
え? ワレワレじゃないの?
ワラワは宇宙人だ。
よく見ると女の子で、キラキラの服を着ていた。
釣竿を指差し、交換しろというジェスチャーをしてくる。
交換すると、ダイヤモンドのような物をもらった。
これ、ワラシベ長者じゃん!
つい口に出してしまった。
その子がワラった。
