ペテン師リリースについて
昨日は邂逅相遇2025、ご来場頂きありがとうございました。最高のライブでした。
そうこうして、2025年5月3日無事に新たな音源がリリースされました。
"ペテン師の生き恥"という、なんとも妙ちくりんなタイトルだと思った人は少なくはないだろうな。今日はこの曲に纏わるあれやこれやについてお伝えしようと思います。
自身がドラマーということもあり、俺の曲作りは最初からバンドサウンドでイメージされてゆく。まだまだ駆け出しの作曲家ではあるが最も重要視している要素があり、「自分が聴きたいものを作る」という、それはそれはとってもDIYな精神である。ペテン師を作った時は速いビート感で、且つドラムのリズムは単調なのにギターでリズムが立体的になるような曲をやってるLONEが聴きてえなと言うコンセプトのもと作曲に入った。
2024年9月、未だ暑い夜に一晩で2曲作った内の一曲がペテン師の生き恥でした。せっかくnoteを見てくれている方に、当時の音源を少しお届け。
イントロ
https://drive.google.com/file/d/1vBcoCuTfGPYWLO84wzNV-5O6Ve2XHhVf/view?usp=sharing
サビ
https://drive.google.com/file/d/1Srz0FV0CHFbtn2YU4L2RLKju87vgQpB7/view?usp=sharing
その日は1時間ほどで何となくフル尺にまとめ、メンバーにデモを送った。好感触だったので、後日バンドの作詞を担当している牛首にこの曲のテーマを口頭で伝えた。心が疲弊したある人を勇気付けたいという内容のものだった。牛首と俺の共通の友人で、互いにとても大切な人だ。牛首は「りょ」とかなんとかテキトーな返事をして帰っていった。それからかんかんに最高のギターリフをつけてもらって、今の曲構成には至ってないものの、8割位が完成した。なおこの時はまだ曲名も歌詞もついていない。
そして時は流れ2025年2月1日、予てよりレコーディングスタジを2日間予約しており、1日目、未収録曲のレコーディングを進めていた。そして事件は起こる。なんと予定より大幅に早く(1日目の夕方くらいには)全部録りきってしまったのだ!!もうできることはない。当然思う、え、明日どうしよ、、、(この時まだペテン師はできていなかった)。残りの時間を全てミックスに充てることもできたのだが、俺は割とアホなのでこういう時こそなんとかしてやる!と謎に燃えたのであった。20周年ということ、んが!が加入すること色々なことが重なるこのタイミングで、この曲を出したいという気持ちをこの瞬間までそこまで強く表に出せなかった。そして例の曲録りたい、とメンバーに伝え、編曲再開だった。
その瞬間から俺はものすごい勢いで編曲を進めた、メロディが確定していなかった部分を決め、2サビ入りのフレーズ、ギターソロの転調、その後のDメロへの展開、などを瞬発的に作っていった。それでもあくまで俺の聴きたいものを作るということは普遍とした。夜にはほぼ今の形になり、どのタイミングかは正確に覚えてないが牛首からA4コピー用紙に印刷した歌詞を手渡された。
そしておそらく25時位にメロディラインを共有するためのデモ音源を完成させた。
https://drive.google.com/file/d/1XXl-EKQ9tZt4q5WsZFDczqNSbyQ9Galy/view?usp=share_link
この音源と昨日リリースした音源で歌詞が違うとこがある。(一番最後の「全部"僕"のせいだ」は俺の歌い間違い!)
いつか映画で観たあの光景が
今はバカみたいに見える"ぜ"
語尾が違うのです。
もともと牛首が書いてくれた歌詞では「見えるの」という語尾だったが、レコーディング中に毛利の歌に漢気を感じてそう歌ってもらいました。こういう言い回しも意外と今までのLONEに無かった部分で、ペテン師を面白い曲にしている一因だと思う。
8枚の謎の写真
ペテン師リリース発表の3日ほど前から、LONEの公式Xにて意味不明な画像を勝手に投稿し続けていました。あれらは全て俺が実際に撮影したもので、ペテン師の生き恥の歌詞に纏わる(と俺が思った)モノたちです。ナンノコッチャになった人も多いと思うので、俺の実体験に基づく詩の解釈とともに此処で紹介します。
単気筒

前のギタリスト竹家が乗っていたバイクということもあり、単気筒といえばSR400だ、と思っていたがまさか絶版になっていて、全然見つからないとは思わなかったな。撮影2日目に大阪中百舌鳥の専門店まで行ってやっと見つけた。どこまでも旅ができる相棒、そんな言葉がこのバイクにはぴったりだと思う。俺にとってLONEのメンバーは間違いなくそんな存在だ。
風待ちの朝を遠ざけて

風待ち、という言葉から連想される言葉は船出。旅立ちというニュアンスを感じた俺は遠くも近くもない木津川に位置する船着き場へ向かった。そして今気付いたが、渡船場では向こう岸などのチョイノリに使われるだけで、到底旅に出られないじゃないか。しかし同時に思う、幼い頃、それだけで十分に冒険だった。
何にも知らない顔で下駄を履く

"何にも知らない顔で下駄を履く"その背後には、狭小で自虐的な精神を連想する。しかし誰しもがそんな人間らしい一面を持ち得るだろうし、それが垣間見えた時、弱さを言い当てるような奴には俺はなりたくないななどと考えながら、姉宅の最寄りの公園の草むらで真剣に女児用の下駄を撮影する俺は、紛れもなくただの不審者だった。
そういえば、借りたビデオ昨日までだ

借りたビデオと云えば我々の地元ではTSUTAYA一択だった。小中学生の時、TSUTAYAでCDを借りまくって、金は無いので当日返却で、急いでMDにダビングしていた。お陰で今、音楽に携われていると本当に思う。写真を撮りながら、うつりゆく物の哀れに心を寄せた。
いつか映画で観たあの光景が、今はバカみたいに見えるぜ

この日は小田香監督の"Underground"というこれまた独特な雰囲気を放つ映画が上映されていたが、時間の都合で観れなかったのが心残りだ。抽象的で没入感のある映画を見るには絶好のミニシアターだと思う。時間があれば立ち寄ってみてほしい。
いつか見た心奪われるような光景も、今の俺達なら余裕で塗り替えてゆける。そんな頼もしい歌詞に今の俺には見える。ぜ!
最期の最後、冴えた切り札を切り出せないまま沈む凡人が何を望む

最高にクールな詩である。積み上げてきたこと、未来への期待と不安、どれもが大切で愛おしいからこそ、その瞬間、それがどれだけ理想的で効率的だったとしても切れない、切ってはならないカードが確かにあるのだ。
「スペ3返し」は地元だけのローカルルールだと思っていたが、公式のルールに記載されていたので採用した。出典:日本大富豪連盟公式ルール
俺は常にスペ3を出す機会を虎視眈々と狙うようなイヤな子どもだった。
今更、イカサマしたって

これはただのダジャレ的発想で撮った。イカ様はこのあと酢味噌で頂いた。もちろん、罰当たりなことをしているという自覚は十分にあるしナニカにバチクソに呪われてもまあ仕方ないと思っている。
倍々ゲーム?!

紙を42回折ると月まで届くという指数関数の代表例を実践した。個数は5個と最初から決めていた。うっかり購入したのが日経新聞だったために、慎重に思想の強くないページを吟味し、5枚を折ったところで並べてみると、(前衛アートの展示のようになったな)、などと恥知らずにも思い、正解なんてないのに(この向きとバランスがカッコいいな、、)などと世界一無駄なインスピレーションを発揮しながら撮影した。よーく観察してもらいたい。
8枚の不思議な写真たち
4月18日から3日間、LONE公式Xアカウントを勝手に使ってこれらの写真を順次アップロードしていった。当然フォロワーのみなさんは困惑しつつこう思っただろう。
「なんだこれは?!?!」
終わりに
上記の解釈はあくまで俺の感じたことでしかなく、俺はそうやってこの曲を大切にするよと、小っ恥ずかしいけど提示してみた。他の曲でも、牛首の詩の美しさ、表現の新しさやディティールの細やかさに驚く所は多いので、まだそういう視点でLONEの曲を聴いたことのない人は、是非トライしてみてほしい。もちろん、強制ではない。純粋に音を楽しむというのも非常に尊いと俺は思う。
ただ、LONEを好きになってくれた以上、歌詞に対する愛着や考察も楽しみの一つにして頂けるとこの上なく嬉しいです。
ペテン師の生き恥に関わるあれやこれやでした。バンドの意向でレコ発まではお預けってことで、昨日のライブでは披露するのを我慢しました。アンコールで、当然ペテン師やるだろうと思ってた皆が、毛利の「今日はやりません!!」でズッコケたのは失礼ながら面白かったです。アンコールのピエタ終わり、「御免!!」と切腹する侍さながらに毛利が叫んだ。本当に楽しみにしていてくれた人はごめんね。お預けにした分、5/24のFireloopを楽しみにしていてほしい。未だTicket買っていない方はこちらから買ってくださいね。
🎫https://lone.jp/live/1412/

かなり冒頭部分で書いた、2024年9月、未だ暑い夜に一晩で2曲作った内のもう一曲は、もう完成していて来月初旬くらいには発表できると思う。ペテン師に勝らずとも劣らぬ、最高な曲なので心から楽しみにしていてください。
それとは別に、近々新しいお知らせがあります。
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