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ハルナさん、あなたは一体どこまで見えていたんですか

こんにちは、Wiratです。アウトライナーアプリ「バナナツリー」を作っています。

今回は、直近のアップデートで追加した、ちょっとした機能改善について書いてみます。
追加した機能自体は、プログラム的にはそんなに難しくないものです。

「ノードを追加したとき、そのまま自動で編集画面に入る設定を追加」

これだけです。 でも、実装したあとの満足感といいますか、「ユーザーエクスペリエンス(UX)」っていうんですか?それを一段引き上げてやったぞ!という手応えがありました。


ユーザーさんからの要望

きっかけは、海外のユーザーさんから届いた1通のフィードバックでした。

「新しくノードを作ったら、そのまま自動で編集画面に遷移してタイトルを入力できるようにしてほしい」

言われてみれば、確かに、そうですね。
アウトライナーは、作ったツリーを綺麗に眺めるための鑑賞用ツールではありません。 ふと思いついたアイデアをパッと書いて、頭のモヤモヤをサッと吐き出すための「道具」です。

せっかく「よし、書くぞ!」と新しい項目を作ったのに、文字を入力するためにもう一回タップさせられる。この、ほんの一手間が、せっかくの思考の流れを止めてしまうかもしれません。

「これはいい要望をもらった!」「この改修、いただきマンモス!」

と、さっそく改修に取り掛かりました。

文書の設定画面に

「新規ノード作成時に編集画面を開く」

という設定を追加し、ONにすれば、作成と同時に即・編集状態。

今回追加した設定

そして実際に動かしてみると、改修内容の簡単さからは考えられないほど使いやすくなった感じがしました。
これは…ユーザーエクスペリエンスが向上したっぽい。

「いやー、我ながら良い改善をした。要望をくれたユーザさん、ありがとう」 と、ちょっと満足していたんです。


久しぶりに、あの「ボス」を起動してみたら

そのとき、ちょっと気になったんです。
バナナツリーを作るきっかけであり、今はストアから消えてしまった、あの「ハルナアウトライン」は、ここらへんの挙動、どうなってるんだろう?と。

私のスマホには、ストアから消える前から入っているハルナアウトラインを、今でも大切に残してあります。
久しぶりにハルナを起動して、設定画面を覗いてみました。

……ありました。

ハルナアウトラインの設定画面

ありました。しかも、私、その設定にチェックを付けている!

念のため動作を確認すると、私はハルナアウトラインを使うとき、何の違和感もなく、新規ノード作成時に、そのまま編集していました。


お釈迦様の手のひらの上で

正直、ちょっと笑ってしまいました。

私が「いい改修ができた!」と喜んでいた内容は、はるか昔に、先人がとっくに通り過ぎた足跡だったわけです。そして私も気づかないうちに、その設定を使っていました。

完全に、お釈迦様の手のひらでもてあそばれた孫悟空の気分です。
お釈迦様さぁ……。

ハルナさん、あなた一体どれだけ先が見えていたんですか。


良い設計は、時代が変わっても似た答えになる

良い設計というのは、時代が変わっても、使う人のことを真剣に考えていけば、同じ場所へたどり着くのかもしれません。

……とはいえ、ハルナさんには、まだまだ追いつけそうにありません。

今回は、そんなことを思ったアップデートでした。


今回のアップデートを反映した「バナナツリー」は、Google Playで無料公開中です。少しずつ育てているアウトライナーです。興味を持っていただけたら、ぜひ一度お試しください。