クックック…! 良いでしょう! これが僕の第五形態第だァ!!【創作論】
どうも、創作大賞とラノベ新人賞で落ちた人です。
小説を書き始めて、たぶんそれなりに経ちました。
その間、僕は何度も「自分、成長したな」と思いました。
そして、何度も「いや、全然成長してないじゃん」と思った。
たぶん小説って、そういうものなんだと思う。
昨日より上手くなった気がする。
でも一年前の原稿を読むと、
「なんだこれ」
となる。
じゃあ、今はどうなのか。
それも数年後には、
「なんだこれ」
になるのだろう。
だったら、今の僕を一度くらい記録しておいてもいい。
というわけで。
今回は、僕の小説人生を五つの形態に分けて振り返ってみようと思う。
なお、タイトルから分かる通り、今回は少しふざけています。

第一形態(2025年1月〜7月)
まず、僕の最初期。
代表作は、
『僕は勇者の殺し方を知っている。』
です。
ちなみに現在書いている『僕勇』は第六版です。
つまり、今の僕からすると、
「第一版の僕勇、お前……よくこれで書こうと思ったな」
というレベルです。
文章力。
低い。
総合力。
低い。
構成力。
低い。
キャラクター。
今よりだいぶ弱い。
説明も雑。
今の自分が読んだら、たぶん色々と言いたくなる。
では、何もなかったのか。
というと、そうでもない。
ここが面白いところです。
ヒキの作り方だけは、妙に良かった。
そして、タイトルのセンスも、妙にあった。
「文章は下手なのに、なんか続きが気になる」
みたいなものが、たまにあった。
今思えば、これが僕の原点だったのだと思います。
技術はない。
基礎もない。
でも、「次を読ませたい」という感覚だけは、最初からあった。
もちろん、それだけでは賞は取れない。
小説としての総合力が低すぎる。
だから第一形態の僕は、
光るものはある。でも、作品として完成していない。
そんな状態だったと思います。
そして、そこから第二形態へ。
第二形態 2025年8月~2026年2月
この時期の代表作は、
『ラスボス反転』
です。
ここで文章力が一気に上がりました。
第一形態と比べると、
「お前、何があった?」
くらいには変わった。
文章そのものは、現在の水準にかなり近づいたと思います。
少なくとも、
「文章力が低すぎて話にならない」
という段階からは抜けた。
ただし。
別の問題があった。
ジャンルのオリジナリティーが弱かった。
そして、
同市場性も弱かった。
つまり、
「ちゃんと書けるようにはなったけど、これを誰に読ませたいんだ?」
という問題が残っていた。
さらに、
説明過多。
これも酷かった。
設定を考える。
↓
説明する。
設定を考える。
↓
説明する。
設定を考える。
↓
また説明する。
お前は百科事典か。
そんな感じだった。
しかも、設定や展開を作ることに夢中になって、
小説としての基礎的な部分を十分に固められていなかった。
この頃から、
『見えざる剣』
によってジャンル越境の問題も始まりました。
今振り返ると、第二形態は、
「文章を書く技術は身についた。でも、小説そのものをどう設計するかは、まだ分かっていなかった時代」
だったのだと思います。
第三形態 2026年2月~7月
ここで登場するのが、
『バイオレンスドレス』
です。
この頃になると、
オリジナリティーはかなり良くなった。
そして、
同市場性も良くなった。
「自分が書きたいもの」だけではなく、
「ラノベ市場でどう見えるのか」
も考えるようになっていた。
これは大きな進歩だったと思います。
しかし。ここで別の問題が爆発しました。
ジャンルの分断。
情報の詰め込みすぎ。
説明過多。
キャラクターの分散。
色々なものを盛り込もうとした結果、
「お前、何の小説なんだ?」
という状態になっていった。
オリジナリティーを高めよう。
市場性も高めよう。
設定も面白くしよう。
キャラクターも増やそう。
色々なジャンルも入れよう。
結果。
全部やった。
そして、
全部が少しずつ薄くなった。
この時期は、個人的には一番停滞した区間だと思っています。
代表作として挙げるなら、
『音域戦線』
です。
この作品は、第三形態の良いところと悪いところを、かなりそのまま表している。
オリジナリティー。
同市場性。
そこは良くなった。
でも、
「だから面白い作品になったのか?」
と言われると、そうではない。
僕自身、
「これは新人賞に受かるとは思えない」
と思っています。
第三形態は、
武器は増えた。でも、その武器をどう使うのか分からなかった時代。
だったのだと思います。
第四形態 2026年7月~8月
ここから、ちょっとおかしなことが起きました。
短期間で、色々な問題を潰し始めた。
第三形態までにあった、
説明過多。
情報過多。
キャラクターの分散。
ジャンル分断。
これらを、
「いや、これ邪魔じゃない?」
と考えるようになった。
オリジナリティーや同市場性を捨てるのではなく、
残したまま、余計なものを削る。
この方向に行き始めた。
そして、この第四形態から第五形態にかけて、
僕自身の成長速度が一番速かったと思っています。
この時期の最高傑作は、
『彼岸の國』
です。
そして、
『しわあわせ』
もかなり上手くいった。
ただし、しわあわせには明確な問題があった。
キャラクターが動いていない。
そして、
キャラクター同士の関係が弱い。
ここが残った。
つまり、
「構成上はかなり良くなった」
でも、
「じゃあ、人物が勝手に物語を動かしているか?」
と言われると、まだ違った。
この「まだ足りないもの」が、第五形態へ繋がった。
そして第五形態
2026年8月~現在。
ここです。
何が変わったのか。
一番大きいのは、
物語の作り方そのものを変えたこと。
以前の僕は、
「まずテーマを決めよう」
「まず設定を作ろう」
「この設定なら、こういう展開が面白そうだ」
という作り方をかなりしていた。
でも、第五形態では、それを変えた。
キャラクターの関係を中心に物語を動かす。
「このキャラクターなら、ここでどうする?」
を考える。
その結果として、
「じゃあ、この展開になる」
という順番にした。
設定からキャラクターを動かすのではなく、
キャラクターから物語を動かす。
ここが、今の僕にとってかなり大きな転換点です。
代表作を挙げるなら、
『戦場サクラ』
『モルガン・ワールド』
『曇らせ好きの七瀬さんを、笑わせたい。』
最新版の『僕は勇者の殺し方を知っている。』
『音の中のセレナ』
『芸術は、爆発だけじゃなかった。』
あたりですね。
ただし、この中で完結しているのは、
『戦場サクラ』と『七瀬さん』だけ。
だから、第五形態が本当に成功したのかは、まだ分からない。
ここは重要です。
僕自身、
「第五形態、完成!」
などと言うつもりはないです。
まだ途中なんですよ……とほほ。

では、なぜ第四形態と第五形態で急に成長したのか
正直に言う。
分からない。
本当に分からない。
ただ、あえてこじつけるなら、三つある。
① 物語の成長の核心を、なんとなく掴んだから
たぶん、これが一番大きい。
小説って、理論だけでは書けない。
「こうすれば面白くなる」
という理屈をいくら知っていても、
実際に書いたものが面白くなるとは限らない。
逆に、
「なんとなく、こっちの方が面白い気がする」
という感覚が当たることもある。
僕は第四形態から第五形態にかけて、
その「なんとなく」の精度が少し上がった
のではないかと思っています。
もちろん、これで第五形態の作品が全部新人賞で落ちたら、
流石に僕は笑いものですな!
ハッハッハ……
いや、笑えませんけどね。
② テーマを意図的に作るようになったから
これも大きい。
以前は、
「面白い設定を作ろう」
「面白い展開を作ろう」
という方向に意識が向きやすかった。
今は、
「この作品を最後まで読んだ人に、何を感じてほしいのか」
を考えるようになった。
もちろん、テーマを決めたから偉いわけではない。
テーマが前に出すぎたら、
「作者が言いたいことをキャラクターに喋らせているだけ」
になってしまう。
でも、物語の奥に一本芯があるだけで、
「この展開は何のためにあるのか」
が見えやすくなった。
たぶん、これもかなり大きい。
③ キャラクターの関係性を最重視するようになったから
そして、これも最重要。
むしろ第五形態を説明するなら、
ここが一番分かりやすいかもしれない。
以前の僕は、
「この設定なら、こんな展開ができる」
という発想がかなり強かった。
今は、
「この二人だから、ここでどうする?」
を考える。
同じ出来事でも、誰が経験するかで意味が変わる。
同じ「別れ」でも、親子なら違う。
恋人なら違う。
ライバルなら違う。
親友なら違う。
だから、「面白い展開」を考えるより、「その人だから起こる展開」を考える。
これを意識するようになった。
そして、これをやると、
キャラクターが動く。
キャラクターが動くと、物語が動く。
物語が動けば、設定も必要なところだけ出せばいい。
そうすると、説明過多も減る。
情報過多も減る。
キャラクターの分散も減る。
ジャンルの分断も減る。
第四形態で潰そうとしていた問題が、
第五形態では「キャラクターの関係性」というところから、まとめて解決し始めた。
たぶん、これも今の僕の一番大きな変化です。
結局、僕は何が上手くなったのか
文章力だけなら、
第二形態でもかなり上がった。
オリジナリティーなら、
第三形態でかなり上がった。
同市場性も、
第三形態以降で意識するようになった。
構成や情報整理は、
第四形態でかなり改善した。
そして第五形態で、
「それらを何のために使うのか」
を少しずつ考えられるようになった。
だから、
第一形態
→ 武器はある。でも技術がない。
第二形態
→ 技術がついてきた。でも方向性が弱い。
第三形態
→ 独自性と市場性を得た。でも盛りすぎた。
第四形態
→ 盛りすぎ問題を整理し始めた。
第五形態
→ キャラクターと関係性を中心に、全部を一つにまとめようとしている。
こんな感じだと思います。
もちろん、第五形態が本当に正解なのかは分かりません。
賞に出してみないと分からない。
結局そこです。
第五形態の作品が、
戦場サクラも。
七瀬さんも。
モルガン・ワールドも。
芸術も。
僕勇も。
セレナも。
全部、新人賞で落ちたら?
そのときは、
「第五形態とは何だったのか」
という記事を書くことになるでしょう。
クックック……!
良いでしょう。
それもまた、小説家人生です。
そして、もしどれか一つでも結果が出たら。
そのときは、
「ああ、第五形態は間違ってなかったんだな」
と、ようやく思えるのかもしれません。
……まあ。
まだ第五形態になったばかりなんですけどね。
これが私の第五形態だァ!!
……と言いつつ、
六形態目がある可能性も、余裕であると思います。
皆さんは、どう思いますか?
応援してます!という方は、スキを。
そう言いつつ、全部第一形態だろwうおwと思った方は、冷笑コメントを。
どわーw創作論書いてるつもりかーwと思った方は、コメントせずに冷笑を。
まだまだ成長できるでしょ!と思う方は、コメントとスキを。
もっと熱くなれよ!!と思う方は、熱いコメントをしながら、太陽になってください😎🔥
では!
冷笑コメントは駄目、絶対。
