見出し画像

日本語力


東京に住んでいた頃、好きな場所があった。


新宿駅南口を出てからすぐの、スターバックスサザンテラス店だ。


お店の雰囲気も、お店から見える風景も、都会的で開放的で、いつもそこでコーヒーを飲むたびに私は自由を感じた…


新宿に用事がある時は、必ずと言って良いほど立ち寄った。


その当時、とある国出身の女性とお付き合いしていた。


日本と日本語が大好きで、日本語学習が何よりも好きな人だった。


彼女の日本語の発音は、母語の影響で少しクセがあったが、文法の理解力や単語力は相当にあったと思う。


一般の日本人並みだと言っても過言ではない日本語会話の実力の持ち主だった。


だから、自分のお母さんに電話して、間違えて日本語で話すこともあると言っていた。


きっと、日本語と彼女の母語が、脳の中で混乱するのだろう。


そんな彼女と、いつものスターバックスでコーヒーを飲んでいた。


その時彼女は、日本人と日本文化に対する納得できない疑問点について、感情的にかなり興奮しながら私に話し続けていた。


そんな時彼女は、周りの日本人の目を気にして、日本語で話すことはせずに、彼女の母語を使って話す。


周りでコーヒーを飲んでいる日本人には100パーセント理解できないから、思う存分自由に話すことができる。


私は、静かにうなずきながら聞いていた。


しばらくして…
話すだけ話して…
彼女はだいぶスッキリしたようだった。


少し間があって…


一際大きな声で、


「あ〜、うんこしたい..…」


と言った。


日本語だった。


彼女の脳が混乱していたらしい…




お読みいただきありがとうございます😊


いいなと思ったら応援しよう!

Naiʻa 最後までお読みいただきありがとうございます。よろしければ応援お願いたします。 いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます。