映画「ルックバック」鑑賞※ネタバレあり
先日、映画ルックバックを鑑賞してきた。
個人的な感想を書き綴っていく。
以下ネタバレもあります。
そして、全ては僕個人の感想であります。
また、僕は秋田県出身であるため、相当の秋田バイアスも掛かっていることをお知らせする。
原作に忠実
作品全体を通して感じたのは、原作やアニメ映画に忠実であること。
そして、秋田をうまく使ってくれていること。
藤野と京本が歩く、アニメ映画でも印象的な未舗装の道。
藤野や京本の部屋。
もちろん、実写化に当たって再現が難しい点あったと思うが、これはちょっと、、、と気になる点は全くなかった。
藤野の小学校時代役の七瀬ふうりさんも素晴らしかった。
藤野の特に小学生時代、鼻につくようなキャラクターの演じ方。
藤野だぁ。と思わずクスッとした。
全体としての雰囲気
秋田が溢れておる。
物語以前に、丁寧に秋田を描いていることを感じていることが琴線に触れた。
京本役のお2人(岡田六花さん、蒔田彩珠さん)、宮藤官九郎さん演じる教師の秋田弁、素晴らしかった。
そこだけで秋田県出身者として「頑張ってくれてるなぁ」と一筋の涙が溢れた。
クドカンさんの「親さも見せれよぉ」というセリフや、そのほかのセリフのイントネーション👏。
思わず「んだんだ。親さも見せれよー」と思ってしまった。
(帰宅後、アニメ映画も見直したが、同じ場面での教員のセリフは「親にも見せろよぉ」という標準語だった。)
あと、京本が着ているどんぶぐ(秋田弁ですね)に藤野のサインを求めるときの「せなが(背中)」というイントネーションもなんだかニヤリとしながら、自分でも忘れていた郷里の温かい秋田弁を思い出して泣けてきた。
アニメももちろんいい。悪いところはない。
というか実写を経て、もう一度漫画やアニメを見たくなった。
ただ、実写化に当たって秋田感が増し増しとなっている。
藤野先生が京本に卒業証書を届けるため、京本の自宅に行った時、秋田によくあるような家の造りで、玄関の場面では香りを感じてしまった。
一番好きなシーン
応募作品の受賞したかどうかを確認するため、コンビニに行くシーン。
誰も歩いた跡がない、雪深い道を2人で歩く。
コンビニにたどり着き、コンビニに入ったところで無音に。
受賞の喜びは無音。
本当に嬉しい時は音は要らない。
アニメにも同様のシーンがあるが、実写の方が響いた。
秋田弁で喜んでいる声を聞きたかった気もするが。
書いていてふと思った。
秋田弁の喜ぶ時の言葉ってなんだろう。
高齢の人ならば、
あやっすがだね(あやしかっ)
とかなのだろうか。
30代の僕が高校生の頃だったら
やべぇーーー
いがったー
などだろうか。
なんだか無音で良かったかもしれない。
そういえば漫画のスラムダンクの山王工業戦の最後のシーンも無音。
名シーンすぎる。何度泣いたことか。
ちなみにこれも秋田繋がり。
脱線。失礼しました。
京本は救われたのか。
実は、noteを書きながら、アニメを同時に見ている。
自分が京本を部屋から出してしまったことを後悔した藤野。
自分のせいで京本は。。。
藤野に感情移入してしまった。
出てこないで!!
しかし、別の世界線でも京本は結果的に外に出ていた。
藤野に頼らずに、同じように外に、世界に出ていたのだ。
僕は最後のシーンは、藤野の想像なのかもしれないと感じたが、
それでも、想像でも京本は救われている。
そして、それによって藤野も救われたのだ。
人はそれでも生きていくのである
最後に
原作の藤本タツキ先生の作風の振り幅にも驚かせられるが、藤本先生の心のどこかにルックバックのような景色があると思うと、秋田の人としては心より嬉しく思う。
秋田出身だから当たり前なのかもしれないけれど。
そして、ルックバックが、是枝裕和監督によって実写化。
是枝監督も言わずもがな。
物語がいいのは漫画やアニメ映画を見たことがある人ならわかっているだろうが、秋田出身者に見てほしい。
きっと帰りたくなることだろう。

