見出し画像

行政書士に合格したのに、何も答えられなかった夜

こんにちは、みけです!

5年前まで、
うちの会社で顧問をしてくれていた80歳の方と、1年ぶりに食事をした時の話です。

その人は、
現役時代、大手証券会社で働き、
58歳で関連会社の社長を経て、


70歳から、
うちの会社の販路開拓の顧問として、
5年間一緒に仕事をしました。


正直に言えば、
数字として、
大きな成果が出たわけではありません。

でも、
仕事とは別に、

この人と話している時間が、
私は好きでした。


なぜかこの人とは、
また会いたくなる。


会社を離れた今でも、
九州へ行くと、
つい「一杯やりましょう」と連絡してしまう。

そんな人です。

今回会って、
私は行政書士試験に合格したこと、

そして今、

親の相続や、父の施設入居のことで
悩んでる話もしました。


すると、その人は静かに

「来月、息子と娘を呼んで、自分が死んだ後の
相続の話を初めてしようと思ってるんだ」

私は、一瞬言葉に詰まった。

あまりにタイムリーだったから。

・相続
・家族
・老後

まさに、今、自分自身が直面しているテーマ
だったから。

でも、その時。

私は、何か気の利いたことを言いたかったけど…


将来は行政書士として、
相続も専門にしたい。


そんなことを考えていたのに。
「こうするといいですよ」
そんな一言さえ、出てこなかった。


いや、もっと言うと。
”どこまで具体的なアドバイスをしていいのか”
すら、まだ曖昧だった。


正直恥ずかしかった。


行政書士試験に合格したことで、どこか少し、
自分は ”分かってる側” に立った気になっていたのかもしれない。


でも現実は違った。


本当に目の前で困っている人に対して、
私はまだ、
何もできない。

…なんにも分からない…
そんな言葉が、頭の中で渦巻いた。
正直、悔しかった。


ただ、
一緒に飲みながら、
あらためて思ったことがある。


それは、
「自分が死んだ後、家族が困らないようにしたい」
そう考えている人は、想像以上に多いかもしれない、ということ。


しかもそれは、
単なる ”財産分け” の話ではない。

・子どもにどう伝えるか
・家族は揉めないか
・認知症になったらどうするか
・施設はどうするか
・財産をどう整理するか
・自分の想いをどう残すか


そんな ”人生の終わり方” の悩みだった。


そして、もっと驚いたことがある。
こういう悩みを、
気軽に相談できる場所が、実はあまり無い
ということ。


弁護士に相談するほどでもない。
税理士に聞く話かも分からない。
子どもにはまだ話しにくい。


でも、漠然とした不安はある。


特に50代後半から60代に入ると、
親の介護、自分の老後、相続。
急に「人生の後半戦」が現実味を帯びてくる。


私自身、今まさにその真っ只中にいる。


だからこそ、今、思う。


相続って、
法律知識だけじゃないのかもしれない。

むしろ、
人は、
「自分が死んだ後、
家族は大丈夫だろうか」

そんな不安を抱えているのかもしれない。


そこを理解することの方が、
大事なんじゃないか、と。


もちろん、知識は必要。
でも、
本当に必要なのは、
”この人は、何に困ってるんだろう”
そこに向き合うことなのかもしれない。

そんなことを感じた夜だった。


行政書士に合格して終わりじゃなかった。
むしろ、ここからなんだと思う。

次回予告

でも、
その夜。

実は、
もう一つ、
考えさせられたことがあった。


会社を離れたあと、
人は何者になるのか?


80歳になった今でも、
人が集まり、
人に慕われるその人を見て、

私は、
肩書ではない、
”人間としての魅力” 
について考えてみた。

そして、
少し怖くなった。

会社を離れた時、
自分には何が残るんだろう、と。

次回は、
そんな話を書いてみようと思います。

いいなと思ったら応援しよう!

みけ|50代からの人生再設計 この記事が少しでも役に立ったら、応援して頂けると嬉しいです。これからもリアルな挑戦について発信していきます。