相続争いの8割は、財産5000万円以下の家庭で起きています
続で揉めるのは、お金持ちの家の話。そう思ってませんか。
実は相続争いに発展したケースのうち、約8割は財産5000万円以下の家庭で起きているというデータがあります。うちは大した財産ないから関係ない、とは言い切れないということです。
相続の話、家族でちゃんとできてますか、と聞かれて「できてます」と即答できる人を、僕はまだ見たことがありません。
親に聞くのも気まずい。子供から切り出すと「もう財産目当てか」と思われそうで怖い。かといって放っておいていい話でもない。そんな空気、どこの家にもあるんじゃないでしょうか。

じゃあどうやって切り出すのがいいのか。
僕がやったのは、いきなり相続の話をすることではありませんでした。
うちには「もしものときに読むノート」という、自分で作ったエンディングノートがあります。これを、僕の実の祖父母と、妻のおばあちゃん(義理の祖母)に、それぞれ書いてもらったことがあります。
「相続をどうするか話し合おう」ではなく、「もしものときのために、これ書いといてもらえる?」というくらいの軽さで渡しました。かかりつけの病院のこと、飲んでる薬、大事な連絡先、それと財産のこと。相続そのものより、もっと生活に近いところから埋めていくノートです。
たったこれだけで、いろんなことが見えてきました。
妻のおばあちゃんは一人暮らしで、昔からのお付き合いで銀行を何行もかけもちしていました。ノートに書いてもらって初めて、それが分かったんです。しかも、定期的に窓口へ行くこと自体が、実は元気に暮らしているかどうかの確認みたいな役割も果たしていたということも、話を聞いて分かりました。
僕の実の祖父母の方も、ノートを書いてもらう中で、こちらが把握できていなかった状況がいくつか出てきて、親世代(僕の親)がけっこう慌てていました。でもそのおかげで「元気なうちに、みんなで会いに行こう」という話になって、今年の年末は家族みんなで温泉旅行に行くことが決まっています。
相続の話をしようとして始めたわけじゃないのに、ノートに書いてもらっただけで、家族の状況が自然と見えてきた。これが一番の収穫でした。
親の立場からすると、子供にいきなり「財産どうするの」と聞かれるのは、正直あまりいい気はしないはずです。財産を知られたくない気持ちもあるし、老後のお金の話をされること自体、なんとなく先のことを突きつけられるようで落ち着かない、という人もいます。
そこを分かってあげた上で、まずは生活や健康の話からノートを埋めていく方が、結果的に近道になる。うちの実体験からは、そう感じています。
相続で一番怖いのは、財産の多い少ないじゃありません。家族がお互いの状況を知らないまま、もしものときを迎えてしまうことです。
ノートに書いてもらうだけなら、身構えずに始められます。
うちで使っている「もしものときに読むノート」、気になった方は下のリンクから面談を予約してみてください。実際どう埋めていったか、うちの分をお見せしながらお話しします。毎月5名限定でお受けしています。記事の感想や質問は、コメント欄からお気軽にどうぞ。
ご相談はこちらから Hidori 井上 将
看護師兼保険屋の井上 将(たもつ)です。
