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建速須佐之男命⑲|布刀玉と天児屋―占いと太祝詞で岩戸の前を祭場にする

而して、天手力男神、戸の掖に隠れ立ち、

而して、天宇受売命、手次に天香山の天の日影を繋け、
而して、鬘に天の真拆を為し、
而して、手草に天香山の小竹の葉を結ひ、

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そして、天手力男神は、岩戸の脇に隠れて立ちました。

一方、天宇受売命は、
天香山の「日影(ひかげ)」をたすきに掛け、
頭には「真拆(まさき)」を飾り、
手には天香山の笹の葉を持ちました。

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静かに準備してきたものが、ここで一気に響きになります。

まず、天手力男が岩戸の横に待機します。
開く力は既に準備されていますが、まだ動きません。きっかけを待っている状態です。

そして、天宇受売命の出番です。
まずは装いについて。

日影はヒカゲノカズラの事です。
これを体を斜めに横切るタスキにします。
日影は光とその裏側で光と影の両方を含みます。
音は
ひ:霊・火・光
か:形・顕れ
げ:下・降りる
と、光が形となって降りてくる感じです。
天の光を身体に通す帯にしているのでしょう。

真拆はテイカズラの事です。
ジャスミンのような芳香のある白い花を咲かせるつる性の低木です。
真拆の拆は、切る・裂く・分けるという意味。
境界を開く枝という意味があります。
鬘(かづら)につける理由は、意識・神意を受ける場所が頭だからなのでしょう。
これで、神とつながる状態になります。

笹は現実で作用する手という部分に持たれます。
さ:清め
さ:繰り返し・広がり
と、清めが広がる音がします。
笹ではなくオガタマノキという説もありますが
これは岩戸神話を再現する神楽でオガタマノキを使用していたからだと思われます。
中世辺りから霊を招くの木のオガタマが重視され結びついたようです。
笹は振動・拡散の象徴、オガタマは招き・定着の象徴と、意味は違えどどちらも美しいですね。

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