Photo by
e_misao
🎭 道化仮面の裏側
仮面の裏側には、誰も知らない空がある
笑いの形をした雲が浮かび
沈黙の雨が、静かに降り続ける
舞台の上では、僕は軽やかに跳ねる
拍手が降り注ぎ、笑い声が響く
けれどその音は、仮面の内側には届かない
そこには、別の時間が流れている
仮面の裏では、言葉が腐る
本当の声は、誰にも届かないまま
「楽しいね」と言うたびに
心の奥で、何かが崩れていく
僕は誰かのために笑う
それは嘘ではない
でも、僕自身のために泣くことは
許されていない
仮面は、守るためのものだった
傷つかないように
傷つけないように
けれど、守るうちに
僕は、自分を見失っていた
ある夜、鏡の前で仮面を外した
そこにいたのは、知らない顔
笑い方も、泣き方も忘れた
無表情の影だった
それでも、僕は仮面を手に取る
誰かの孤独に寄り添うため
誰かの涙を、笑いに変えるため
その裏側に、自分を隠したまま
仮面の裏側には、祈りがある
誰にも見せない、誰にも言えない
それでも確かに息づく
小さな、確かな、僕の願い
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