2026夏の思い出#11
今年の夏は、たぶん一生忘れない夏になると思います。
「夏の疲れが出る頃に、この本を出せたらいいな」
そんなふうに思っていたのに、気がつけば出版日の9月3日まで、もう半月ほどになりました。
『おヘソに戻る。 一級建築士が見つけた重心の科学』
ここまで来るまで、長かったような、あっという間だったような、不思議な感覚です。
そしてこの夏、いちばん驚いているのは「人との出会い」です。
動けば動くほど、誰かに出会う。
ひとつのご縁が、また次のご縁につながっていく。
今まで遠い存在だと思っていた方と話せるようになったり、「まさかここで?」という場所から次の話が生まれたり。
よく「引き寄せ」と言いますが、今の私は、引き寄せたというより「こんなに一気に来るの?」と驚いている状態です。
ありがたいことなのに、まだ気持ちの整理が追いついていません。
でも、この夏は出会いばかりではありませんでした。
別れもありました。
なぜかわからないまま、離れていった人もいます。
以前の私なら、「どうして?」と理由を探したり、追いかけたくなったかもしれません。
でも今は、追いかけなくてもいいと思っています。
人には、それぞれの時間があり、それぞれの道がある。
もし本当にご縁があるのなら、またどこかで出会えるでしょう。
そして不思議なことに、新しい人と出会っていると、遠い昔につながっていた人と再会することもあります。
「あの頃、私は何を考えていたんだろう」
「あの人とは、どうしてつながったんだろう」
再会をきっかけに、忘れていた記憶をひとつずつ紐解いてみる。
すると、過去の出会いが点ではなく、今につながる一本の線だったことに気づくことがあります。
本を出すことも、きっとゴールではありません。
ひとつの扉が開いて、そこからまた人と出会い、新しい景色が始まっていく。
今日は、遠い昔につながっていた人との再会から、少し記憶をたどってみようと思います。
過去に戻るためではありません。
これから出会う人たちと、もっと大切につながっていくために。
出会いも、別れも、再会も。
全部抱えながら、おヘソに戻って、自分の重心軸で進んでいく。
今年の夏は、そんな「人のご縁の不思議」を教えてくれた夏になりそうです。
