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小説【ハムレット〜要塞の王城〜】#07

主な登場人物

ハムレット
オフィーリア
エルシノア王城(クロンボー城)

✅️曖昧なオフィーリア

レアティーズとオフィーリアは話してた。

放蕩王子として名高いレアティーズはオフィーリアを可愛がっていた。

常に可愛いオフィーリアの腰に兄は手を掛け、髪の毛を触る。

まるで雰囲気は恋人の様な関係。

オフィーリアも人懐っこく兄に近付き、兄の態度を許してる。

「本当は俺みたいな格好良い男性と結婚したいんだろ?」

「お兄様ったらまたそんな冗談を。女性と寝てる姿を見ましたよ。」

イチャイチャっぷりにハムレットは傷付いた。

王城の2階の向かい側でハムレットは隠れて見つめていた。

才がある兄に嫉妬してる自分が居た。

レアティーズは異常に女性の警戒心を解くやり方を自然に身に着けてしまう。

そして妹に対しても。

「今から仕事に行くよ。」

爽やかな笑顔で兄は言った。

最後にオフィーリアの前髪にキスをした。

とろんとしたオフィーリアの表情にハムレットは苛立つ。

「いってらっしゃい!」

オフィーリアが手を振って微笑んだ。

✅️昼間のチャペル

ハムレットはチャペルに向かった。

入口には、旧約聖書のダビデ王がハープを奏でる繊細な石のレリーフが、礼拝堂の象徴のように優雅に佇んでいた。アーチ型の入口をくぐると、その奥には静寂に包まれたチャペルが広がっている。

重厚な大きな扉を開けるとすぐ目の前に見えるのはアーチ型の天井、チャペル全体を支える支柱、豪華な宙吊りのシャンデリア、広い床は交互に嵌った黒と白の装飾柄。

重厚な大きな扉を開けると、目の前にはアーチ型の高い天井が広がっていた。

チャペル全体を支える太い支柱、豪華なシャンデリアが天井から静かに吊り下がり、広い床には黒と白の大理石が市松模様に敷き詰められている。

チャペル

左手には壮麗なパイプオルガンがそびえ、静謐な空気が礼拝堂を包んでいた。

ハムレットはキャンバスを抱えて椅子に腰を下ろし、壁面に刻まれたヴィーナスの石のレリーフへ静かに視線を向け、一本ずつ丁寧に筆を走らせ始めた。

孤独と親和性の高いチャペルはハムレットにとって心の拠り所だった。

「あら、ハムレット。こんな所に居たのね?」

いつもの書架には居なかったのでオフィーリアはオフィーリアはハムレットが何処に居るか気になった。

「君は正直か?君は美しいが、それは本物か?修道院へ行け。」

ハムレットは心の迷いがあったが、心の内を吐露した。

兄と体の奥まで関係してるのではないかと疑っていた。

オフィーリアはハムレットの脈絡のない話に困った顔をしたが大人の対応をした。

「修道院はここから遠いわ。馬車で行かないと足が疲れちゃう。」

ハムレットは無視してキャンパスを描く。

集中力は一定だった。

「ビーナスに恋をしたの?」

オフィーリアは邪魔しちゃ悪いのかなと思案したが、思い切ってハムレットのキャンパスを差して指を置く。

前屈みになると、彼女の髪の毛は自然に揺れて、ハムレットの頬に掛かった。

薔薇の香水なのか、その匂いは男を欲情をそそる様な性の香りだった。

「そんな訳ッ!!」

ハムレットは髪の動きに釣られ、絵を止めて振り向いた。

するとオフィーリアの両胸に顔が埋まった。

「・・・落ち着いた?」

オフィーリアは凄く驚いたが、冷静に対応した。

平手で叩いたら可哀想、そうオフィーリアは思った。

谷間は発育が良く、ふんわりしてる。

まるで天国の様な柔らかさにハムレットは息をのんだ。

急激に恥ずかしくなって嫌そうに顔を離した。

「なんで近付くんだよ!!」

まるで子供みたいに怒る。

「それはハムレットが振り向いたのが原因でしょう?少しは気持ちは落ち着いたの?」

オフィーリアは畳み掛ける様にハムレットに状況説明する。

「不可抗力だ。」

ハムレットは恥ずかしくなって、耳まで赤くなる。

天然のオフィーリアにも分かる程、ハムレットは混乱していた。

オフィーリアは黙って純粋に観察する。

「ねぇ、まだ居るの?」

「美術の勉強よ。先生のビーナスを観察してるの。」

「・・・そこに居たいなら好きにしろ。」

目が据わって怒る態度を示した。

ハムレットはぶっきらぼうに言い放ったが、完全に負け惜しみだった。

📚️続く📚️

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