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【シリーズ④】“誰かのため”ではなく、“私のため”に生き直す決意

いつも「ちゃんとした自分」の仮面を被っていた

私は長いあいだ、誰かの期待に応えることが当然だと信じていました。
夫や家族、職場、友人、子ども。
たとえば、食卓に並ぶおかずを考えるときも、休日の過ごし方を決めるときも、自分の気持ちよりまず「みんなが何を望んでいるか」を優先し、いつもちゃんとしなくちゃという気持ちが前に出ていました。

それが母親や妻の役割であり、“大人”として生きることだと、
どこかで思い込んでいた気がします。

そして、そうやって頑張ることで「私はここにいてもいいんだ」と
安心を手に入れようとしていたのかもしれません。

でも気がづけば、
私は、他人の空気ばかりを吸い込んでいるような感覚になっていきました。
苦しくなっていたのです。


「自分らしさ」って、どこにあったんだろう?

夫婦関係がこじれ、日常に不安や緊張が影を落とし始めたとき。
それでも私は、家族を守ろう、子どもを傷つけたくない、
そんな一心で「いい母」「いい妻」として振る舞い続けていました。

けれど、ふと鏡を見たとき
「この顔、本当に私なのかな」と思ったのを、今でも覚えています。

朝起きて、食事をつくり、仕事に出かけ、
帰宅したら子どもの話に耳を傾け、寝顔を見ては
「今日も、なんとか一日が終わった」と自分に言い聞かせる。
そんな日々が、数年続きました。

その一方で、「私はこのままでいいんだろうか?」
「私の人生って、誰のためにあるんだろう?」
そんな違和感が、心のどこかで消えずに残っていたのです。


仮面を外す勇気

思い返せば、私はいつもちゃんとしていたかった。
家族にも、同僚にも、友人にも、
時には自分自身にさえ。

けれど、本当は
「ちゃんとしている自分」という仮面をかぶって、
本当の気持ちを隠していただけだったのかもしれません。

「NO」と言いたい場面でも、「うん、大丈夫」と微笑んでしまう。
「もう限界」と叫びたい夜にも、
「私は大丈夫」と自分をごまかして、無理に頑張ってしまう。

「ちゃんとしている自分」が、いつの間にか自分自身を縛る鎖になっていた。そんなことにも、なかなか気づけずにいました。


「私」の声を思い出すリハビリ

転機が訪れたのは、心も体も限界を感じたあの日。
シリーズ①シリーズ②

突然、涙が止まらなくなり、
夜中にひとりでリビングのソファに座り込んで、
「もう無理だよ」と、やっと本音をこぼすことができました。

そこから、私の小さな“リハビリ”が始まりました。
自然療法を学び始めたのもこの頃です。

・疲れた日は早く寝る
・朝は自分の好きなハーブティーを淹れてみる
・本当に嫌なことには、少しだけ「NO」を言ってみる
・「これが私の気持ち」と認めてあげる

最初は、それだけでも罪悪感が襲ってきました。
「私はこんなに弱かったのか」と情けなくなった日もあります。
でも、その小さな“自分へのOK”が、
ほんの少しずつ心の重石を軽くしていったのです。


「私を大切にする」ことで生まれたもの

自分を大切にし始めると、
不思議と周囲との関係も少しずつ変わっていきました。

「自分を犠牲にして守る」ことでしか
家族を愛せないと思っていた私が、
少しずつ「自分も一緒に笑える幸せ」を選べるようになった。

それは、わがままでも、自己中心でもなく、
本当の意味で“自分に誠実”になることだったと、今は思います。

やさしさとは、ただ相手に合わせることでも、
自分を押し殺すことでもない。

自分の気持ちも、相手の気持ちも、
どちらも大切にしたい――そう願うことこそ、
本当のやさしさなのだと思えるようになりました。


「失われた時間」を抱きしめて

私は、これまでの人生でたくさんの“自分を後回しにした時間”があったことを、今では後悔していません。

その時々の私には、それが精一杯だった。
涙さえ出ないような衝撃的な出来事もあったけど、誰かのために、精一杯生きてきた日々も、無駄ではなかったと思えるからです。

でも、これからは「私の人生」を大切に生きていきたい。

自分が本当に心地よいと感じる時間や、
小さな幸せを見逃さずに、
「私」であることを誇れる毎日を、積み重ねていきたい。


いま、悩みの渦中にいるあなたへ

もし今、
「誰かのために」を優先しすぎて、
自分を後回しにしていると感じる方、
自分の心が苦しくなってしまっている方がいたら、どうか、ほんの少しだけ自分にやさしくしてください。

それは決してわがままではなくて、
あなた自身のために、そして大切な人のために必要なことだから。

そして、あなたが「自分の声」を取り戻せたとき、
きっと世界は、今よりもやさしい色に見えるはずです。

私も、これからは「私」を大切にしながら生きていきます。
あなたも、どうかご自分の心を一番大切にしてあげてください。

私は今、静かな強さで歩いていきます。
きっと、あなたも大丈夫。

おやすみなさい🌙

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