「二人の妖精」詩:シロクマ文芸部「夜桜と」企画参加作品
表題:二人の妖精
夜桜と 天の「花の女神」は
長い長い 付き合いの仲だ
花便り(はなだより)が
天上に 届くと
花女神様は 二人の妖精を
桜のもとに お遣わされる
一人は 「光の妖精」
朝桜 若桜の 花びらを
薄紅色に 染め上げていくのが 役目
化粧を施された 花びらは
風光る中で 花の曲(はなのきょく)を
歌い続け 春を煌びやかにする
もう一人は 「月の妖精」
夕桜 夜桜を 月のひかりで
おぼろに照らすのが 使命
月光の作りだす 花影には
「互いの想いが 永遠で
変わらないように」と
祈る 人影が絶えない
短く 美しく
はかなく そして 刹那な
桜花は 花吹雪となって
春の舞台から 去っていく
二人の 妖精は
胸に 桜の枝を刺して
天上に 戻りかえり
花の女神さまに 桜花を捧げる
平安の古(いにしえ)から この神事は
人の心に 惜春の思いを 芽生えさせ
多くの詩歌を 詠ませてきた

小牧幸助様のシロクマ文芸部お題「夜桜と」の
企画に参加させていただきました。
小牧様 いつも お世話になります。
どうぞ よろしくお願い申し上げます
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