全部持ってる女の話⑧ 見えるようになった
どうして全部持ってると思ったのか、いつ、どんな時にそう思ったのか、振り返ってみた…
最近、5月からの予定を見返してみた。
ハローワーク最後の認定日。
神奈川の大山へ登山。
友達とのお出かけ。
娘の職場へ行った日。
初めて自分で車検を通した日。
自転車を買ってもらった日。
よもぎ蒸しの帰りに10km歩いた日。
両親との時間。
15年ぶり!?の富士登山。
びっくりするくらい、予定がびっしりだった。
でも、不思議…
忙しかったはずなのに、「忙しかった」という記憶がない。
昔も予定はたくさんあった。
だけど、その頃は「やらなきゃ」で埋まっていて、予定に追われてた。
できなかったことも溜まっていってた。
今はかなり違う。
いちばんの違いは、一つひとつ、自分が「行きたい」「やりたい」と思って選んだ予定だったってこと。
だから、予定がたくさんある毎日でも、流れる時間がまるで違っていた。
これは大きな気づき。
そして、会社辞めてからいっぱい歩いてるんだけど、歩くようになって気づいたことがある。
車では気づかなかった景色。
小さなお店。
「こんなところにあったんだ」と思う発見。
たくさんの人が歩いていること。
そして、ゆっくり流れる時間の気持ちよさ。
歩いてるという感触を楽しめる心の余裕。
その時の空気や気温、風を感じながら息をすること。
見える景色が変わった、って思った。
でも、今思うのは、景色が変わったんじゃないって感覚。
今まで見えていなかったものが、見えるようになった。
もしかしたら、「全部持ってる」と気づいたのも同じなのかもしれない。
何かを手に入れたわけじゃなかった。
ずっと前から、そこにあった。
ただ、見えていなかっただけだったんだ。
Lumi
