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七夕の夜空に

右眼が先天的にオッドアイで、小さく可愛らしい女の子のパピーだったことから、David BowieとBrigitte Bardotにあやかり、後者の愛称にならって「べべ」と名付けられたボストンテリアの子犬は、今から12年前に我が家の一員になった。極端にビビりな性格とは裏腹に、人に甘えすぎない逞しさを持ちつつも、時折見せる愛嬌のある表情がクセになるような凛々しい子だった。

当時、思春期と反抗期の真っ只中にいた15歳の青年は、今やすっかりアラサーと呼ばれる年齢にまで成長して、途切れることのない歓びと艱難辛苦に晒されながらも、穏やかに今を生きている。その過程には、特異で澄み切った碧眼を持つ君の、慈愛に満ちた眼差しがいつも側にあった。窓辺の特等席で静かに、うっとりするような表情で佇む君は、人の営みに寄り添い、どんなときも私たち家族を支え続けてくれていた。

七夕の日の未明は、この季節とは思えないほど冷え込んでいて、私たち人間には、雨上がりの曇り空に件の河川を認めることはできない。でも、素敵な眼を持つ君には天を流れる川が鮮明に映ったのだろう。その煌めきに惹かれ、追いかけていきたくなるほどに。少しの間お別れだ。さようなら、我が家のBrigitte Bardot。永遠の赤ちゃん。愛してます。

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