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【ゲームレビュー #5】Path of the Abyss ~とても僕好みの作品!FTL×世界樹~

500Nimニナリヤアアアアス!

2025年6月14日に発売
すずきすずぞう氏によって作られたインディーズ3DダンジョンRPG『Path of the Abyss』のレビュー。

3DダンジョンRPGとは、ざっくり言うと
RPGの元祖の一つとされるWizardryをはじめとする、一人称視点でダンジョンの探索と帰還を繰り返すジャンルである。
しかし本作の本質は、レベル上げでもストーリー消費でもない。
情報不足の中で引くか粘るかの意思決定を迫られること、そしてその責任をプレイヤー自身が引き受けることにある。だからこそ3DダンジョンRPGは、いつの時代も一部の人間を異様に惹きつけ続けている。

今作はそれに加え最近のゲームらしく、ハクスラ要素と親しみやすい(?)キャラクターたち、それに非常に快適な戦闘テンポを加えた開発側の"好き"が見える作品

ペン画で3DダンジョンRPGという一見お断りのイメージに反し1000円以下とは思えないほどの満足感を持ったカジュアルのアレンジに仕上がっている。

好きが合致すればこれ以上なくハマるが逆もありうる、良い意味ピーキーなゲームだ。


プレイ状況

プレイ時間23hほど(多分現在もっといってる)
実績全解除済み


・難易度変更などはなし
・Ver.1(リリースからアプデは行われていない)

掲載範囲

・ゲーム全般
・ストーリーはフレーバー要素。つまりはあってないようなもの

使用パーティ(ラスボス撃破後直後)

パーティ編成要素があるため記載、またキャラクター画像はプリセットから選んだ。(似てないのは許して)

アイアンクラッド、物理アタッカー&回避盾
ラスボス戦は床ペロ、クリア後メイン火力
ディフェクト、純魔法アタッカー
雑魚蹴散らし、クリア前メイン火力
サイレント、純タンク
イメージではないがフットワークで防御力(敏捷性)上がるので多少はね?
ウォッチャー、ヒーラー兼デバフばらまき
笑顔で殴ってきそうな顔
シュールすぎる全滅画面

ざっくりストーリー解説

東ウェルトデンにある小さな遺跡。

幾度となく盗掘され、やがて誰の目に留まることもなく朽ち果てたその場所で、恐ろしいモンスターの目撃情報が多発した。

他愛のない噂話と高をくくり、度胸試しとその場所を訪れたものは、二度と帰ってこなかった。

東ウェルトデンを治める領主は調査隊を派遣し遺跡の調査を行ったが無残な結果に終わってしまった。

この遺跡の噂はやがて各地を駆け巡り、腕に覚えのある冒険者がこの地を訪れることになる。

それは君たちも例外ではなかった。


〇 よかったポイント

〇 ★★★★★ BGM

めっっちゃゃ良かった!!!

FM音源大好きマンにとって個人的に一番キいた、
ベベベベ鳴ってる乾いたベースがとっても好きなの…

本作のペン画風のモノクロームな世界観を絶妙にマッチしているのが、
コンポーザーのhasu氏による楽曲群である。 FM音源風のシンセサイザーとピアノが織りなすメロディは、PC-98やMD時代の名作RPGを彷彿とさせつつも、古臭さを感じさせない洗練された響きを持つ。

例えるなら、古代雄三に桜庭統の曲調に合わせたイメージだろうか?
hasu氏のbandcampを置いておくので視聴していってほしい。
https://hasu2010.bandcamp.com/album/path-of-the-abyss-original-soundtrack

Warcry -振臂一呼-とかなに?こんなカッコいいゴブリン戦聞いたことないよ…

〇 ★★★ シンプルかつ斬新な9パネル戦闘システム

(BGMは筆者の好みだとして)本作の白眉ともいえる要素。
従来のDRPGはターン制が主流だが、
本作は「リアルタイム」で進行するしかも非常に早い。最終的には1秒目を離したら1キャラ死ぬくらいテンポが早い。

3×3のパネルの上でパーティ4人のキャラクターのスキルを設置し、合計9つのスキルで戦うことになり、
また、それがパーティの陣形にもなる。

4人で9つのスキルを配置
パネルの上が前衛、下が後衛となる感じだ。

そして戦闘中はリアルタイムで時が流れ、敵味方含めクールタイムを満たした順番に行動をしていくため、必要に応じてSpaceキーでゲームを停止させることができる。
例えるならハイスピードFTL: Faster Than Light。

敵が強力な攻撃をチャージしている間に前衛がヘイトスキルを使用したり回復したり、はたまた逃走したり…と
一時停止から得られる情報が非常に多い。

敵の行動パターンやパーティのスキル習得状況に合わせて
常に9パネルを見直す必要があるシンプルで面白いシステムだと思った。

敵の行動は中央列3マスの全パネルが攻撃範囲
なのでアイアンクラッドとウォッチャーが狙われていることになる。
(敵から出てる赤い線と!マークが目印)

〇 ★★☆ 全力逃走という超カジュアル要素

ハイスピードFTLと聞くと、常にプレイヤーを悩ませる歯応えのある硬派なゲーム…と思いきやここはちゃんと令和のゲーム、実はかなり優しい。

このゲームはクリアするだけなら全体的にやさしいと思うが、
8割以上この全力逃走のおかげといっても過言ではない。

パーティ全体のLP2を消費するが、
いかなるタイミングでも、確実に戦闘から逃走できる。
ボス戦だろうかパーティが半壊しようが絶対に逃走できる。
本ジャンルにプレイ経験を持った方ならこの仕様がいかに優しいかわかると思う。

ただしLPが枯渇してたり、不意打ち時は全力逃走に時間がかかったりちゃんと事故要素も用意してあるのがまたゲームデザインの天秤のかけ方がやはり
上手い。
なぜならLP枯渇も不意打ちも、以下の仕様によりすべて自分のせいと納得できるからだ。

〇 ★★☆ ハクスラ要素を際立たせるマナ汚染と制圧率

本作にはハクスラ要素もあり、同じ武器でも付加効果が異なっていたりスキルにシナジー効果がランダムに付与されているものがある。

3DダンジョンRPGでハクスラと聞くと割とありがちな要素だが本作は
マナ汚染と制圧率の要素がある。
レビュー記事のため詳細は省くが、ダンジョンに長居すればするほどドロップアイテムが美味しくなる要素だ。

しかしメリットだけではなく、マナ汚染が高まるとエリート個体というカウンターしてきたり、行動速度が加速するなど厄介なバフがついた敵が出現しやすくなり、戦闘自体も不意打ちも受けやすくなる。

マナ汚染と制圧率は町に戻ると0に戻ってしまうため(一部除く)、アイテムを美味しくし続けるには危険なダンジョンに居続ける必要がある。
自然とハイリスクハイリターンが上手く成り立っているのだ。


〇 ★★☆ 女の子がかわいい

ペン画風のモノクロームで描かれたキャラクターたち
敵味方ともに女の子がかわいい(すっっっっごい作者の癖が出てて好き)

kawaii
kawaii


〇 ★☆☆ 他細かいところよかポイント

・ステータスの振り直しが比較的簡単
・ボス撃破の実績アイコン

不服そうにピースサインしてる謎の実績たち好き

△ 賛否分かれそうなところ

△ ★★★ 3DダンジョンRPGというとっつきにくさ

そもそもの話かつジャンル特有のハードル。やはり一人称視点でのWASD移動は人を選ぶ。(QとEで平行移動も可能)
個人的にはSが「振り向き」ではなく「後退」にできるオプションがあればなおよかった。

常時オートマッピングもありいつでもマップは確認できるも、やはり慣れていないと難しいだろう。

「マッピングを埋める作業そのものが楽しい」というDRPGファンなら問題ないが、現代的な親切設計のRPGに慣れていると、この不親切さがストレスになる可能性はある。(筆者は好きだけどね、マップ埋めるの)

他のゲーム部分は3DダンジョンRPGにしては超がつくほど親切で優しいのでミニマップ表示くらいはデフォでよかったんじゃないかな~~???とは思う。
とはいえクリア後もマゾも満足な内容が待っているのでその辺の塩梅の調整な気がする、というわけで賛否両論△ということにしました。

✖ 気になるところ

✖ ★★☆ 戦闘システムの限界

3*3のスキル枠(隊列)を用いての戦闘は斬新かつシンプルで僕好みだが、裏を返せば戦闘通して使えるスキルは9つのみということ。
それに対し1つの職種(名称わからん)に対し覚えるのがエンハンスパッシブ含め12,3個ある、それが4人で12.3*4≒50
その中から戦闘に使えそうなのを9つ選べということ…

つまりほとんどが捨てスキルとなってしまい、戦略に限界がある。

戦闘前に9つのスキルセットをお気に入り登録みたいなものができ、敵に合わせたスキルで戦えるが、逆に言うと
勝ち確だからちょっとこのスキル試したいな~とかも不可能。
3DダンジョンRPGにしては戦闘は緩いと書いたが、9つのスキルセット内に2,3個も捨てスキルがある状態では雑魚戦に勝つことすら難しくなってしまう。(隊列の問題もある)

スキル自体はトラップだったり状態異常の数ほど多段攻撃だったりCri特化だったりバリエーションが豊富なぶん、このあたりは残念、
というよりもったいないという気持ちが強い。


✖ ★☆☆ 地図&移動関係

ダンジョンはメインが1つ、サブダンジョンが2つ、チュートリアルの下水道があるが、どのダンジョンも背景が異なるだけで
ゲーム全般として似たような景色が続き単調に感じられることもある。
世界樹の迷宮のFOEや階層ごとの異なる背景は、探索にメリハリをつけてくれる大切な要素だったんだなと改めて痛感させられた。

1層のMAP
FOEに値する敵がないわけではないが正直単調

また、オートマッピングはあると書いたがShiftキーを押さないと地図が見れず、常時ミニマップを表示するには消耗品を用いないといけない。

マウス操作でのマップ移動も可能だが、インベントリやキャンプメニューを開く際に誤爆して移動してしまうことも多々あったため、個人的には蛇足だと思った。

✖ ★☆☆ 他細かいう~んポイント

・物理攻撃特化*ドワーフ*防護治療が強い。というか防護治療が強すぎる、もっと高レベルでの習得でいいと思う。
・下水道を間違って選択してしまい飯効果が無駄になってしまう。
・終盤の命中力不足を補うためのスキル編成の自由度の窮屈さ
・絶妙にUIが使いにくい


雑記

・2025れこおススメゲーを上げるとしたら間違いなくノミネートされる作品。
同率のexpedition33が
おススメ度(客観的)★★★★★ 好き(主観的)度★★★★☆ 
だとしたら
今作Path of the abyssは
おススメ度(客観的)★★★☆☆ 好き(主観的)度★★★★★★
くらいの違い。
値段は非セールでも10倍近い差はあるが同率で押し上げてしまうほど僕が好きな作品
・マナ汚染と制圧度のシステムはちょっと同人ゲー向きだなと思ったり、リスクとリターン大好き。
・というか自分の好き要素が「BGM」「かわいい女の子」「リスクとリターン」なので評価はやや贔屓気味なのはあしからず…


総評

(一見矛盾しているようだが)カジュアルな3DダンジョンRPGがやりたい方向け。

おススメ
・かる~い気持ちで3DダンジョンRPGを楽しみたい方
・FM音源大好きマン
・昔のゲームが好きな方

not おススメ
・3Dダンジョンがダメな方
・BGMとかどうでもいいという方(おい!!!!!)
・ストーリーがないとダメな方


作者様X
https://x.com/suzuki_suzuzou

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