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会社を変える物語、“学生時代にしかできないことをしなさい”ー新卒採用で必ず伝える私のメッセージ。それは私自身への強いメッセージでもある。

若い時間と自由の価値を、私なりに伝える理由


このお話は、私が社長を務める町工場の再生物語(実話)です。

こんにちは。私は2000年に、金属精密加工業を営む会社の取締役になりました。2003年には代表取締役(社長)に。
スタート時の私は——金属なんて削ったことがない。鉛筆とマウスより重いものを持ったこともない。ITの知識はあったけれど、図面も読めない、工作機械のことも全く分からない。そんな状態でした。


面接で必ず聞かれる質問があります

2011年から、私たちは新卒採用を始めました。

面接をしていると、
必ずといっていいほど学生さんから聞かれる質問があります。

「入社までに身につけておくべきことはありますか?」

「必要な資格はありますか?」

この質問に対する私の答えは、
毎回ハッキリ伝えています。

答えは NO。必要ありません。

そして必ずこう続けます。

「学生時代にしかできないことを、
思い切りやってから来てください」


若いころの“時間”と“自由”と”お金”の価値

私は、若い頃の時間には特別な重みがある
と思っています。

我々の時間と彼らの時間は違う。

お金も同じです。
学生時代の10万円と社会人の10万円は全く違う。

会社に入れば、
どんなに自由な会社でも、
1日8時間は拘束される。

もちろんウチにはフレックス制度がありますが、
それでも社会人の時間は“みっちり”です。

だからこそ、

ウチで必要なことはウチに入ってから覚えればいい。

学生時代の時間の方が、ずっと価値がある。

そう考えています。

これは、
実は私自身の反省から来ています。

学生時代を“学生らしく”過ごせなかった。
もっと自由に、
もっと冒険し、
もっと大胆に、
もっと学生らしく、
もっと使い方があったはず。。。。。

そう思うからこそ、

同じ後悔を未来の社員にはさせたくないのです。


学生だからできることをやってほしい

旅行でも、
新しい趣味でも、
プチ留学でも、
どんな挑戦でもいい。

若いからこそできることがある。

面接では学生さんにこんな話をしています。

「ハワイ、グアム、オーストラリアくらいなら社会人でも行けるよ。

でも、ヨーロッパやカリブ海、エジプトのピラミッド、

日本なら小笠原諸島なんかは、

学生じゃないと難しいんじゃない?」

そしてこうも言います。

「社会人なら、
それらの場所や国へは行けるとしたら

新婚旅行か、転職の間か、あるいは定年後くらい。

学生なら世界一周だって可能だよ。」

もちろん最後には必ず

「ただし、ちゃんと卒業して入社してね(笑)」

と釘をさしますが。


学生のお金は、社会人のお金より“重い”

私は学生さんにこう伝えています。

「お金も遠慮なく使っていい。

学生時代には貯金なんて考えなくていい。

社会人になればまた稼げるから。」


たとえば、100万円。

学生の100万円は人生が変わるほどの金額。

ウチに入社すれば、
本気を出せば1年でそれくらい貯金できるし、
借金も返せる。

だからこそ、若い時にこそお金を使ってほしい。

自分の後悔から来る助言ではありますが、

それは同時に

「より豊かな経験をしてほしい。学生時代にしかできない経験をしてほしい」

という願いなのです。


伝えたことを“本当に実行した”社員

実際に、私の話を聞いて学生時代に

小笠原諸島へ旅行に行った社員がいます。

体力のある若い時期に、
あんな素晴らしい場所に行けたなんて。。。。

素直に羨ましい。

日本人なのに、
なかなか行くことができない、日本。

その社員は笑いながらこう言いました。

「社長が言ってくれなかったら、
絶対に行きませんでした!」

その言葉を聞いたとき、
“伝えてよかった”と心から思いました。

私が失敗したことは経験してほしくない。

反対に、私が良かったと思う考え方は伝えたい。

実行するかは本人次第。でも、伝えなければ始まらない。

そんな思いで、私は学生さんに向き合っています。

もちろん、学生さんだけではありません。
20代には、20代しかできないこと、
30代には30代にしかできないことがあります。

そういうことをウチの社員にはやって欲しいと、
ことあるたびに話をしています。


さいごに

新卒採用で伝える

「学生時代にしかできないことをしなさい」
というメッセージは、単なるアドバイス以上のもの

だと思っています。

もしかすると、人生を左右する、そんな選択肢の基になるかもしれません。

社会人になれば時間の使い方は大きく変わり、
自由さは確実に減っていきます。

だからこそ、
若い時の時間とお金を、
未来を広げるための経験や知識習得に
使ってほしいのです。

その経験は、
社会に出てからの視野や判断に必ず生きて、
人生を豊かにすることにつながっていくと信じています。

そして、
学生さんに語り掛けることは、
今の自分自身へ語り掛ける言葉なのです。

「まっくさん、あなたには、今、やらなければいけないことがある。

今だからできること。それをちゃんと実行しなさいよ」

と。自分自身へと。


成長ドライバーとの関連

この話は以下の成長ドライバーと関連しています。

採用:学生に“価値ある時間の使い方”を伝えることで、主体的に成長する人材を迎え入れる土壌をつくる
・ 共育:社長自身の失敗・成功を共有し、社員と共に成長する姿勢
・ 自律:学生が自分の判断で経験を積むことを促し、入社後の自律した行動につなげる
・ 社長:トップ自ら価値観を語り、未来の社員へ思いを届ける
・ サポート:未来の社員を入社前からサポートし、人生の背中を押す行動環境を作り上げる


私が考える企業を成長させる駆動力(ドライバー)である「成長ドライバー」は以下の記事を読んでいただけると嬉しいです。

このお話以外のエピソードは以下にまとめられています

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