20260427 UNISON SQUARE GARDEN活動休止によせて
2026.4.27 20:00 UNISON SQUARE GARDENが活動休止、ドラムの鈴木貴雄が脱退のお知らせがファンクラブサイト、UNICITYにて発表された。
メールの通知を見た瞬間、今までにない「大切なお知らせ」という文言に嫌な予感がした。
21:00。斎藤、鈴木、田淵それぞれのフォーマットにてこの発表に対するコメントが発表され、これも三者三様らしいな、と思った。
最初に田淵がユニゾンを辞めたいと言ったこと、田淵が辞めるくらいならバンドを残して欲しいから自分が辞めると貴雄が決断したこと、斎藤は2人の間に立っていたのだろうか…そんな状況だったのか、と突きつけられた。
田淵はブログや色々な媒体でよく言っていた。
「ロックバンドはいつか終わる」「いつかやる解散ライブ」「ロックバンドは長く続けられるものじゃない」
でも
「このやり方なら20年続けられた」「いつかロックバンドを辞めるのは飽きた時」「自分達3人の方向性は最初から違う」
とも言っていた。
そのどちらの言葉も信じてた。
信じてたからこそ後悔のないようにライブに通い、行けるツアーは必ず1公演は足を運ぶようにしていた。
いつか終わるから毎回のこの瞬間を目に、耳に、体に焼き付けておこうと参加していた、つもりだった。
田淵が敬愛するバンド、the pillowsが衝撃的な解散を発表した日から、
いつかユニゾンも「もうやりきった!かっこいいロックバンドはここで終わるけど、もう飽きるほどやった!」とピロウズのような形で幕を引くのではないかとも思っていた。
しかし、現実は違った。
鈴木と田淵がユニゾンを愛するがあまり
お互いの正義がぶつかり合い
まだロックバンドに飽きた訳ではないのに
私の愛するUNISON SQUARE GARDENの形は終わってしまった。
田淵も常々言っていたように、ロックバンドに飽きたから終わるんだ、最後まで美学を貫くかっこいい3人だった。そう思える展開だったら、多少は受け入れられたかもしれない。
でも実際はそうではなく、
どうして貴雄が辞めるのか。
貴雄が辞めないと続かないUNISON SQUARE GARDENとは何なのか。
確かに田淵が曲を作ってそれを斎藤が歌えばUNISON SQUARE GARDENの曲になるのかもしれない。けれど、果たしてその形のユニゾンを愛せるのか。
音楽の変態3人が集まって大きな音楽の渦を起こす、スリーピースとは思えない音数と迫力のライブ。そんな3人が、大好きだったのに。
私とユニゾンの出会いは2015年、高校生の時だった。
文化祭の打ち上げで行ったカラオケで、クラスの女の子が歌う「オリオンをなぞる」を聴いたのがきっかけだ。
当時は「シュガーソングとビターステップ」が流行っていた時期で、画面にタイトルが出た時は「あのバンドの曲か」くらいの認識だった。
しかし、歌い出しのメロディー、歌詞、リズム、そのすべてに衝撃を受けた。
まだカラオケ音源でしか聴いていないというのに。
帰宅してすぐにYouTubeで検索したあの日が、私とUNISON SQUARE GARDENの始まりだった。
すぐのめり込み、翌年地元の夏フェスにユニゾンが来ることを聞きつけ早速行った。
初めて生で見た彼らの演奏は、言葉を失うほど凄まじかった。
その後も何度か地元のフェスに来てくれた際、
斎藤さんがMCで「このフェスの規模感や雰囲気が好きだ」と言ってくれて、私は誇らしい気持ちだった。
それからずっとUNISON SQUARE GARDENが好きだ。私の青春には、人生にはいつもユニゾンがいた。
現体制でのラストライブは2026年7月15日、幕張メッセ。
ライブタイトルは「Sentimental Period」。
メジャーデビューシングルのタイトルをここで持ってくるのか……。
まるで最初から解散ライブを想定して作られていたかのようなそのタイトルを、このタイミングで突きつけられるとは思わなかった。
節目のライブでは必ず歌われてきた「センチメンタルピリオド」。
10周年、15周年、20周年の本編最後を飾ってきた、普段のツアーではなかなか聴けない、周年ライブでしか聴けない大切な曲。
3人でのラストライブで聴くこの曲を想像するだけで、胸が締め付けられる。
既存ファンクラブ会員だったおかげでチケットは手に入ったが、安堵よりも、その日が近づくことへの恐怖が勝ってしまう。
その日が来てほしくない。
けれど、3人の最後の姿を見届けないわけにはいかない。
正直に言えば、会場が幕張メッセであることも複雑だった。
展示場として作られたあの場所は、音響面や足腰への負担を考えると、ライブ会場としては決して理想的ではない。
何より「一人ひとりに届く限界はホール規模だ」と言い続けてきた彼らの最後が、3人それぞれの粒立った音が届きにくいあの場所であることに、寂しさを感じてしまった。
きっと活動休止が急に決まり、キャパシティを考慮して都内近郊で確保できる会場がそこしかなかったのだろう。
私にできることは、来る7月15日まで気持ちを整え、彼らを応援し続けること。それだけなのかもしれない。
