5番嫌だよ
先生は若いが、柔らかい印象だった。私の説明も、不思議なくらいすらすら出た。
こんな先生が増えたら、医療の世界も少し優しくなるのにと思う。
問診、診察、レントゲン、CTと進む。
徒然はCTが好きなタイプなのか、やけに落ち着いていた。
「ウィーン」

という音を聞いていると、巨大な機械に骨まで読まれていく気がする。
少しだけ未来都市。 少しだけ炊飯器。
現在11時50分。
そんなに待ち時間が気にならないのは何故だ?
たぶん、noteを書いているからやろな(笑)
待合室には独特の時間が流れている。
テレビはぼんやり天気予報を流し、隣の老人は静かに舟をこぎ、名前を呼ばれるたびに、誰かの一日が少しずつ進んでいく。
そして少し空腹になる。お昼は何を食べようか。
病院に食堂はあるのだろうか。
総合病院の食堂には、時々、妙にうまい蕎麦や、昭和の残党みたいなラーメンが潜んでいる。
もしあったら、また豆腐が待っている気もする。🍚
これから最後の診察みたいだ。
受付番号は5番。 たぶん今日は長い。
肩も、骨も、人生も。まだ、少し時間がかかる気がしていた。
そして診察室で、再入院と手術の話を聞いた。
病院に食堂はなかった。山崎ストアだけだった。
腹を空かせたまま車に乗った。
帰り道、ラーメンショップに寄った。

5番に案内されたが、断って6番に座った。
味噌で、コーンとほうれん草が乗っていた。
うまかった。
