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あんこLover

私はあんこを愛している。
こしあん派だが、つぶあんでもまぁ良い。
白あんも好きだ。
黄身が入っていたり、ミルクが入っていたりしても、豆ベースのあんこであれば大体何でも大好物である。
ちなみに甘さ控えめのあんこはつまらない気分になるので、宜しくない。

あんこをしっかり味わうのは、もなかが一番だ。
大福を挙げる人もいるが、大福の場合は餅の味と状態に引っ張られるので、あまり味の変化がないもなかの皮の方が向いていると思う。

昔自分のサイトを作っていた頃は、色んな和菓子屋のもなかを食べ歩いて発表していた。
ちなみにその頃の私の中のもなか第一位は、人形町にある東海という和菓子屋さんの栗きんとん最中だった。
銀座・空也のもなかと奈良・白玉屋榮壽のみむろ最中が同率二位。
みむろ最中以外久しく食べていない。
今すぐ食べたくなってきた。


子どもの頃からあんこは好きだったが、もはや愛しているとまで自覚したのは、20年近く前にフランスに住んだときだった。
チョコ好きでもあるから、おいしいチョコレートがたくさんある環境で喜んでいたはずなのに、私に起きたのはあんこへの渇望であった。

そう、それまではあんこが食べたくなったら無意識にスーパーでもコンビニでも寄って、もなかかまんじゅうを買い食いできたのである。
当たり前におこなっていて欲求が即満たされていたので、自分がここまであんこLoverだという自覚がなかった。

バイト先の日本食レストランで、デザートに使う業務用煮あずきの缶を開けてタッパーに詰める行程があったのだが、私は率先してそのちょっと面倒臭い作業を行い、人の目を盗んで缶に残ったあんこを舐め取っていた。
思い出してもいじらしい(いや意地汚い?)。
可哀想である。
でもおいしくておいしくておいしくて、夢中になって指で掬い取っては舐めていた。
ああ、思い出しても涙が出そう。
いつの間にか私の役割のようになっていたので、他のスタッフにもバレていたのかも知れない。
ちょっと恥ずかしい。


最近、普段のおやつとして食べるもなかが、以前より手に入りにくくなった気がする。
調べてみると、和菓子全体の市場は長期的に縮小・停滞している一方、あんこそのものは意外と需要がある。
あんバターや生クリームどら焼き、あんこスイーツなど、若い世代にも「あんこ」はさまざまな形で食べられているようだ。

ところがもなかは、贈答品や老舗の銘菓としての存在感が強く、普段使いの商品は相対的に減っている。
気軽にスーパーやコンビニで買い食いできるものではなく、わざわざ和菓子屋さんへ買いに行かねばならないのだ(しかも高い)!


繰り返して言うが、あんこを一番じっくり味わえるのはもなかだ。
もなかが最適解だ。
バターもクリームもいらない。
香ばしい皮と、たっぷりのあんこ。
それだけでいいのだ。
だからどうか、庶民のおやつとしての最中には、これからも頑張っていただきたい。

あとしょっちゅう買いに行くのが面倒だから、6個パックみたいなやつ、常にどこでも買えるようにして欲しい…。

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