肩こりだと思っていたら指先までしびれる…それ、「胸郭出口症候群」かもしれません
「最近、肩こりがひどい。」
「湿布を貼っても良くならない。」
「マッサージを受けてもすぐ戻る。」
この症状、年齢のせいでも肩こりでもないかもしれません。
□ つり革につかまるとしびれる
□ 髪を洗うと腕がだるい
□ デスクワーク後に指先がジンジンする
□ 湿布やマッサージでは改善しない
2つ以上当てはまる方は、この先を読んでみてください。
「肩こりだと思っていたら、実は神経が圧迫されていました。」
こういう方は珍しくありません。
「胸郭出口症候群」という病気が隠れているかもしれません。
この記事では、
・どんな病気なのか
・なぜ起こるのか
・改善するために何をすればいいのか
をわかりやすく解説します。
「胸郭出口症候群とは?」
実は、胸郭出口症候群は突然起こるものではありません。
特にデスクワークで集中する時間が長い方は、
知らないうちに首や胸の筋肉が働き続けています。
日々の姿勢や筋肉の緊張が積み重なった結果として、
現れる方も少なくありません。
胸郭出口症候群とは、
首から腕へ伸びる神経が圧迫されることで、
手のしびれや腕のだるさなどが起こる病気です。
神経は首から腕へ向かう途中で、
いくつか狭い場所を通ります。
その通り道が狭くなることで症状が現れます。

こちらの図をご覧ください。
黄色が神経です。
神経は首から腕へ向かう途中で、赤丸の「胸郭出口」を通ります。
この部分が筋肉や骨で圧迫されることで、腕や手に症状が現れます。

なりやすい人の特徴
こんな方は注意が必要です。
・なで肩
・長時間デスクワークをする
・スマホを見る時間が長い
・猫背や巻き肩になりやすい
・腕を上げる作業が多い
一つでも当てはまるなら、
胸郭出口に負担がかかっている可能性があります。
胸郭出口症候群が起こる原因
神経が圧迫される場所によって、大きく3つに分けられます。
・首の筋肉(斜角筋)
・鎖骨の下
・胸の筋肉(小胸筋)
「結局どこで圧迫されていても、神経の通り道が狭くなることで症状が出る」という点は共通しています。
そのため、一般の方は3つの病名を覚える必要はありません。
いずれのタイプも、筋肉が緊張して硬くなったり、
姿勢の崩れによって通り道そのものが狭くなったりすることで、
神経への圧迫が強まります。



原因は座りすぎ?
では、なぜ胸郭出口は狭くなるのでしょうか。
ぼくが現場で最も多く見る原因は、「座りすぎ」です。
実際には座っていること自体ではありません。
「同じ姿勢を何時間も続けること」が問題です。
デスクワークでは、
肩が前へ入る
↓
頭が前へ出る
↓
呼吸が浅くなる
↓
首や胸の筋肉が働き続ける
↓
神経の通り道が狭くなる
朝からパソコンに向かい、
気づけば2〜3時間ほとんど姿勢を変えていない。
このような生活を送っていませんか。
一日だけなら問題ありません。
しかし、この姿勢が毎日の習慣になると、
胸郭出口には少しずつ負担が積み重なっていきます。
突然胸郭出口症候群になるわけではありません。
だからこそ、「しびれが出た腕」ではなく、
「毎日の姿勢」を変えることが改善の第一歩になります。
つまり、
痛みが出た腕だけをケアしても、
姿勢が変わらなければ同じことを
繰り返しやすいということです。
人は集中すると、
無意識に呼吸が浅くなります。
本来は横隔膜を中心に呼吸をしたいところですが、
浅い呼吸が続くと首や胸の筋肉まで呼吸を助け始めます。
その代表が斜角筋や小胸筋です。
診断は必ず医師のもとで
ここで一つ大切なことがあります。
手のしびれは、
・頚椎症
・手根管症候群
などでも起こります。
自己判断せず、まずは整形外科を受診してください。
原因によって治療法は変わるため、
まずは正確な診断を受けることが大切です。
やってはいけないNG動作・姿勢
胸郭出口症候群の症状がある、
または予防をしたい場合、
日常生活の中で避けたい動作や姿勢がいくつかあります。
猫背や巻き肩の姿勢で長時間デスクワークを続ける
重い荷物を片方の肩だけにかけ続ける
腕を上げた状態を長時間キープする作業を繰り返す
特にノートパソコンを長時間のぞき込む姿勢や、
スマートフォンを見る時間が長い方は注意が必要です。
「少し前かがみ」が積み重なることで、
胸郭出口は少しずつ狭くなっていきます。
重い荷物を片方の肩だけにかけ続ける、
首や肩周囲の筋肉が緊張しやすくなります。
胸郭出口を狭める方向に体を使い続けることになり、
神経や血管への負担を積み重ねる原因になります。
日常の姿勢そのものを見直すことが、
予防とセルフケアの第一歩です。
改善の流れ
改善までの流れはシンプルです。
①整形外科で診断を受ける
↓
②必要な治療を受ける
↓
③姿勢や体の使い方を見直す
↓
④再発しない身体を作る
具体的には、
・姿勢を整える
・呼吸を整える
・肩甲骨が動く身体を作る
この3つを意識することで、
神経の通り道に余裕が生まれ、
再発予防につながります。
もちろん、一度に全部変える必要はありません。
少しずつ身体の使い方を見直していくことと、
「なぜ神経が圧迫されたのか」を見つけることが大切です。
具体的な方法は原因によって異なります。
自分の身体に合った方法を選ぶことが、
改善への近道です。
まとめ
胸郭出口症候群は、「治らない病気」ではありません。
姿勢や体の使い方を見直すことで改善する方は少なくありません。
ぼくが現場で感じるのは、「しびれ」そのものが問題なのではなく、
「しびれが起きる身体の使い方」が問題になっている方が
非常に多いということです。
痛みやしびれだけを追いかけるのではなく、
身体全体の使い方を見直すことが改善への近道になります。
しびれを我慢し続けるのではなく、
まずは正しく診断を受けること。
そして原因を見つけること。
この順番がとても大切です。
同じ「胸郭出口症候群」と診断されても、
原因は人によって違います。
デスクワークなのか。
呼吸なのか。
身体の使い方なのか。
そこが変わらなければ、
症状は何度でも繰り返します。
だからぼくは症状ではなく、
「なぜその姿勢になったのか」を一番大切にしています。
「肩こりだと思っていた。」
「年齢のせいだと思っていた。」
そんな方ほど、一度身体のサインに耳を傾けてみてください。
しびれがある生活は、不安になります。
でも、原因が分かれば改善できるケースは少なくありません。
身体は正しく使えば変わります。
焦らず、一歩ずつ整えていきましょう。
そのために必要な知識を、
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