「パパ、きっと明日はいい天気」
雨の日。
朝起きてカーテンを開けると、
今日もどんよりした空。
「今日もまた雨か」
そんなことを思っていたある日。
家の中から、 娘の歌声が聞こえてきました。
最近、娘が大好きな歌。
童謡の『にじ』です。
誰に聞かせるでもなく、
ひとりで楽しそうに歌っています。
外は雨なのに。
娘のいる部屋だけ、
少し晴れているみたいでした。
大人になると雨の日は、
「濡れるな」
「洗濯物、乾かないな」
「明日の天気はどうかな」
そんなことばかり考えてしまいます。
でも、子どもは違うのかもしれません。
雨の日にも、 好きな歌がある。
水たまりがあって、 長靴があって、
その先には、 虹がある。
もちろん娘は、 そんな難しいことを考えながら歌っているわけではないと思います。
ただ、大好きな歌だから歌っているだけ。
それなのに僕は、
その歌声を聞いているうちに、
「今日も頑張ろうかな」
と、少しだけ元気になりました。
親になってから、
子どもを元気にしてあげたい。
笑わせてあげたい。
守ってあげたい。
そんなことをよく考えます。
でも実際は、
僕のほうが子どもから 元気をもらっていることも多いんですよね。
仕事から帰ったときの笑顔だったり。
朝、ぎゅっと握ってくれる小さな手だったり。
そして今日みたいに、
何気なく歌っている歌だったり。
子どもは、
きっと覚えていないような出来事。
でも親にとっては、
そういう何気ない瞬間のほうが ずっと心に残るのかもしれません。
いつか娘が大きくなって、
この歌を 歌わなくなる日も来るんでしょうね。
僕の知らない歌を好きになって、
少しずつ、 僕の知らない世界へ歩いていく。
そう考えると、
今日の雨も、 今日の小さな歌声も、
ちゃんと覚えておきたいなと思いました。
窓の外は、 まだ雨。
でも、
娘の歌を聞いているうちに、 僕の気分も少しずつ晴れてきました。
きっと明日は、いい天気🌈
