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「なんで私だけこんなに疲れるの?」HSPで島皮質主導型の脳を持つあなたへ

人と会った後、なぜかどっと疲れる。
仲良しでも長時間会ったあとは疲れる。

相手のちょっとした表情や言葉のニュアンスが気になって、あとからエンドレスでグルグル考えてしまう。
その上、「こんな些細なことを気にしてる私ってどうなの」と、エンドレスでぐるぐる考えてる自分を責めてしまう...。

もしこんな経験に心当たりがあるなら、あなたはHSP(Highly Sensitive Person)の中でも、特に島皮質主導型かもしれません。

私自身、つい最近…ほんの8か月前まで、自分がこのタイプだと知らずに生きてきました。

でも自分がこのタイプだと知ってから8ヶ月かけて脳の統合を行った結果、別人のように楽に生きられるようになりました!

この記事では、脳の統合前後の変化を通して「HSPで島皮質主導型の脳」がどんな特徴を持っているのか、そして本来の脳の自然な配線で生きるとどれほど楽になるのかについて、私の変化例をお伝えします。


HSPにも色々ある〜私は「対人関係特化型HSP」でした。

HSP(Highly Sensitive Person)は、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱した概念で、生まれつき感覚処理感受性が高い人のことを指します。人口の約20%がHSPの特性を持っているとされているそうですよ。(意外と多いなと私は感じますが、いかがでしょうか?)

ただ、一口にHSPといっても色々なタイプがあります。光や音に敏感な人、美術や音楽などの芸術に深く感動する人、そして私のように対人関係において相手の感情を敏感に察知してしまうタイプ…などなど。

私の場合は、相手の表情のちょっとした変化や言葉のトーンやニュアンス、その場の空気感や雰囲気から、相手のおおまかな感情の動きを無意識に、自動的に読み取ってしまいます。そして、読み取ったそれが私への脅威だと脳が認定すると、全部身体の不快感として、ぐわぁーっと体感に現れてしまうんです。

島皮質主導型とは?〜身体感覚が司令塔の脳

当たり前のように私は「島皮質主導型」と書いてきましたが、島皮質(とうひしつ)って皆さん、ご存じでしょうか?

普段あまり聞きなれない名詞かなと思います。脳の部位では、海馬とかは有名ですが、島皮質はあまり耳にしない部位ですよね。
島皮質は、大脳皮質の奥深くにある小さな領域なんですが、実はめちゃくちゃ重要な役割を担っています。

島皮質は、内受容感覚(心拍、呼吸、胃腸の動きなど身体内部の感覚)の処理、感情と身体感覚の統合、共感や他者理解に関わる処理、そして直感的な判断の基盤となる情報処理なんかをしてくれています。
個人的には、意識と身体と感情の橋渡しをしてくれるハブのような存在だと理解してます。だから重要。

「島皮質主導型」というのは、この島皮質が脳全体の司令塔的な役割を果たしているタイプです。つまり、身体感覚をベースに物事を判断し、行動を決定する脳の構造なんです。
この構造を持つ人間(私ですが)は「なんとなく嫌な感じ」を秒で感覚的に察知したり、論理より先に「体感」で答えが出たり、思考や感情に身体の不調がどストレートに直結したりするのが特徴です。
ちなみにこれって実は、とても優秀な情報処理システムなんですが、詳しくは別の記事に譲りますね。

感覚駆動型論理的思考の特徴

島皮質主導型の特徴によく見られるのが、感覚駆動型論理的思考というパターンです。

これは、まず感覚で答えが出て(島皮質からの情報)、その後で理由を論理的に検証したくなる(前頭前皮質の活動)という流れです。

例えば、初対面の人に会ったとき、島皮質が「あ、この人、なんか苦手かも」と瞬時に判断すると、前頭前皮質が「え?優しい人じゃん。なんで?理由は?根拠は?」と論理的検証を始めるんです。

この思考パターンを持つ人は、島皮質が高機能ゆえに直感の精度がめちゃくちゃ高いです。でも、わかってはいてもその直感を論理で説明できないと、どうしても不安になってしまう。だから延々と「なんで~?なんで~?」って考え続けてしまうんですね。

脳の統合とは?〜バラバラな部位を協調体制に

ここで重要なのが冒頭にも書いた、脳の統合 という概念です。

統合とは、バラバラに働いていた脳の各部位を統一的な協調体制に整えて、本来の脳の自然な配線に戻すことです。脳を本来の自然な配線に戻すことで、脳全体で「幸せで快適に生きる」を実現できるようにするプロセスです。

現代社会では、特にHSPで島皮質主導型の人は少数派ゆえに、多数派バイアスがかかりがちな構造のなかで生き残るために、自分の感覚を抑えて周囲に合わせようとする生存戦略を知らず知らずのうちに採用してしまいがちです。
そのため多くの人の脳が統合されていない状態にある気がします。

脳は統合されていない状態とは、たとえば島皮質が「危険を察知した!」と反応し、前頭前皮質が「でも論理的に考えると...」と混乱し、扁桃体が「とりあえず不安!」と叫び、海馬が「過去の嫌な記憶が...」と思い出すといった具合に、各部位がバラバラに反応してまとまりのない状態になってしまうことを指します。

このような状態だと、島皮質主導型の脳の人の場合は、不快な体感を感じる時間が長かったり、身体全体が緊張で固くなっていたりということが常態化します。
具体例があるほうが分かりやすいと思うので、実際の統合前の私の例についてみてみましょう。

統合前の私〜地獄のような反芻思考ループ

統合前の私は、本当に苦しい毎日でした。

身体に出る不快感が辛すぎる。

人の言動や場所の雰囲気で些細な不安や不快感を感じ取ると、全部それが身体に出てしまいます。

もう無条件に、自動で、出ます。

具体的には、何ともいえないどす黒い重たい澱のような感覚が、胃から胸にかけて渦を巻きながらぐわぁ~っと込み上げてくる。

不快が身体の奥底から湧いて身体全体に押し寄せてくる感覚です。

この感覚、HSPの方なら経験されている方が多いんじゃないかと思っています。不快だと思う意識が長く続くと、全身に不快感が広がって、客観的には大したことないふりをしていても、主観的には本当にしんどいんですよね。

さらに厄介なのが、トリガーとなった出来事があるその場だけでなく、後からその出来事を思い出したときにも同じ不快感が、体感で蘇ってしまうことです。
思い出したくないのに嫌な出来事が自動的に脳を駆け巡り、そのたびに「ぐわぁ~」っていう胃から胸に抜ける不快感が来て、呼吸が浅くなって苦しい。ほんとに「辛い!早く抜けたい!だれか助けて~☆」という感覚になります。

そしてダメ押しで「こんなちっぽけなことでいつまでも傷ついてる私って...」と自分を責めて、その自己否定の意識でさらに不快感が増す…という完全にエンドレスループに陥ってしまうんです。

ちなみに私の場合は、上記の不快の体感のエンドレスループに加えて、すぐ胃が痛くなってました。20年間、慢性胃炎でした。

原因は「嫌われたくない」意識

統合前の状態の主な根本原因は、合わない相手からも嫌われたくないし、合わないコミュニティでも無理してでも合わせてしがみついてしまう意識の習性でした。

島皮質は「この人・この場所は合わないよ」って正確に判断してるのに、前頭前皮質が「でも嫌われたら困るしどうしよう。」「でもこの場所にいるべきだしいなきゃいけないし、どうしよう。」って論理で上書きしちゃうんです。
すぐには変えられない仕事は別として、趣味とか友人関係とか、自分で自由にえらんでいい領域でもぜんぶ同じ意識で処理していて、しかもそれが自動処理でどうにも変えられない状態だったので、ずーっと苦しい体感から抜けられないという状況になる、というメカニズムです。

統合後の私は別人になりました。

8ヶ月かけて脳の統合を行った結果、本当に別人のように楽になりました。

あの「ぐわぁー」が消えた

一番大きな変化は、日常の些細な嫌な出来事をトリガーにした不快の体感が、ほとんど身体に出なくなったことです!

あのどす黒い「ぐわぁー」っていう耐えがたい不快の体感が無くなって、代わりに「あ、いま不快だな」「私は不愉快になってるな」「相手にイラついてるな」といった、淡々とした感情の認識だけになったんです。

負の感情が単なる情報として処理されるようになりました。これはめちゃくちゃ楽です...。シンプルにあんまり怒らない、穏やかな状態でいられますしね。
慢性胃炎も完治しました。心因性の胃炎は、心因が無くなれば当然ながら綺麗に消えます。

相手の感情が「脅威」じゃなくなった

HSP特性で相手の表情や空気感から相手の内側を感じ取ってしまうのは同じです。ここは脳の設計上、最初からそういうものとして生まれてきてしまってるので、変えられるところではないんですね。
でも、上記のとおり、それが体感的な不快感として出なくなりました。
どういうことかというと、例えば、目の前の相手の表情や態度から、どうもバカにされていると感じる。ここまでは同じなんですね。けどここから先が違う。
相手が私についてどう感じていたとしても「私が原因でもそうじゃなくても関係ない」「それはそれとして認める」といった意識が、自動で出るようになりました。相手の状況が完全に脅威じゃなくなったんです。

適切な距離感を保てるように

合わない相手には「仕方ないな」とすぐ思って適切な距離を保ち、合わないコミュニティは必要最低限の参加にとどめて深くは踏み込まないということが、心理的負荷なく自然にできるようになりました。

「今ここ」に自然と集中

過去にも未来にもあまり意識が向かなくなって、意識せずとも自然と「今ここ」に集中していられるようになりました。
おかげで過去の嫌なことの反芻思考がほぼ消え、未来の不安にどっぷり浸かることもなくなりました。

ちなみに統合前は、ニュースなどをトリガーに未来の不安が出るたびに、意識的に今ここに集中しようと努力する感じでした。が、今は、未来の不安が全く出なくなったわけではないのですが、未来の不安が出ると、短時間で本当に自動で今ここに戻るので、ほんとにすぐ快適になるなーという感覚です。


統合後の変化の原因〜島皮質CEOシステム

この劇的な変化の原因は、島皮質が本来の「CEO」としての機能を取り戻したことにあります。

島皮質主導型の統合後のシステムでは、島皮質が「これは合う/合わない」を瞬時に判断し、前頭前皮質がその判断を論理的に翻訳・実行し、他の脳部位も島皮質の判断に協調して動くようになります。(だから島皮質がCEOポジション。)

つまり、身体感覚をベースにした直感的判断が最優先され、意識の論理的思考はそれを邪魔するのではなく、サポートする役割に徹するようになったということです。
この状態だと、エネルギー効率が最優先され、不要な社交や思考は自動的に排除され、本当に必要なことにだけ集中できるようになります。

HSP島皮質主導型の人へ〜まずは自分の脳の型を知ろう

もしこの記事を読んで、なんとなく「これ、私もちょっとあるかも…」と思ったり、なんとなくわかるという感覚や、なんか胸に希望が宿るような感覚が出たとしたら、実はそれがめちゃくちゃ大きな一歩です。

それ、島皮質からのサインですから。島皮質主導型ですよって、身体が教えてるんです。

まずは自分の脳の型を知ることが、抜け出すきっかけになります。

島皮質主導型の脳の場合、「島皮質CEOがなんとかする設計」になっているので、島皮質が力を取り戻して自分の役割を思い出してやる気になったら、遅かれ早かれほぼ自動で統合に向かうことになります。意識せずともそういう動きになっていく設計です。

この記事を読んで何かピンと来た人は、きっとそういう人だと思います。

とはいえ、意識的に島皮質に働きかけて統合を早めることはできますし、私が行ってきた統合の具体的な方法については、また別の記事で詳しくお伝えしたいと思っています。

最後に


HSPで島皮質主導型の脳を持つということは、決して欠点ではありません。

ですが、現代社会ではその特性が十分に活かされず、むしろ苦痛の源になってしまいがちで、どうしても自分でも欠点だと評価しがちになるのは否めません。

でも実は、脳の自然な配線で生きられるようになれば、この特性は高精度な情報処理システムとして、最強の武器になります。

そして、脳の自然な配線で生きることは可能です。
私がそうなりましたから。

同じような感覚を持つ方の参考になれば嬉しいです。


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