「お母さんは私を諦めてるんだ」娘の涙で気づいた、子育てで一番大切なこと
休めない親のピリピリは、子どもに伝わる──あの日、娘の涙から気づいたこと
1月も半ば。中学受験も、いよいよ本番が始まり、緊張で眠れない夜を過ごしている親御さんも多いのではないでしょうか。
私もかつて、そうでした。
毎日を戦いのように過ごしていたあの頃、娘の涙にハッとさせられた出来事があります。
私はこれまで、何でも全力でやってきました。
1日を24時間以上にしようとするような、そんな気持ちで。
移動しながら英語を暗唱し、
買い物をしながら帰宅後の段取りを考え、
運転中には子どもに社会のクイズを出す。
いかにマルチタスクで効率よく動けるか。
毎日、そればかり考えていました。
中学受験期には、さらに拍車がかかりました。
夜中の12時を過ぎても、翌日の優先順位を組み立て、
娘の弱点を分析し、どう伸ばしていくかを考え続ける。
娘の志望校はかなりの難関校で、
「子どもに引っ張られている」ような毎日でした。
けれど実際は、寝不足で、休めなくて、
自由時間などほとんどないまま、息切れしながら走っていたのだと思います。
その結果、きっと私は、いつもどこかピリピリしていました。
■ 娘の「できなかった」と私の「どうでもいい」
ある日、娘が組分け試験の帰り道に泣きながら言いました。
「今日の試験、できなかった…。このままだと行きたい学校に行けない…」
私は、その時、“寄り添う気持ち”をうまく出せませんでした。
私の頭の中は常に
「早く帰って、早く寝かせて、明日の準備をして」
という時間との勝負モード。
だから、娘の訴えに対して、
「まあ、別にそこまで気にしなくていいよ」
「受験期になっても同じことが続くのだったら、レベル下げればいいじゃない」
「1回できなかったくらいでそこまで自分を追い詰める必要はないんじゃない」
と、あっさり返してしまったのです。
私はただ、冷静に見えるよう振る舞っただけ。
落ち込んで泣く娘の前では、
大きく反応しないほうが“正しい”と思っていました。
■ でも、娘の受け取り方は全く違った
駐車場へ向かう途中、
娘はまた泣き出してこう言いました。
「お母さんは、私を諦めてるんだと思った…」
その言葉を聞いた時、胸の中がざわっとしました。
私は諦めてなどいない。
むしろ一生懸命についていこうとしていた。
けれど娘には、
“お母さんは冷たい”
“私を見てくれていない”
と映ったのです。
私は、寄り添う余裕がなかった。
深く考える余裕もなかった。
何より、休めていなかった。
■ 休めない親のピリピリは、子どもの心に映る
いつも穏やかでのんびりしている娘が、
たった1回の“できなかった”で涙を見せた。
その姿を見て、私は気づきました。
私の張りつめた空気が、娘に伝わってしまっていたのではないか。
私が休めていないことが、家庭の空気を固くしていたのではないか。
親が張りつめていると、
子どもはその緊張を敏感に感じ取ります。
親がピリピリしていると、
子どもは“失敗してはいけない”と自分を追い詰めます。
親に余白がないと、
家の空気から“安心”が少し減ってしまう。
あの日、泣きじゃくる娘を見て、
私はその事実に初めて向き合いました。
■ 親がゆるむと、家庭もゆるむ
もし私にもっと余裕があったなら、
あのとき娘にかけた言葉は違ったかもしれません。
「そうか、悔しかったね」
「1回くらい大丈夫。お母さんはあなたの努力を見てるよ」
「今日はゆっくりしようか」
そんな言葉が、自然に出ていた気がします。
……けれど、当時はまだ、自分のやり方を変える必要性に気がつくことはありませんでした。
子供たちも大きくなり、子育てもひと段落ついた頃になってようやくこのことに気がついた私は、ひとつのことを心に決めました。
“家族のために”頑張るなら、まずは私が休むこと。
睡眠も、余白も、ひとりの時間も、がんばる親にとっては贅沢ではなく、“家族の安心を守るための土台”なんだと思います。
娘の涙が教えてくれた大切なことでした。
今、もしあなたが「ピリピリして自分を責めている」、「疲労を感じる」なら、まずは力を抜いて、リラックスできることをして、自分を休ませてあげてくださいね。
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