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kazu0427
お題で書きはじめるnote企画 「熱帯夜」
熱帯夜という言葉があるのなら、
極寒夜って言葉があってもいいだろ?
景色を隠すように張り付いていく雪を眺めるも、
どうせ白と黒だけの世界だ。
寒い。
ってレベルじゃねぇ。
凍える。
身体が内側から熱を放出しようとするが、とても追いつけない。
それでも生き残るために咀嚼を繰り返す。
残った薪は僅か。
唯一、時折爆ぜる音は、
外からのゴォゴォと風が雪を叩きつける音でかき消される。
午前4時。
このままじゃもたない。
僅かに弱まる風の気配に外を覗くと、雲の切れ間に月の光が。
今しかない。
荷物をまとめ、外へ出た瞬間、暴力的な風が希望を奪っていく。
薪が切れるまで待つべきなのか・・・
弱気な考えを振り払い、積もり続ける雪へ足を踏み出す。
粗い呼吸にゴーグルはすぐに曇る。
再び激しくなる吹雪の中、
下界の街の小さな光達がゴーグルに反射した。
