初めての着付け教室
着物が大好きだった私は母から着物の着方を教えられ、と言うより見よう見まねで覚えていたが簡単な半幅帯を結ぶことはできたが名古屋帯、袋帯ともに人前に出られるような帯結びはできなかった。
それを痛感したのは母の葬儀の日であった。
当たり前のように葬儀だからと母が縫ってくれた黒一色の喪服を着たのだが着物を着上がって気づいたのは後ろで帯を結んでくれるはずの母がもういないことだった。
父をなくし10年、そして母も亡くなった今当時30になったばかりの私は独身の兄と二人きり。
二人いれば何とかなると自分を励ましていたがそうでないことを痛いほど感じた。
ちょうど高校時代の友人たちが私を心配して何人も家に来てくれていた。
その中に和裁学校へ嫁いでいた友人がいたのでその日は何とかそれらしい姿に整えてもらえた。
私にしてみれば難病にかかって長く闘病していた母がついに亡くなってしまったことも勿論だが帯ひとつ結べないことが悲しく情けなくて忘れられない1日になったのだった。
母が亡くなって母が着ていた着物と母が縫ってくれた私の着物が残った。
それを着ていくためにどこかで帯の結び方を学ばねばならない。
仲良しの友人に打ち明けると嬉しいことに探してあげるし一緒にかよってあげるとの返事をもらった。
初めての着付け教室へ通うきっかけであった。
元々習い事に通うというのが苦手であったのに親しい友人が一緒であることは心強く楽しいことになった。
それまで着物の着方を教える所かあるなんて思いもよらなかった私にとってそれ以上に目から鱗の事が次々とわかり、世の中に数ある着付け教室とはどんなところなのか私なりの感想をのべたくてお話しようと思った。
中には不適切な表現もあるかと思うけれどあくまでも私個人の感想として読んでもらえればと思います。
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