上品な静けさが熟成された街、代官山を歩く
おしゃれで洗練された街、代官山を散歩してきました。
散歩する前に、この上品な街並みはどのようにして生まれたのか気になり、少し調べてみました。
この記事では、代官山の歴史と、実際に散歩で訪れたスポットを紹介していきます。
代官山の歴史
代官山が今のような街になったのは、その地形と、明治時代から続く歴史が深く関係しています。
代官山は名前の通り台地の上に位置しており、眺望の良さから貴族や富豪に好まれていました。
そして、ある程度交通の便も良くなった明治末期頃から大邸宅の建設が進展しました。
そうして、高級住宅街としての基盤が形づくられていきました。
その後、1967年からおよそ30年をかけて段階的に開発された複合施設「ヒルサイドテラス」が、現在の代官山の文化を作り上げたと考えられます。
ヒルサイドテラスは、街の地形や風景、歴史に調和するように設計され、時代や人々のニーズに合わせて少しずつ発展してきました。
建物には、人々の生活を豊かにする工夫が随所に施されており、その結果、周辺に魅力的な店舗や施設が集まり、街全体の価値を高めることにつながりました。
「代官山T-SITE」など、後に建てられた施設にもその思想が受け継がれています。
まさに、ヒルサイドテラスが代官山という街の魅力を形づくったと言っても過言ではありません。
散歩スポットの紹介
それでは散歩で訪れた場所を紹介していきます。
フォレストゲート代官山

2023年に開業した、商業施設やシェアオフィス、住宅、カフェ、イベントスペースが入った複合施設です。
MAIN棟は、さまざまな形の木箱を積み重ねたような独特の外観が印象的で、建築家の隈研吾さんがデザインを手掛けています。

曲線をほとんど使わない建物は珍しい気がします。実際に目にするとその幾何学的なデザインの美しさに惹かれました。

中を歩いてみると緑が多く、静かで心が落ち着く空間でした。







代官山アドレス

住宅や商業施設、公共スポーツセンターなどからなる複合施設です。
もともとは同潤会という財団が建設したアパートの建替え・再開発によって誕生しました。
敷地内には、代官山エリアで唯一の超高層タワーマンションもそびえています。
実際に歩いてみると、スーパーや雑貨店もあり、このエリアだけで生活に必要なものは揃いそうだなと思いました。






ログロード代官山

東急東横線の線路跡地を再整備して生まれた商業施設です。
コテージのような建物が並び、自然の豊かさを感じながら歩ける散策路が魅力です。






ここには、ロサンゼルスで大人気のドーナツショップの国内1号店となる「ランディーズドーナツ 渋谷代官山店」があり、気になったので立ち寄ってみました。

開店は11時。僕は15分前に到着しましたが、すでに15人ほどの行列が。
とはいえ、テイクアウトの方が多かったため、開店後は思ったよりスムーズに入店できました。









いくつかドーナツをいただきましたが、アメリカらしいしっかり甘めの味わい。美味しいですが、高カロリー感が否めません笑
気になる方はぜひ立ち寄ってみてください。


代官山T-SITE

蔦屋書店を中心に、いくつもの小さな専門店が遊歩道で結ばれる文化複合施設です。
蔦屋書店の中にはさまざまなジャンルの本や映画、CDが並んでおり、専門知識を持つスタッフに相談することもできます。
購入前の本でも、スターバックスのコーヒーを買えば席で読みながら過ごせるのが魅力です。
また、ラウンジ「Anjin」でも本を読むことができます。
僕は「Anjin」で昼食をとり、そのあとゆっくり本を読みました。
「Anjin」は写真撮影が可能ですが、蔦屋書店の店内は撮影NGだったので写真は撮っていません。
本の数がとにかく多く、歩くだけでも楽しい場所でした。
気になる本がありすぎて、もし近くに住んでいたら毎日通いたくなるような空間です。








ヒルサイドテラス

住宅・店舗・オフィスが一体となった複合施設です。
建築家の槇文彦氏によって、1967年からおよそ30年をかけて段階的に開発されました。
歴史の部分でも書きましたが、ヒルサイドテラスは代官山の文化的景観を語るうえで欠かせない存在です。
敷地内には、6世紀末のものとされる古墳「猿楽塚」も見ることができます。






旧朝倉家住宅

東京府議会議長や渋谷区議会議長を務めた朝倉虎治郎氏によって、大正8年に建てられた邸宅です。
大正期の邸宅文化を感じられる2階建ての建物内と回遊式庭園を見学することができます。
入館料は500円。写真撮影も可能ですが、「個人で楽しむ範囲で」とのことだったので、今回は館内の写真は掲載しないでおきます。
静かで趣のある空間なので、雰囲気を味わいたい方はぜひ足を運んでみてください。
建物の様子をもう少し知りたい方は、公式サイトにも写真が掲載されているので、こちらをどうぞ。
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/shisetsu/bunka-shisetsu/asakura/asakura_00004.html
西郷山公園

旧西郷邸(西郷隆盛の弟で明治期の政治家・軍人であった西郷従道〈じゅうどう〉の敷地)の北東部分にあたる場所で、かつて付近の人々から「西郷山」と呼ばれて親しまれていたことが公園名の由来です。
今では邸宅の面影は残っていませんが、西側に広がる低地を見下ろす眺めから、当時はさぞ見晴らしの良い場所だったのだろうと感じました。
このあたりに邸宅が多く建てられたのも、納得がいきます。








最後に
途中で雨に降られるハプニングもありましたが、振り返ってみれば楽しい代官山散策でした。
明治時代の貴族がこの地に邸宅を構えたくなる理由も分かりますし、実際に歩いてみると高層の建物がほとんどないことにも気づかされます。

あといわゆるインスタ映えスポットみたいな場所がないのも個人的に良かったです。
またここに来て、ゆっくり過ごそうと思います。
