練習小説①
帰り途の光景
塾が終わってレンと一緒に街灯が照らしている道を帰る。
一歩歩けば体温が上がっていって、夏の暑さも加わって余計に汗が出てくる。
「アッツ、やっぱコンビニでアイス買っとくんだったかな。」
「そうだね、でも特急代に当てたいから我慢って言ってたな。」
レンにそう揶揄われてあーとかうーとかしか言えなかった。
帰り道が同じ方角のレンは汗はかいているが平気そうだ。
何の気無しに周りを見ると、塀の隙間やマンションの窓からライトが見えている。
あちこちで家族が生活しているのを感じた。
同時にウチの家族も思い出してムカツイてきた。
家族の衝突
オレの家族
「また写真なんかやっていたのか。それをやってる間に成績を上げる方に集中しろ。下がるようなら携帯を解約しろ。本当は子供に必要ないものだ。学校だって塾だって安くないんだ、大学も公立以外許さない。」
次々にクソ親父に言われたことが頭の中に湧き上がってくる。
お金のこと以外全然無関心で人の目ばかり気にしているヤツで本当に嫌いだ。
母さんはクソ親父の味方しているのに、父さんは私の話を聞いてくれないってオレにグチってくる。こっちもこっちで気持ち悪い。
「どうした?怖い顔して、幽霊でもでたか。」
「あー、親父に言われたこと。思い出すだけでも腹が立ってさ」
「ふーん、そうなんだ。大変だね」
レンの家族
レンは初め軽くからかってくる感じだったのが、急に薄い幕で線引きした感じになった。
オレの家は迎えなんて高尚なもんはあり得ないけど、レンの家は確か5人家族がそれぞれ一部屋持ってる家で裕福だったはず。
家族関係は悪くないって言ってたから、やっぱこうして帰るの迷惑だったか。
でも聞いて1人で帰ることになるのは嫌だから黙っていることにする。卑怯だよな。
言葉がのどあたりでバラバラになっていくせいで、何も言えずにいると軽く笑う声がした。隣を見るといつものレンが仕方ないなって感じで笑っている。
「叱られた子犬みたいになってるぞ、ユウト君」
「見間違いではありませんか、レン君」
互いに顔を合わせて笑い合った。夏の短い夜でも夜中なので声は小さくしているがそれがまた楽しくて、じゃれ合いながら歩いている。
レンは大人だな、オレの方がガキっぽい感じだ。
衝突内容
「で、今回は何言われたんだ」
レンが宥めるように言ってきた。ムカつきが戻ってきたが、レンに対しての負い目で沈んだ分冷静になって話せている。
家に着くまであと少しになりつつあるので簡単に話した。
結局のところ、あのクソ親父はオレの成績がどれくらいでどの辺狙えているかなんて知らないし知る気も全く無い。くせしてオレが金を使う度にグチグチ言ってくる。
誰の金でメシが食えているのかって。だったらバイトさせろっていうと世間体が悪いから許さない。小遣いも貧乏人と言われたく無いから渡しているだけだ。お前に使うなんて本当は勿体無い物だからありがたく思え。
「無理だろ。写真はオレの趣味、本当趣味の範囲でしかやってない。うるさいんだよ」
「コンテストに出品しておいてよくいうな、しかも酷評されて」
オレがだしたものでは無い。黙って聞いている母さんを見ても顔を逸らすだけだった。何を思って勝手にだしたのかは知りたくもないが、この人がオレの邪魔をしていると本当に感じている。
どっちかというと、もっとこうしたら良くなるよっていうセミプロからの『酷評』の方がオレの人生に有益だった。
「て、感じなんだ」
「ははぁ、これはまた激しくいったな」
迷ってはいるが
レンのいつもの揶揄うような雰囲気で軽く流してくれた。
本当の感想はわからないし実際励まされても何がわかる、ってなるからありがたかった。
「実際、どうなんだろうな。周りの奴らも受験見据えて部活量減らしてる奴もいるし」
「確かにな、進路のためにこの夏から勢いつけてる奴もいるな」
むむ、と悩んでる間もなく家に着いてしまった。
レンに別れを言ってアパートの共用入り口に向かうと、後ろから言われた。
「趣味ならもっと気楽に考えたらいいんじゃないか、またな」
ああ、と振り返って手を振った。
そう、これは趣味なんだ。もっと気楽に考えていいものなんだ。
趣味はやらなきゃいけないことではない。やりたいからやるものだ。
進路とかその後とかまだ決まっていないことが多いけど、収まるところに収まった感じがした。
写真を止めることはないしやめない。けど進路とか自分の人生より優先はしない。
しかも親父への反発が理由なんでへまはやりたくない。
レンに感謝しつつ、明日話すことを楽しみにしながら家に入っていった。
後書き
大量になってしまった、またやった。
最後は纏まるのかと危ぶみながらやっていた。
結構グダってる。
蛇足が激しい感じがする。頭から書いていくのが無理なのかも。
頭と最後を先に書いていくか。
先に小見出しを埋めておくべきか。
2時間半かけてこれはちょっと考えるべきである。
次回は設定時に人物だけでなくどこをこうも考えていこうか。
変わらず現代ものでいきましょう。
