クリスマスの光の中でこっそり思い出す恋の話|ゆるクリ企画
12月になると、街は少しだけよそゆきの顔になります。
光が増えて、
音楽が流れて、
何気ない帰り道さえも特別に見える季節。
そんな夜に、思い出すことがあります。
今日は、そんなこっそり思い出す話を少しだけ。
夫と出会うよりも前、10歳年上の彼と過ごした
あのクリスマスのこと。

あの日は平日のクリスマス。
病院での仕事を終え、先輩や後輩の助けを借りて、なんとか定時退勤。
白衣を脱いだ瞬間から、
頭の中は「早く帰らなきゃ」でいっぱいでした。
家に着くなり、急いでメイクを直して、
少し前に買っておいたお気に入りのワンピースに袖を通す。
コートを羽織って、
ワンポイントになる華奢なアクセサリーも忘れずに。
鏡に映る自分を見て、
「よし、ばっちり!!」
そう思えた瞬間を覚えています。
電車に乗っている間も落ち着かなくて、
スマホを見ながら
「あと何分で会えるかな」って、そればかり考えていました。
完全に、恋する乙女です。

待ち合わせの駅に現れた彼は、仕事終わりのスーツ姿。
それだけで、なぜか胸が高鳴ってしまう。
「いつもと違う…」
たったそれだけのことなのに、
心臓はいつもよりドキドキ。
手をつないで歩くと、
自然と彼の半歩後ろになる私。
歩幅を合わせてくれるのがうれしくて、
その距離感にまたキュンとしていました。
2人で向かったのは、小さなカジュアルフレンチのお店。
落ち着いた照明と、程よい静けさ。
「彼女さんですか? ごゆっくり」
知り合いのマスターの一言に、照れたように笑う彼を横目で見て、
胸の奥がほっこり温かくなりました。
正直に言うと、
コース料理の内容はほとんど覚えていません。
それくらい、緊張していて、
それくらい、舞い上がっていました。
でも確かに覚えているのは、
おしゃれをして
特別な場所で
大切な人と向かい合って座っている自分。
あの瞬間だけは、自分が少しだけ
“プリンセス”になったような気がしました。
心地いい音楽
優しく揺れるキャンドルの光
キラリと光るグラスに
彼の低い声…
全部が、いつもの私をそっと特別にしてくれました。
あの夜の私は、
少し背伸びをした大人で、
でもまだ、恋に不器用で。
だからこそ、
すべてが新鮮で、愛おしかったのだと思います。

食後、また手をつないで外に出ると、
街はキラキラした光に包まれていました。
冷たい空気の中で、
つないだ手のぬくもりだけがはっきりと伝わってきて、
言葉がなくても満たされていた帰り道。
その彼とはやがて別れ、
あの煌めく時間は思い出のページへ静かに閉じられていきました。
過去の胸キュンは思い出の中に、
今の幸せは、すぐそばに。
あの夜のときめきは、
私の人生を彩ってくれた大切な一瞬。
そして今、
隣にいる夫と過ごす穏やかな日々が、
これからの私の時間を静かに、
やさしく照らしてくれています。

今回はクリスマス企画ということで、いつもとは違った恋のお話にしました。
きっと、みなさんの心の中にも
大事にしたい思い出があると思います♡
でも、自分の過去の恋愛を語るのは、本当に恥ずかしいです。。
25日まで、クリスマス企画やってます🎄
ご参加の皆さん、ありがとうございます💕

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