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【メゾンの窓辺】今日は絶好のピクニック日和!まりもちゃんを誘って、お出かけしましょう♥️

『季節の変わり目を風で感じてみようよ🍃』


【この街の四季と、不思議な住人たちが織り成す、心の旅路😊】


日々の生活の中で見つけた小さな気づきや、
身の回りで起きた、ちょっぴり不思議な日常を、
SFチックな物語として綴っていきます。


           ⋆・゚───────────────・゚⋆

爽やかな風と共に夏が過ぎ去った、
9月の札幌市。

新たな入居者をも変えたアパート「メゾン・ミラージュ」は、
今日もにぎやかな朝を迎えていました。

1階の1号室に、元気な明るい声が響きます。

「さて、準備OKだね。
あとは……3階に行って
夢生さんとまりもちゃんをお誘いするだけね。
ちょっと行ってくるから、
あなた達はここで待ってて」

部屋の主、ウェンディがパートナーの、ののちゃん、
そして今日一緒に出掛けるスウィーティアに、
そう言い残して部屋を出ようとしました。

「ウェンディはドジっ子だから、心配だにゃん!
ののも一緒に行くにゃん」

ウェンディを心配するののちゃんは、顔を曇らせました。

「あたちも一緒に行くですぅ~」

スウィーティアも、一人で残されるのは嫌な様子。

「えー、仕方ないなぁ。解ったわよ。
みんなで行きましょう」

3人(一人と二匹)は、揃って3階に向かいました。

6号室の前に着くと、
ウェンディはドアに下げられた苗字のプレートを見て、
なお一層笑顔になって、チャイムに手を伸ばすのでした。

苗字プレートが北海道の形をしていました。

「世界は違っても、北海道は北海道って事だね!」

カチャ……
鍵が開く音がして、扉が開けられると
ちょっと眠そうな夢生さんが顔を覗かせました。

「あ~、ウェンディちゃんだったっけ?
なしたのこんな朝から……」

夢生さんは、頭を掻きながら尋ねます。

「あ!え~っと……
今日はお天気がいいので、夢生さんとまりもちゃんを
ピクニックにお誘いしようと思ったんです」

そう言ってウェンディは、ピクニック用のバスケットを
夢生さんに見せるのでした。

「あ~、ごめんなさい。
今日はちょっと家の中の改装、
ほら……DIYってやつをする予定なの。

だからお誘いは嬉しいけど、ご遠慮させてもらうわ。

あ!
まりもは連れて行って貰えると有難いわ。
自然の中で走り回るのが好きな子だからね」

そう言って、
足元でおとなしく座っている、
まりもの頭を撫でる夢生さん。

まりもはウェンディ達に目を向け、
そこにののちゃんの姿を見つけると、
ちょっとだけ身を固くするのでした。

けれども、夢生の言葉を聞いて、
ちょっと目を細めると──

きゅう~ん!

と一声鳴いて、
玄関からそっと出ていくのでした。

「解りました。
今回はまりもちゃんと一緒に、楽しんできます。

それじゃあ行こうか、まりもちゃん。
今日はね、うちのののちゃんの他に、
スウィーティアも一緒なんだよ」

部屋から出て、
足元に寄り添うまりもを優しく撫でながら、
ウェンディはぺこりとおじぎをして、
その場を後にするのでした。

「ウェンディさん、ののちゃん、スウィーティアさん、
よろしくお願いします」

まりもは、ウェンディと二匹の動物達を
交互に見ながら言いました。

「まりもちゃん、もっとフレンドリーでいいのよ。
ウェンディって呼んで」

こわばったようになってるまりもを見て、
ウェンディはくすっと笑いました

「そうそう。
そうにゃん!
だって、ののたちはもうお友達になったにゃん!
遠慮は不要なのにゃん」

ののちゃんも出来るだけ優しく、
まりもの警戒心を解くように気を使います。

「……解った。ウェンディ、今日はどこへ行くの?」

まりももその後は少しづつ、
心を開いた様子でウェンディと話を始めるのでした。

「今日はね──
最近この近所に、ドッグランも併設されてる
公園が出来たんですって!
そこで思いっきり楽しもうって話」

「やったにゃん!
最近、運動不足でののも困ってたにゃん」

ウェンディの話を聞いて、ののちゃんも大喜びです。

そして、一行は「スポーツ公園」に向けて
歩いて行きました。

川沿いを進み、ポプラの並木道を抜け、
歩くこと十数分。

ウェンディ達は目的の公園に到着しました。

「さあ、着いたわよ。
まずはランチを食べる場所を決めなくちゃ」

あたりを見回すと、
多くの人が思い思いの場所を陣取り、
ゆったりとくつろいでいました。

ウェンディは人ごみを避け、
大きなプラタナスの木の下にレジャーシートを広げ、
場所を確保するのでした。

「ここがよさそうね。
木陰で日差しも遮ってくれそうだし、
良さそうだと思うんだけど」

レジャーシートを準備をする間、
スウィーティアはあたりの様子を、
分析するような目つきで見ていました。

「そうですね~。
ウェンディお姉ちゃんの判断、ナイスですぅ~」

スウィーティアは、
頭上のリング型デバイスから情報を受け取ると、
にっこり微笑んでウェンディに同意するのでした。

「さあ、お昼、ランチタイムまで、思いっきり遊びましょう!
私も今日は……
久々に、身体機能を開放しちゃおうって思ってるの」

もともとサイボーグとして、
義体化されているウェンディですが──

日頃はその身体機能を使う事が少なく、
そのため動作不良になりがちなので、
今日は張り切っているようです。

「うにゃ!
それじゃあウェンディ、ののと一緒に走ってみる?
ここはとーっても広いから、
全速力で走っても大丈夫そうにゃん」

ののちゃんは、ウェンディを
挑発するような目つきで誘ってみるのでした。

「OK!私の凄いところを見せてあげるわ」

そういいながらウェンディは、
軽くウォーミングアップを始めるのでした。

「うにゃにゃ~ん。
ポンコツサイボーグのくせに~。
ののに勝てるかにゃ?」

まりもとスウィーティアはそれを見て、
くすくすと笑うのでした。

「フリスビーも持って来たから、
それも使って遊ぼうね!」

レジャーバッグからフリスビーを取り出したウェンディは、
3匹と一緒にスポーツエリアに向かうのでした。  

     🏃🏃‍♀️🏃🏃‍♀️


ウェンディとののちゃんは夢中で走り回り、
まりもとスウィーティアも、
二人の後を追いかけて走りました。

「はぁはぁ……
ウェンディ、足はやい!
人間ってこんなに早く走れるの?」

まりもは野生の俊足を生かして走ったのですが、
ウェンディに追いつく事が出来ず、目を丸くしています。

「ふうふう……ウェンディはね、
サイボーグって言って、身体が機械で出来てるの」

スウィーティアも、
スーパースプリンターの足にはかなわず、
ランニングコースから離れた草むらに座り込んで、
まりもの疑問に答えるのでした。

「へええー!凄いお姉さんだったんだね」

まりもも一緒に草むらに寝ころびました。

風が──
ざわざわと音を立てて吹き抜けていきます。

「……ん?なんか、変な風」

まりもはその風を受けて、
ぴくっ、と耳を動かしました。

「あれれ?
なんだか、風の感じが妙なんですぅ~。
ちょっと普通じゃない感じがします……」

スウィーティアもあたりに違和感を感じて、
そわそわと落ち着かない様子でした。

公園には多くの人達がいて、
スポーツを楽しんでいます。
汗をかいた後、
吹いてくる風は心地よいものの筈でした。
けれどもその風はスウィーティアにとって、
胸騒ぎを感じるものでした。

二匹が草むらで息を整えながら待っていると、
ののちゃんがフリスビーを加えて、
走って来るのが見えました。

「にゃにゃ~ん!
次はこれ。
フリスビーで遊ぶにゃん!」

ひとしきり走り回ってきたののちゃんでしたが、
疲れ知らずで、遊ぶ気満々のようでした。

「あはは!
さすが、ジャガーの子供だね~。
私の走りに、ちゃんとついてくるんだもん。

ん?
次はフリスビーね?
OK!いくよ!」

ののちゃんの後を追ってかけてきたウェンディは、
フリスビーのディスクを受け取ると──

思い切り空に向けて飛ばすのでした。

びゅ~ん!

きれいな弧を描いて飛ぶディスクを追って──
まりもが跳ね、
ののちゃんがジャンプし、
スウィーティアが空中で受け止めます。

楽しく遊ぶ一人と三匹でしたが、その時です──

ぶわあ~っ!

突然、もの凄い強風が吹き……

空に放たれたディスクが、
あっという間に空高く舞い上がって行きました。

そして……

10メートルはあろうかという、巨木のてっぺん近くに
ディスクは引っかかってしまいました。

「うにゃにゃ~ん。凄い高さのところに行っちゃったにゃん。
さすがにののでも、あそこまでは登れないにゃん!」

「あたちもちょっと怖いですぅ~。
あの高さまで飛ぶのは無理ですぅ~」

ののちゃんもスウィーティアも、
困ったように肩を落としてしまいました。

「うん。これはわたしの出番ね。
任せて!
こういう時こそ、
サイボーグの能力が役に立つわ」

そう言うとウェンディは目の前の大木を見上げ、
ディスクの場所を確認すると、
身体を軽く弾ませながら──

びゅうーん!

10メートル近くの高さを、軽々と跳び上がって行きました。
そして、さっと手を伸ばしてディスクを枝からつかみ取ると……

ひゅーーん!

今度は地上をめがけて、飛び降りていきます。

どっすーーん!

少々乱暴な着地になってしまい、
地面がへこんでいました。

「あっちゃ~、へこませちゃったか……
でも、ここは草が生い茂ってるところだし、
きっと元に戻るよね?」

思わぬ結果に苦笑いするウェンディでしたが、
なんと、ののちゃんとまりもが一生懸命に土をかき寄せ、
へこんだ地面を元に戻そうと頑張っているのでした。

「ごめん!
ののちゃん、まりもちゃん。
私の失敗、無かった事にしてくれてありがとう」

自分の失敗をフォローしてくれる小さな友人たちに、
ウェンディは深い感謝と愛情を感じるのでした。

それは、サイボーグとしては非常に貴重な……
「人間の証明」なのでした。

ウェンディはディスクを片手に、
ちびっ子動物達とレジャーシートのある場所に戻りました。

「さあ、ランチにしましょう。
いっぱい走ったし、お腹すいたでしょ?」

シートに座ったウェンディは、
用意しておいたサンドイッチやサラダ、
ドリンクなどを取り出し、
みんなに声をかけました。

「うにゃ〜ん!おいしそうにゃん!」

ののちゃんはお弁当箱を覗き込みながら、
嬉しそうに尻尾を揺らしています。

「……いただきます」

まりもは少し照れながら、小さく呟きました。

そしてスウィーティアは空を見上げて──
そよぐ風をじっと感じていました。

「……やっぱり、風の音が少し変ですぅ。
でも、今は……みんなと一緒の時間が嬉しいですぅ」

小さなトゲが心の奥に刺さった様な気分でしたが、
スウィーティアはそれを、
あえて感じないように目を閉じるのでした。

 「そうね。今日はゆっくり楽しみましょう」

ウェンディはにっこり微笑みながら、ぱくりと一口。
サンドイッチを食べるのでした。

風は──
どこか、いつもと違う音を立てながらも、
みんなのランチタイムを優しく包んでいました。

『風が吹く。風が運ぶ。何かが変わる──✨』


うわっ!ウェンディ……凄いなぁ!


今回も最後までお読み頂き感謝です♥️

あなたの今日が素敵な1日でありますように😊✨



【「メゾンの窓辺」の基本情報はこちらをご覧ください】


          ⋆・゚───────────────・゚⋆

【ご注意ください】
※画像はAI生成ですが、キャラクターデザインと設定は
ママンマフィンのオリジナルです。
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