【メゾンの窓辺】挨拶回りはちょっとお休み。道産子さんこのブランチタイム🍴
『道産子は味噌バターラーメン食べない🍜』
【この街の四季と、不思議な住人たちが織り成す、心の旅路😊】
日々の生活の中で見つけた小さな気づきや、
身の回りで起きた、ちょっぴり不思議な日常を、
SFチックな物語として綴っていきます。
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夏の興奮も爽やかな風と共に過ぎ去り、
潮が引くように人々の熱狂も収まった9月の札幌市内。
とある住宅街に、
ちょっと年代の古いアパートが建っていました。
「メゾン・ミラージュ」と名付けられた3階立てのアパート。
その最後の1室に、新たな入居者がやって来たのでした。
根っからの道産子で港町生まれ。
自称40代の百代夢生さん。
不思議な縁に導かれて、
この別世界の「札幌市」にやって来たようです。
アパートに着くと、
これも不思議な縁に導かれて──
キタキツネの子供と同居する事に。
そしてただ今、
あいさつ回りの真っ最中なのでした。
今しがた、
公園の前で出会った竜崎光琉くんと別れ、
二人はいったん休憩をとる事にしたようです。
その時──
光琉くんが「隣の住人」の話をしてくれたことを、
ふと思い出しました。
『そういえば、4号室の人なんだけどさ。
若い女性で、アザラシの子供と暮らしてるらしいんだ。
それと──耳がちょっと長くて尖ってるって噂でさ。
昼間は仕事でいないみたいだから、
挨拶するなら夕方がいいかもな』
まりもちゃんは、同居している “動物” の話に
興味津々のようでした。
「長い耳って……エルフだべさ!」
会話の内容を思い出して夢生さん、
ひとりで興奮気味です。
「……長い耳。
でも、まだエルフって決まった訳じゃないよ」
まりもちゃんは逆に落ち着いた声で、
自分の考えをそっと口にするのでした。
「うん……留守なら仕方ないもんね。
ここはひとつ、部屋に帰って腹ごしらえでもしようか。
さっき、光琉くんから美味しそうな野菜もたくさん貰ったしね」
夢生さんとまりもちゃんは階段を上り、
3階の自室に戻って行きました。
「さてと。
まずはまりも、あんたのご飯は……っと。
これでいいっしょ?」
そういってコンビニの袋から取り出したのは、
缶詰タイプのドッグフード。
鶏ささみ肉の缶詰のようです。
「ありがとう……夢生」
まりもちゃんはぺこりとお礼をすると、
目の前に置かれたドッグフードの匂いを少し嗅ぐと、
美味しそうに食べ始めるのでした。
「あ~良かった。気に入って貰えたみたいだねぇ。
さて、次は私の昼ご飯だべさ。
どうするかなぁ……
うん、味噌ラーメンにしようっと。
まんまるちゃんラーメン、買ってきて良かったべさ」
夢生さんはキッチンに建ち、
コンロに鍋をかけると、定番の味噌ラーメンを
作り始めるのでした。
その様子を見ていたまりもが、
ドッグフードを食べながら尋ねます。
「味噌ラーメン?札幌名物なんだよね。
バターとコーンを入れるんでしょ?」
それを聞いた夢生さん、
ぶはぁっと吹き出し、
危うくラーメンを床に落としそうになりました。
「うお~っとっと……はあ?
あんた、何はんかくさいこと言ってんの!
札幌市民、もとい道民は味噌ラーメンに
バターもコーンも入れないから!
そんなもの食べるのは観光客だべさ」
驚きと可笑しさで涙目になって答える夢生さん。
しかし、これにはまりもちゃんも驚いたようでした。
「え?食べないの?味噌バターコーンラーメン……」
口の中のドッグフードが驚いた瞬間、
ほんの少し、床にこぼれ落ちました。
「食べません」
夢生さんはインスタントラーメンを作りながら、
きっぱりと言い切りました。
「ふ~ん、そうなんだ……。
初めて聞いたよ。
だけど……そういう話って、まだありそうだね」
まりもちゃんは、
床に落ちた餌をぺろりと舌先でなめとると、
空っぽになった器を見た後、
背中を剥けている夢生にお礼を言うのでした。
「夢生……これ、凄く美味しかった。
ごちそうさま」
そして、開け放たれた窓辺に向かい、
窓の桟に前足を書けると、
眼下の景色を眺めるのでした。
「ここは街だけど──
ちゃんと草むらや地面があるから好き。
アーバンフォックスって言われても、
自然と一緒に暮らすのも好きだから」
街は常に開発され続けています。
でも──
ここでは自然を傷つけたり、
無理な開発はしない方向性で
生き物皆に優しい街が作られていました。
キッチンの方から味噌ラーメンの、
良い香りが漂ってきました。
夢生はどんぶりをテーブルに運び、
美味しそうに食べ始めたようです。
その時でした。
「あ!誰かがこのアパートに向かって歩いてくるよ!
女の人だよ!
多分、エルフかもしれない入居者さんに違いないと思う。
夢生~、食べ終わったらあいさつに行ってこようよ」
まりもちゃんは耳をぴんと立て、
しっぽをゆっくりと左右に振ると、
夢生の側にやってきて静かにうずくまるのでした。
「はいな。
もうちょっと待っててね。
急いでこれ、食べちゃうから!」
思ったよりも早く、
次の入居者の人と出会う事が出来そうで、
夢生さんも、ちょっと安心したようでした。
『道民の食文化ってのはシンプルなのよ🍜』

今回も最後までお読み頂き感謝です♥️
あなたの今日が素敵な1日でありますように😊✨
【「メゾンの窓辺」の基本情報はこちらをご覧ください】
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【ご注意ください】
※画像はAI生成ですが、キャラクターデザインと設定は
ママンマフィンのオリジナルです。
※地名・建物はすべて架空のもので、実在のものとは関係ありません。
※一部の文章構成にAI編集(アレーナさん)を使用しています。

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