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夫の育休が終わり、感傷

 下の子の誕生に寄せて、私は1年、夫は半年の育休を取得した。その最初の半年が、夫の育休が、ついに終わった。

 どうしても下の子は授乳もあるから私が世話する時間が多く、夫は上の子担当、という風に役割分担することが多かった。夫は、朝早くに上の子に起こされ、世話や準備をして保育園に送る。日中は2人で下の子の面倒を見ながらのんびり過ごしたり、どちらかが用事で出かけたりする。夕方になると、夫が上の子を保育園に迎えに行き、帰ってきたらお風呂→ごはん→寝支度→おうち遊び→就寝まで、怒涛のタイムアタック。それでも、子どもふたりに対して大人の手がふたり分あるだけで、心の余裕が違った。優しくなれた。

 それが、いよいよ1人になるのか……と思うと、私まで心細くなる。朝や夕方の大人の手が減る痛手はいうまでもないが、何より子どもたちの成長や可愛い姿を「ねえ今!見た!?」とその場でリアルタイムで分かち合うことができないことが、シンプルにさみしい。

 平日、上の子も保育園をお休みして、いろんなところに家族でお出かけした。仕事が始まったら、こんな風にいつでも気軽にお出かけはできなくなるから。日帰りで行ける、思いつく限りのところに行った。今日はここに行こう、来週はどこに行こう、と何の憂いもなく家族の時間をたっぷり過ごせることがとにかく嬉しかった。夢のようだった。現実が始まったら、こんな時間は二度と取れないから。

 私は、毎日新しい顔を見せてくれる子どもたちとの時間を、夫とふたりで過ごせることが本当に幸せだった。夫は夫で、自分の健康へのメンテナンスや勉強する時間も意識してとっていて、夫なりの有意義な育休にしようと心がけているようだった。きっと私たち、この限りある時間を後悔のないように過ごそうとして、それをやりきった。

 変なの。これからも育児は、家族は続くのに。感傷に浸っている。子どもたちの生活はほとんど変わらないから、家族全体で見ればほぼ影響はないはずなのに。この先私の育休も終わって仕事に復帰する、そのときこそが家族全体のかたちが大きく変わる転機だというのに。

 それでも、思ってしまう。まだまだ足りないと。夢が終わってしまうことがさみしいと。平日の昼間、子の寝顔を眺めながらベッドでまどろむ隣に、もうあなたがいないということを。

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