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はとぽっぽほろほろハヒフヘホ

太陽と月の往復書簡#11

親愛なるナミンへ

 今回のお手紙は、aosagi31さんからの「エッセイしりとり」を
受けてのものになります。いただいたお題は「は」です。
Aosagi31さんは、私たちが週に一度ポッドキャストをやっていた頃から
コメントをくださる貴重な方です。「豆と小鳥」をご紹介いただきました。
ありがとうございます。

「エッセイしりとり」はマイキーさんという方が主催する企画。
面白いですね!

 それにしてもナミンが出会った87歳のRさん、素敵!
姿勢がシャンとされているのは本当に尊敬する。
だって、常に姿勢に気をつける、というのは、なんと難しいことか。
私もナミンと同じ。カウチと同化する時間が幸せ時間です。

60歳を過ぎて「年齢」について考える時間が増えたような気がする。
エイジングにアンチする気はあまりないけれど、
しかし、確実に、少しずつ、少しずつ、老化している自分の
さまざまな部分。本当に少しずつなので、ある日、「えっ!」と気づくのだ。
「ありゃ、こんなところにシミあったっけ?」とか、
「記憶の引き出しが・・・ギシギシするぅ」や、
「走ってみたら、びっくりするくらい走れない」
「忘れ物がないか、あんなに確かめたのに、やっぱり忘れた・・・」など
特に考えることが頭に中に詰まってくると、
ものを落とす、大事なことを言い忘れる、順番を間違える、
そして、腰が痛くなる、肩が凝る、足首が硬くなる、
と体と心が、いっぱいいっぱいになってくる。
そして、現代は情報量が多いので、
「えっ!それで治るの?」とか
「なんと、シミが消える方法があるのですね!」や
「記憶力が冴える運動があるなんて」
「それを使えば、悩みは消えるのねぇぇ〜」などの情報を、
ついキャッチしちゃって、毎日、右往左往しまくるのだ。

心身全てにおいて、磨きをかけておくのは不可能だけど、
ポイントを絞って、これだけは頑張ろうというものを決めるのも手かもしれない。何だろうと考えてみたところ、あった。
私が鍛えておきたい唯一の部分は「声」だということに気づいた。
「声」も筋肉なので衰えてくるけれど、頑張って声の綺麗なおばあちゃんになりたい。
先日、芝居の稽古で借りている練習室の隣から、
発声練習の声が聞こえてきた。
「あめんぼあかいな アイウエオ」
懐かしい。昔、さんざんやった滑舌の練習。
ナミンはやってた?憶えてる?
北原白秋の「五十音」通称あめんぼの歌。

久しぶりにやってみた。
あめんぼ あかいな アイウエオ
うきもに こえびも およいでる  
かきのき くりのき カキクケコ  
きつつき こつこつ かれけやき  
ささげに すをかけ サシスセソ  
そのうお あさせで さしました  
たちましょらっぱで タチツテト  
トテトテ タッタと とびたった  
なめくじ のろのろ ナニヌネノ  
なんどに ぬめって なにねばる
・・・なにねばる・・・なにねばる・・・
次は、は行、は行はなんだっけ???思い出せない。
老化だ。抗えない老化だーーー!

あ、はとぽっぽ ほろほろ はひふへほ だ!!

なんとか思い出した・・・ああ、全く、老化は恐ろしい。
しかし、は行だけ、語呂が悪いではないかっ!白秋先生!

まあでも、コツコツやるしかないですね。
きっとRさんもコツコツの積み重ねでコンニチがあるのですもんね。

ナミンにとってのRさんのように、私にも先行モデルになるような先輩さんがいるといいのになあ、と考えていたら、思い出した!いました!
ウチの団地にお住まいの多分Rさんと同じくらいのお年のAさん、
いつもビシッと踵のある靴を履き、スカートを履き、清潔感のあるお化粧で、なんと言っても発する言葉が美しく品がある。
バスでたまたま隣になった時、お話させてもらったのだけど、以前はFMでナレーションのお仕事をなさっていて、今は朗読教室の講師をされてるとのこと。どんな文章が良いですか、と聞いたところ、「やはり、古典ですね」と、竹取物語と方丈記を勧めてくださった。試しに購入して読んでみた。
これが、なんとも難し!楽し!なのです。
日本語は美しいです。目標をいただいて、嬉しかった。
古いものは手触りが良いです。

ナミンは最近、何か古いものに触れましたか?
ナミンって、オールドなものは好き?

こちらもそろそろ夏の終わり、
古都・鎌倉より

バク





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