使えなくなる前提で選べ|AIツールが突然終わる話
かつてフリーランスとしてWeb制作をしていて、いまは会社勤めをしながら副業として続けています。
平日に使える時間は、だいたい1〜2時間です。
この時間で、覚え直す作業が入ると正直きついです。
対話しながら書く道具から始まりました。
次に、自動化の仕組みを試しました。
いまはコマンドラインのツールも使っています。
道具を変えるたびに、作業そのものよりも使い方を覚え直す時間が発生しました。
この記事の要点
AIツールは利用者の意思と関係なく、提供内容が変わることがある
性能や価格だけでなく、移し替えやすさも選ぶ基準にする
成果物はツールの外に持ち出せる形で残す
うまくいった手順を自分の言葉で残しておく
なくなる前提は、悲観ではなく身軽でいるための準備
使い慣れた道具でも、ずっと使えるとは限らない
2026年9月に確認したところ、OpenAIはCursorへのモデル提供契約を終了する意向を公表していました。
提供停止日は、2026年11月12日を予定しています。
Cursorは2026年8月に、SpaceXによる買収完了を発表していました。
利用者が操作を間違えたわけではありません。
料金を払い忘れたわけでもありません。
企業間の状況によって、使える選択肢が変わることがあります。
この件で大事なのは、特定の企業を批判することではないと思っています。
使っている側では防げない変化が、実際に起こることです。
性能と価格だけで選ぶと、移行で止まる
AIツールを選ぶとき、私は性能と価格をよく見ていました。
自分の作業に合うかも確認していました。
でも、「使えなくなったときに移れるか」は後回しでした。
それが、いちばん時間を失う原因だった気がします。
会社員と副業では、困る場所が少し違う
会社では、担当者やチームで対応できることがあります。
予算の確認や、代替ツールの検討も進めやすいです。
一方で副業は、自分が止まると作業が止まります。
平日の夜に試行錯誤する時間は、簡単には増やせません。
だから副業では、移行に強い形を先に作っておく意味が大きいと思います。
なくなる前提で選ぶとは、荷物を軽くすること
これは「そのツールは危ない」と言う話ではありません。
契約しないほうがいい、と言う話でもありません。
道具は変わるものだと、あらかじめ考えておく話です。
私が意識しているのは、次の4つです。
そのツールでしか開けない形式に成果物を寄せすぎない
原稿やコードは、自分で管理できる場所にも保存する
うまくいった指示を、ツールの履歴だけに残さない
作業手順を、自分の言葉で短く記録する
たとえば、AIとの会話画面だけに完成原稿を置かないことです。
原稿はテキストとして保存しておけば、別の道具でも使えます。
コードも同じです。変更内容と判断理由が残っていれば、次の道具に説明しやすくなります。
残すべきなのは、指示文よりも判断の順番
以前は、うまくいった指示をそのまま保存していました。
もちろん、それも役に立ちます。
でも、道具が変わると同じ指示で同じ結果になるとは限りません。
そこで残すものを変えました。
私が残しているメモ
何を完成とする作業だったか
最初に渡した前提は何だったか
どこを人が確認したか
直しが出た理由は何だったか
次回は何を先に伝えるべきか
指示文は移せます。
でも、判断の順番が残っていないと、また同じ失敗をします。
うまくいった指示を残しておくことは、道具を変える準備にもなると思っています。
今週やるなら、1つだけ外に出しておく
全部の作業を整理しなくても大丈夫です。
まずは、よく使うAIツールを1つだけ決めます。
次に、その中にしかないものを探します。
よく使う指示文
完成した原稿やコード
作業の設定
自分なりの使い分けメモ
見つけたら、ツールの外にもコピーしておきます。
かかる時間は10分くらいです。
突然の変更を防ぐことはできません。
でも、変更された日にゼロから始めない準備はできます。
道具に執着しないほうが、長く使える
便利な道具ほど、手放すときは面倒です。
私も何度も、慣れたやり方に戻りたくなりました。
ただ、道具そのものよりも、作業の目的を持っているほうが強いです。
書くためにAIを使うのか。
改修を早くするためにAIを使うのか。
目的が残っていれば、道具は乗り換えられます。
なくなる前提で選ぶのは、諦めることではありません。
変化したときに、自分の時間を守るための準備だと思っています。
参照URL
ここから少し宣伝になりますが、私たちはAIを使った業務の効率化を、企業向けに支援しています。
ツールを入れることよりも、変わったときに止まらない作業の形を一緒に考えています。
AI活用の手順整理
指示文や判断基準の文書化
成果物を持ち出しやすくする運用設計
既存業務へのAI導入支援
何から手をつければいいか分からない、という段階でも大丈夫です。

道具は変わるものだと思っておくと、変わったときに困らずに済むと思っています。
まずは、自分の作業がどこに残っているかを見てみてください。
最後まで読んでくれて、ありがとうございます!
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