新しいメディアが来るたびに、自由と支配が同時に生まれる
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SNSで「真実が広まった」と感じたことがありますか。
SNSで「嘘が広まった」と感じたことも、おそらくあるはずです。
どちらも同じメディアで起きています。
📻 ポッドキャスト「知識の拡散の深層」#4
「電信・電話・ラジオ・テレビが世界をどう変えたか」を語っています。
印刷革命のとき
1440年代、グーテンベルクの活版印刷が普及し始めます。
最初に大量に刷られたのは聖書でした。
ラテン語で聖職者だけが読んでいた聖書が、民衆の言葉で届くようになりました。
マルティン・ルターの「95ヶ条の論題」は、印刷によって数週間で全欧州に広まりました。
宗教改革が加速しました。
同時に、カトリック教会もプロパガンダパンフレットを印刷し始めました。
自由と支配が、同じ技術から同時に生まれました。
ラジオのとき
1920年、アメリカで初めてラジオ放送が始まります。
1933年、フランクリン・ルーズベルト大統領はラジオで「炉辺談話」を行いました。
大統領が直接、国民の居間に語りかける。
それまでなかった親密な政治スタイルが生まれました。
同じ時期、ナチスはラジオを最強のプロパガンダツールにしました。
廉価なラジオを国民に配布し、演説と音楽で感情を操作しました。
民主主義とファシズムが、同じ電波の上で広がりました。
インターネットのとき
1990年代、インターネットが一般に広まります。
「情報の民主化」と言われました。
誰でも発信でき、誰でもアクセスできる。
国境を越えた自由な空間、と呼ばれました。
2016年以降、フェイクニュース・フィルターバブル・選挙干渉が可視化されます。
同じインターネットの上で、自由と操作が並走しています。
パターンは繰り返す
印刷→ラジオ→テレビ→インターネット。
毎回、同じことが起きています。
新しいメディアが登場する。
最初は「自由になった」と感じる。
やがて権力がそのメディアに乗り込んでくる。
これは偶然でしょうか。
それとも、「広く伝わる」ということが必然的に権力を引き寄せるのでしょうか。
次に来る新しいメディアでも、同じことが起きるでしょうか。
「自由と支配が同時に来る」と知っていたら、何かが変わるでしょうか。
メディアを使う側と、メディアを設計する側の違いは、どこにあるのでしょう。
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