生成AIパスポートの勉強を始めたら、最初に1956年まで戻された
この記事はこんな話
ChatGPTを毎日使っているので、生成AIのことも多少は分かるつもりでいた。
ところが資格の勉強は1956年のAI史から始まり、問題を解けばほとんど勘頼み。
生成AIを「使える」ことと、生成AIについて「知っている」ことは別でした。
生成AIパスポートの勉強を始めた
最近、「生成AIパスポート」という資格の勉強を始めた。
名前の通り、生成AIに関する資格である。
ChatGPTを使うようになってから、生成AIはかなり身近なものになった。
調べものをする。
文章を書いてもらう。
アイデアを出してもらう。
noteの記事を書くのを手伝ってもらう。
この記事も例外ではない。
そんな使い方を毎日のようにしているので、勉強を始める前は、
「まったく分からないということはないだろう」
くらいには思っていた。
生成AIについて勉強するのだから、ChatGPTの仕組みとか、プロンプトの書き方とか、そういう話が中心なのだろう。
そう思ってテキストを開いた。
そして出てきた。
1956年。
思っていたより、だいぶ昔だった。
まず覚えるのは「ダートマス会議」
1956年に開催された「ダートマス会議」。
ここで「人工知能(Artificial Intelligence)」という言葉が使われ、AI研究が本格的に始まっていく。
そして、そこから始まるAIの歴史。
第1次AIブーム。
第2次AIブーム。
第3次AIブーム。
生成AIの勉強を始めたはずなのに、まず歴史の授業が始まった。
第1次AIブームでは「探索と推論」。
第2次AIブームでは、人間の専門知識をルールとして取り込んだ「エキスパートシステム」。
そして第3次AIブームでは、機械学習やディープラーニングが発展していく。
もちろん、ChatGPTを普段使っているだけでは、こんなことは知らない。
考えてみれば当たり前なのだけれど、僕は生成AIを「使っていた」だけで、AIについて「知っていた」わけではなかった。
ChatGPTに問題を出してもらった
テキストを読んだあと、せっかくなのでChatGPTにお願いしてみた。
「生成AIパスポートに向けて問題を出してください」
最初はそこそこ答えられた。
そこで少し調子に乗って、
「AIの歴史問題お願い」
と頼んでみた。
結果。
全然分からなかった。
選択肢を見て、
「たしかこれだったような……」
「いや、こっちか……?」
ほぼ勘である。
さっき勉強したはずなのに。
普段そのChatGPTを使っている本人が、ChatGPTにAIの歴史を出題されて苦戦している。
なかなか不思議な光景だった。
聞いたことはある。でも説明はできない
勉強していると、これまでにも聞いたことのある言葉が出てくる。
たとえば「シンギュラリティ」。
日本語では「技術的特異点」と呼ばれる。
AIが人間の知能を超え、その先の社会が大きく変わる――といった話で使われる言葉だ。
「2045年問題」という言葉もある。
これも何となく聞いたことはあった。
でも、
「シンギュラリティって何?」
と突然聞かれて、ちゃんと説明できるかと言われると怪しい。
もうひとつ、勉強していて面白かったのが「AI効果」。
AIによって実現した技術が当たり前に使われるようになると、
「これはもうAIとは呼ばないのでは?」
と感じられるようになる現象らしい。
これには少し納得した。
今ではスマートフォンの音声認識や画像認識なども珍しくない。
でも、少し前なら「コンピューターがこんなことまでできるのか」と驚いていたはずだ。
AIがすごくなればなるほど、その技術が日常に溶け込んで、AIだと意識しなくなる。
なんだか面白い話だと思った。
「使える」と「知っている」は別だった
生成AIパスポートの勉強を始めて、今のところ一番感じているのはこれかもしれない。
生成AIを使えることと、生成AIについて知っていることは別だった。
僕はChatGPTをかなり使っている。
文章を書くのにも使うし、分からないことを聞くこともある。
今回のように、資格試験の問題を作ってもらうこともできる。
でも、
「AIはどういう歴史をたどってきたのか」
と聞かれたら、ほとんど知らなかった。
生成AIについて勉強するというより、
「今使っているものが、どこからやってきたのか」
を遡っているような感覚に近い。
1956年まで戻されるとは思っていなかったけれど。
まだ勉強は始まったばかり
ちなみに、この記事を書いている時点ではまだ勉強途中である。
当然、試験にも合格していない。
これから先に進めば、生成AIそのものの仕組みや、法律、著作権など、覚えることはまだまだ出てくる。
なので、これは合格体験記ではない。
勉強中の記録である。
この先も勉強していて「これは面白い」と思うものがあれば、また書いてみようと思う。
とりあえず今は、
「ダートマス会議」と言われても固まらない。
そのくらいにはなった。
