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pasteltime
波の音
波の音でパチリと目が覚めた。
まだいくらでものたりのたりと過ごせる朝は、深い眠りを抜けた後のような、まっさらな晴れやかさがある。
豪快な荒波に一切を削ぎ落とされたかのごとく、頭の中が真っ白に漂白されている。シーツがすぐ色褪せてしまうのは、めまぐるしく移り変わる水飛沫のせいなのかもしれない。
何処へも辿り着かなかった日々をもひっくるめて、引き潮ごとさらっていってくれたのだろうか。綺麗に掃き出された心はぷかりと浮かんでいるだけでも、どこまでも漂っていられる気楽さに満ちている。
洗いたてのパジャマを乾かすみたいに、このままもう少しだけ、波のリズムにゆらゆらと居心地よくしていよう。

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