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MUSE @ Pinkpop fes.25

私の人生と価値観に最も強い影響を及ぼしたバンド、Museを観にオランダはPinkpop Festivalへ。

単独+フェス出演の組み合わせでアルバム出せば2回は来日してたこのバンドも、ここ2枚のアルバムツアーでは一切の音沙汰なく最後の来日から8年もの時が過ぎていた。特に最新作Will Of The Peopleは「Museらしさ」が存分に詰まった快作で、このツアーが観れなかったのは本当に痛かった。今回唯一のアジア公演を発表するよ!ってお知らせの翌日、マレーシア公演が発表された時の悲しさといったら!


初の海外でのライブ参加、決心と実行までに色んな重巡はありつつも、詰まる所バンドが来ないならこっちから行くしかねぇ!の執念一発でオランダへ渡航。

色んな海外アーティストの動画で見てきたPinkpopちゃん


8年前の横浜アリーナぶりのMuse、いい意味で相変わらずな彼らを楽しめた。
今夏のフェス周遊に先駆けてリリースされMuseのメタルサイドを拡張したUnravelling、久方(12年!)ぶりに披露された初期の佳作Unintndedなどのサプライズはありつつも、ライブでお馴染みのアンセムたちを堪能。
初体験だったWon't Stand Downはベースとドラムのコンビネーションがバッキバキで気持ちよかったな。


自在に動くスフィア型のLED 今回のステージセット格好良かった


Will Of The Peopleの制作・ツアーから、Museは穏やかな停滞期に入ったように思う。
もしかしたら私が贔屓目に見てるだけで、もっと前からそうだったのかもしれないけど。

2010年以降、アルバムでいうとResistance〜Simulation Theoryまで、初期の名作で確立した「Museらしさ」を拡張するように様々なジャンルに取組み続けていた。
一方、ライブではいわゆる「Museらしさ」 −みんなが歌える必殺のリフ、爆発的かつメロディアスなサビ、一歩間違えれば(そして尽く一歩間違える。笑)クサくなるアレンジ− 満載な往年の名曲がずーっと演奏され続けていて。ツアー毎にセットリストはその時のモードに多少は合わせつつも、根幹は変わらないライブが続いていた。

そしてコロナ禍を経てリリースされたWill Of The Peopleは無理に新基軸を増やそうとするのではなく、過去10年の試行錯誤で得た知見を取り込みつつ、自らの持ち味を自然体に解き放った作品だった。
レーベルからベスト盤の話を持ち出され断ったという背景(日本盤ライナーノーツより)はありつつも、実験ではなく総括に入った印象。

新曲Unravellingも8弦ギター解禁のトピックはありつつ、リフを主体として静から動の落差で魅せるMuseの鉄板フォーマットに即したつくりになっている。


これからもMuseは新譜は出すだろうけど、もう未開拓のジャンルに挑戦した新曲を主軸とすることは恐らくなく、そして20年程前の映像で見れるような鬼気迫る演奏をするライブはもう見れないんだろうなと8年ぶりに生で観て改めて確信した。

まぁでも冷静になれば彼らも結成から31年、全員アラフィフなのだから余裕でベテランバンドの部類に入るのだ。肉体的な衰えも考慮に入れれば普通に考えてピークはとうに過ぎててもおかしくない。
※誤解なきよう書いておくと、この日のライブ自体は素晴らしかったですよ。ミス知らず鉄壁の演奏のリズム隊にやりたい放題の天才マシュー・ベラミーという安心安定のコンビネーション!

どんなに好きなアーティストでも新曲が好きになれなかったら、ライブが良くなかったら、緩やかにその人たちへの興味は薄れていくものだけど、
思春期に刻まれた影響がデカすぎて、Museだけはもう離れるという選択肢がなくなってることも改めて思い知ったライブだった。Pinkpopまで観に行ったけど、9月の来日も当然のように大阪・東京両日確保しました。一生ついてきますマジで。

だってこんなクソ格好いい映像を多感な思春期に見たんだから、そりゃ一生狂わされるでしょ。


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