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清水戦の試合レビュー  ( J1 2018年シーズン 第17節 )


この試合ガンバはショートカウンターから2失点。攻撃ではウィジョがDFの裏に抜けて1点返すのみで敗戦。この試合の翌日、クルピは解任されることになった。

2失点とも自陣でボール奪取した直後に奪われ返され、守備が整う前にシュートまで持ち込まれた。まずは、失点と得点のシーンから振り返りたい。

得点に絡むシーン

1失点目 (27分 0-1)

ガンバの右サイドで三浦と米倉でいったんボールを奪うが、米倉が持ったところでアタックを受け、ボールがクリスランの前にこぼれる。クリスランは、そのまま走りこんでくる河井にパスを出す。

この時、菅沼はスペースを埋めるようにポジションをとっているので、北川との間には距離があり、初瀬が2人を見るようなカタチになっている。

パスを受けた河井はダイレクトで金子に出す。金子もダイレクトで初瀬の背後のスペースに出す。この連続したダイレクトパスで、菅沼は、裏に抜け出した北川に完全に遅れを取り、手を使いながら止めたことで審判にファールを取られ、清水にPKを与えることになる。

与えられたPKを北川に決められ前半27分に先制される。


2失点目 (65分 0-2)


2失点目は、倉田がボールを奪われるところから。GKのフィードを清水の選手と取り合い、いったんは倉田が自分のボールにする。そのタイミングで、画像1の緑のラインのように、初瀬が倉田の外側を回り上がっていくが、倉田がボールを奪われてしまい、一気に危険なシーンとなる。

がら空きになったガンバの左サイドにボールが出て、そのボールに北川が反応し、サイド深くまで侵入する。菅沼は裏を取られる形になったので、北川には三浦がマークに行き、菅沼は中に入っていく。CB2枚共がサイドに釣り出されるカタチになり、そこにドウグラスが走りこんでくる。

三浦は北川のクロスを抑えるのに間に合わず、菅沼も中のドウグラスと競るのにも間に合わなかったためフリーでクロスをあげられ、フリーでヘッドを打たれて、2失点目。

倉田が奪われ、サイドにボールが出た時点でほぼ決定的な失点シーンであった。

1点目のシーン (75分 1-2)

ガンバの得点は試合が少しオープンになってきた75分に生まれる。ハーフウェイライン付近から、藤本が清水のDFラインの裏にパスを出し、それにウィジョが反応し抜け出す。トラップしたタイミングで、2人DF来たので切り返し右足に持ち直す。長沢が縦にデコイで抜け、DF1人の注意をひきながら走り抜け、空いたスペースにウィジョが侵入し、そのまま右足を振り抜きゴールを突き刺し1点を返した。

ウィジョの得意なカタチからのシュートで点差を縮める。

得点シーン以外での印象的なシーン

前半39分の好機

左サイドでうまく組み立てられずに、右サイドからサイド攻撃を作り直したシーン。いったん高江に預けられ高江はチェックにきた清水の選手を交わして前を向く。その後、右サイドに降りてきた米倉にボールを渡す。米倉はまた、下がってきたアデミウソンにボールを叩こうとするが、手前の選手にボールを当ててしまうが、運良くアデミウソンの前にボールがこぼれ、最終的にはマテウスにボールが渡る。マテウスはシンプルに駆け上がる米倉にボールを出し、米倉はゴール前に走りこむ、ウィジョとGKの間のスペースにクロスを供給するが、少しボールが連れシュートまでには至らず。

縦に早くサイドの突破力を生かした良い攻撃であった。

前半ロスタイムの危険なシーン

スローインからのシーン。左サイドでは数的な十分な優位性があったが逆サイドに振られ一気に危険なシーンになる。フリーで駆け上がる広島の選手がペラルティエリア付近まで侵入した時点で、ゴール前のマークの受け渡しがうまくいかずに、人数は揃っていたもののフリーでシュートを打たれる。

コンパクトに守備を行っていたため逆サイドに振られると一転して、危険になるシーンがこの場面以外にも何度かあった。また、マークの受け渡しがう行われずにゴール前でフリーになる選手が生まれるシーンもよく見受けられた。

画像では取り上げないが、ウィジョが得点を決めた75分の直前と直後のシーンも危険であった。74分のシーンでは、サイドでの米倉の信じられないほど悪いポジションの取り方からサイドを突破され危ないシーンを迎える。直後の76分のシーンでは、三浦が相手選手に引っ掛けてしまい危ないシーンを迎えるが、このシーンでは攻守が変わったタイミングでの中盤の切り替えの悪さが目に付いた。相手が瞬時に攻撃のスイッチを入れたにもかかわらず、ガンバは中盤が反応していなかったため、ゴール前に走りこむ清水の選手に対して準備ができていなかった。オフサイドに救われた。


総評

清水の攻撃はカウンターが中心であった。ガンバの2失点はどちらもショートカウンターから。攻撃は2TOPと左右のサイドの4選手で完結しているシーンも多く、堅い守備をベースに前半はクリスラン、後半途中からはドウグラスを中心に少ない人数で早く鋭い攻撃を行っていた。

対してガンバは、ボールを繋ぎつつサイドからの仕掛けでアタッキングサードへと侵入を試みるパターンが多く見えたが、最前線での連携が不足しており相手に怖さを感じさせるシーンはほとんどなかった。後半途中、試合がオープンになると、決定機を何度か迎えるがどれも個人技に依存するもので、組織的な攻撃は見られなかった。今後は、上記で取り上げたように縦に早くサイドの突破力を生かしてチャンスを生んでいけばより得点の匂いのするシーンが増えるだろう。

次節以降はクルピから宮本恒靖監督に変わるので、ここを契機に降格圏外へと一刻も早く上昇してほしい。

サポーターの中には、新監督の目標がJ1残留であることに不満を覚えている人もいるが、はじめてのトップチームの監督である。順当な目標のように自分は思う。

また、これから8-9月のさらに暑くなる時期、果たして走力が落ちがちな選手を中盤で使い続けるのが正しい選択なのか今一度考え直してほしい。

それにしても次節、ツネ様で臨む鹿島戦どのようなフォーメーション、戦術でくるのか楽しみである。

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