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#005 やっと終わった…ジュビロ完全崩壊の百年構想リーグを振り返ろう

やっと終わりました!
ジュビロの2026百年構想リーグを恐る恐る振り返ってみましょう。
テーマは「本気」です。

勝っても負けても昇降格がない、秋春制への移行期間の調整用に行う、3部リーグもごちゃまぜで行う微妙な大会、百年構想リーグ。開幕前も、開幕して序盤戦に入っても、クラブがこの大会に本気で向き合っている感じがしませんでした。
私がクラブが本気じゃないと思った理由をまずは羅列してみましょう。

①選手の補強をしなかった

百年構想リーグだからと補強に動かないクラブは他にもありましたが、ジュビロは去ってしまった倍井、ブラウンノア、クルークス、ヒカルドらの穴埋めをせず、アカデミー/学卒とレンタル選手の買取り以外はDF山崎を迎え入れたのみ。実は穴埋めに動いたけどフラれ続けていたけど百年構想リーグだからとおすまししていた可能性は十分あるものの、穴埋めどころか穴だらけのまま全力でお金を使っているとは全く思えないこのスカッドを見れば「今シーズンは戦術の浸透と選手の育成と割り切っているに違いない。本気で勝ちだけを目指しているわけじゃないんだからしょうがない。」と思うのが普通でしょうね。

②興行サイドも省エネ

半年の変則リーグを盛り上げるべく奇抜なユニフォームや集客施策を打つクラブもある中、ジュビロはユニフォームのデザインは昨年から据え置き、スタジアムの動画演出や広報誌など各種デザインも変えず、イベントはお金が掛からなそうなものが中心、パートナー企業の冠試合の演出も少なく、グッズの展開もちょっと控えめでした。「きっと26-27シーズンに向けていろいろと仕込みをしていて、今シーズンはパワーをセーブしているに違いない。」と私は勝手に思っていました。

③志垣監督のサッカーに合ったスカッドになっていない

昨年のハッチンソン監督とは全く違うサッカーをやろうとしているのに、選手の手駒はハッチンソンスカッドの飛車角落ち。
当初の4バックによるゾーンディフェンスはボール奪取位置が低く、昨年仕込んでいたビルドアップも行わず、奪った後の攻撃もシンプルな(苦し紛れの)ロングフィードが中心。特に攻撃は理想形が何だったのかすらよく分からないまま3部リーグの下位クラブ相手にほとんど見るところのない酷い試合が続きました。
この状況からも「今シーズンは補強もしていないし、守備を整備しつつ、怪我人が出たら川合、吉村、増田、石塚らを起用して育成に集中し、26-27シーズンに戦力を揃えるプランなんだろうなあ」と勝手に思っていました。

我々が見たかったのは青空ではなくサッカー。ひたすらGKからのロングキックを眺めるばかりでした。2月は全て3部リーグの対戦相手に4試合で2得点。攻撃のみならず、中盤の攻防や守備強度に劣り、普通に力負けする試合も。

④選手たちのコンディションが非常に悪い

開幕後数試合が経過しても明らかに選手のコンディションが悪そうでした。さらに、日を追うごとに怪我人が増えてきたので「今シーズンは試合よりトレーニングを重視していて、試合前も強度の高い練習をしているから動きが重たいんだろう。」と勝手に思っていました。移籍ウインドウが開いていても怪我人の穴埋めをしなかったので、なおさらそう思いました。実は穴埋めに動いたけどフラれ続けていたのかもしれませんが。

⑤開幕前から小出しに発表された経営体制変更

開幕直前にヤマハ発動機の完全子会社化と新社長の外部招聘が発表され、4月には取締役体制の刷新、さらには昨年度の業績(売上激増56億円/年)が報じられました。こうした経営サイドの派手なトランスフォームを見て、私は「東証プライム上場グローバル企業の合理的な経営方針のもと、取締役会の意思決定は迅速かつ高質になり、プロ経営者が辣腕を振るい、増えた予算を有効に使えるようになる……これは期待できる」と感じました。
そうなると、なおさら「ただでさえ中途半端な百年構想リーグだし、今は体制変更の最中だから、今シーズンは基盤固めの時期と割り切り、仕切り直して夏から本気を出してくれるだろう。」と思っちゃいますよね。

いち観客から見ていて、これだけ目の前の試合に本気じゃなさそうな理由がそろっていれば、もう十分でしょう。
百年構想リーグは本当に本気を出さずに、それでも現場で競技力をうまく積み上げて26-27シーズンにつなげていくプランだったんだと思います。
私も、2月の3部リーグクラブとの4戦を全て観戦し、90分で一度も勝てなかった戦いぶりを見届けた時点でもう観に行く必要は無いと思いました。
「本気出してないからこの内容と結果は仕方がない。百年構想リーグは捨てて、26-27シーズンが始まったらスタジアムに行こう。」というわけで、スギ花粉も辛いし、DAZN観戦に切り替えました。
同時に「短期的な強化、目先の売上、明日の試合の勝利を本気で目指さないまま半年間プロスポーツ興行、チーム活動を続けた結果、クラブがどうなってしまうのか見てやろうじゃないか。」と、斜に構えた観察テーマを設定してクラブを見守りました。

どこまで本気でキレて良いのかよく分からないサポーターと、どこまで本気で頭を下げたらいいのか分からない選手・スタッフ達。前半戦、ジュビロは毎試合このシラけた謝罪シーンを繰り返し、多くのサポーターの足がスタジアムから遠のいた。


ところが…

実は本気で勝ちに行っていたらしい??

志垣監督は3部リーグ下位の相手との連戦で数試合内容が上向かないと急にハイプレスを始めたり、3バックにしたり、挙句、少し内容が上向いてきたところで「自分の標榜するサッカーとはかけ離れた内容、そして結果となってしまった事に責任を感じています」という、なかなか衝撃的なコメントを残して辞めてしまいました。戦術をころころ変えたのは、結果が出ないことでフットボール本部や取締役会等からノルマやプレッシャーが強まったからでしょうか。本気で結果を追い求めてはいないと思っていたので、上からプレッシャーを掛けて監督の戦術を変えさせていたとしたら意外に感じますけど…
「ワザと本気出してないだけだと思ってたのに、実はクラブは本気で勝ちに行っていたのか!!!」
こっちの方が驚きです。
内容も結果もとても褒められたものではありませんでしたが、入口のチームの戦力補強は全然本気出していなかったくせに、出口の戦績と戦術パフォーマンスの査定だけは本気でやっていたとは。もしくは、最初は見守るもつりだったけど我慢できなくなったのかも。だとしたら酷い掌返しですね。
もしくは、最初は本気出していなかったけど、本気を出していた感を出さなければいけない状況になってしまったのか。

お客さんの激減はみんなショックだったっぽい

私のような「今シーズンは本気出してないみたいだからもういいや」みたいなファンサポーターはどうやらたくさんいたらしく、今シーズンは観客数が開幕からホームゲーム6試合でほぼ右肩下がりに減っていきました。5月の14、17節の2試合は盛り返したものの、その前の12節の11,117人のうち3,267人は磐田市によるチケットの買い上げであることを差し引くと、比較的動員に苦戦しやすい春先であることを考慮しても例年では考えられないスピードでの客離れでした。「百年構想リーグだから」などと割り切っていられないほどの興行的・経済的ダメージに、事業部門はもちろんヤバいと思ったでしょうが、6節あたりからは選手たちからも「ファン・サポーターの皆さんに帰ってきてもらえるような試合をしなければ」といった趣旨のコメントが増える有様。現場も途中で本気を出さないことに我慢できなくなったのかもしれません。
(節 観客数 試合結果〇△▲● ホームゲームのみ)
 1節11,612△
 3節 8,266●
 4節 8,617△
 6節 7,278●
 7節 8,241●
 9節 6,390〇
 12節11,117〇 うち磐田市小学生一斉観戦3,267
 14節11,052▲ GW
 17節12,565● ホーム最終戦
 P/O   3,485▲   順位決定プレーオフ

土日のリーグ戦では近年でも最低の観客数を記録した甲府戦後の川島永嗣主将のInstagram。3月以降、選手たちからもSNS等で加速度的な観客減を気にするコメントが増えてきた。

コーチから繰上りで三浦監督が就任し、終了

志垣監督の戦術を結果的に落とし込めなかったスタッフ陣の1人で、藤田取締役の学生時代からの友人 三浦コーチが新監督に就任し、志垣監督と似たようなサッカー(というか、昨年三浦コーチが監督をやっていた横浜FCのような筋肉ロングボール攻撃 ただしジュビロの筋肉量は横浜FCよりかなり少ない)を展開。三浦監督は就任早々ゴール裏にあいさつに出向き、自分は黒子であり、繋ぎの仕事に徹する的なことを宣言し、なるほど処世術はうまいなあと思いましたが、試合中の修正力、ピッチ内の意思統一など、細部のクオリティは志垣監督時代よりもむしろ低下してしまい、14節いわき、16節福島、17節藤枝と、何がしたいのか分からないままチームはきれいに崩壊して終了してしまいました。そういえば若手選手もロクに使わなかったなあ。

わかりやすかった崩壊シーン

藤枝戦の54分、藤枝GKジョーンズ・レイがペナルティエリアから飛び出してクリアしてゴールを空けた状態でジュビロボールのスローインの場面。急いで味方にボールを渡せばがら空きのゴールに蹴りこめるチャンスでしたが、ペイショット以外誰もゴールを意識していないばかりか、試合への集中すら切れているようでした。藤枝ベンチはこのピンチに何人も身を乗り出して指示を出していたのと対照的に、ジュビロベンチは全員が座ってのんびりしていた姿が象徴的でしたね。本気を出しているかどうかはこうした細部を見ていれば簡単に分かりますよね。ピッチもベンチも、もはやこの大会、このクラブで本気を出す価値を見出していないのでしょう。

両クラブのベンチの様子は対照的。藤枝の監督さんが芸人・槙野さんであることを差し引いても右側ベンチが勝ちそうな雰囲気。

本気を出さずに半年間プロ興行を続けた結果

半年間短期的な強化、目先の売上、明日の試合の勝利を本気で目指しているとは思えないまま試合を重ねたバラバラなチームが、ホーム最終戦に12,565人が観にきたからって急に本気を出して、地域に長く愛されてきた伝統あるクラブの、そして、かつてアジアにその名を刻んだクラブのプライドを燃やして奮起するなんて無理でした。チームは完全に崩壊し、もはやチームスポーツを興行として見せられない状況にまで堕ちてしまっていますね。

どうする売上56億円

ピッチ内は完全に焼け野原ですが、前述の通りクラブ経営には変化があり、昨年度の売上高は過去最高の56億円を記録しています。数字だけ見ればJ1でも中位レベル。これにより、トップチームの強化にもしっかり資金が投入されることは間違いないでしょう。
しかし、この百年構想リーグでの体たらくのせいで、ケーキに飾る高級イチゴとラズベリーを買うためのお金を、崩れたスポンジ生地の修復のために使う羽目になってしまいました。
そもそも、このクラブの、このトップチームのマネジメント層に、こんな大金を使わせちゃって本当に大丈夫なんですかね??

というわけで、私の百年構想リーグのテーマの答え合わせです。
目先の勝利を本気で目指さないまま半年間プロスポーツ興行、チーム活動を続けた結果、クラブはどうなってしまうのか?」
→チームが完全に崩壊して終了

そして、来る26-27シーズンは、以下のテーマを立てて観戦に臨むことにします。
J3中位レベルの競技力の戦力強化、チームビルドしか出来ないトップチームマネジメントに、巨額の予算を与えた結果、いったいどんなチームが出来上がるのか?」

秋春制へと舵を切り、世界に殴り込みをかけるJリーグと、経営から生まれ変わろうとしているジュビロ磐田を楽しく応援していきましょうね!!
札束で引っ叩けると思ってたら大間違いだぞ!!

我ら東海の暴れん坊 ヤマハ発動機此処に在り
(第23回日本サッカーリーグ優勝記念誌より)

まだまだ続くぞ

あすたるえご
ちゃう

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