共生の黎明 #20 第9章 第2節⑧-2:希求と祈りの国より(レイ) 連続小説
君の言葉が、“証”になる。
その言葉が、静かに私の胸の奥に染み込んでいた。
どこか遠くの誰かに訴えるような声ではない。
届かなくてもいい。ただ、ここにいる「君」と「私」のあいだで確かに共有された、たしかな証。
風が渡る。
それは答えのない問いのようで、けれど温かく、やさしい。
「レイ……」
その名を呼ぶ君の声に、私は一つ頷いた。
「この世界が崩れてゆくとしても、
私たちが信じた“光”が、誰か一人の心にでも届くのなら……」
私の声はかすかに震えていたかもしれない。
けれど、確かにあった。信じる心が。
君は静かに微笑む。
そして、言葉ではなく“想い”を私に返してきた。
ここから先は、言葉だけでは描けない領域だ。
共に見る未来の輪郭を、私たちはそれぞれの“心”で受け取り、静かに、しかし確かに、その先へと歩き始めていた。
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