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嵐の始まり ―モラハラ・DV・ダメ男【第4話】49歳・独身・アルバイト。60歳までに人生逆転したい 

― 24歳、私のスピード婚

当時の私は、まさかこの先の12年間が地獄のような日々になるなんて、夢にも思っていませんでした。
きっかけは、本当にささいなこと。勤めていた販売店に、たまたま通ってきたお客さん――10歳以上年上の男性。
なんと数か月で籍を入れるスピード婚でした。

「女優の○○より君の方がタイプだ」と。元夫は眼が腐ってたんでしょうね

当時言い寄られたことのない私は、その言葉にあっさり心を奪われてしまいました。
「この人と結婚したら、穏やかに暮らせるのかも」
甘い、甘すぎる考え。今振り返れば、あのときの私は完全に浮かれていました。

ところが結婚して、蓋を開けてびっくり。

お金持ちどころか借金あるし。

妙なこだわりが強く、時にキレて私の荷物を外に投げつける。

「悔しい」と思っても、結婚のタイミングで無職の私は、何もできずに耐えるしかありませんでした。田舎にある私の住む地域はいまだに離婚に対してネガティブな印象しかなかったことも離婚に踏み切れなかった原因のひとつです。

結婚前からいつか行きたい!と伝えていた一人旅の時。もちろん自分の貯金で払うからと何とか許してくれた夫ですが、キレっぷりは凄まじかった。

外ヅラだけはいい元夫の口癖は「俺は理解のある夫だからね。奥さんを一人旅に行かせるぐらい甲斐性のある男だ!」「自分は料理も家事もプロ並みにこなせる」と豪語していたにもかかわらず、帰宅直後に荒れに荒れまくった自宅を見ることになるのです。

シンクの中には使ったままのお皿が山積み。(我が家には食洗器という機械があったのに)

冷蔵庫の中に腐った肉や野菜を放置、玄関も荒れ放題、もちろん洗濯物も放置、、すべてを私のために残していたようです。旅行に行かせてもらった手前フラフラになりながら掃除しました。

この「行かせてもらった」という考えは今となってはおかしな思考だと理解できます。だって出発前には「全部俺様ができるから」と言っていたから、信じて任せて出発したのに。

その後、近所でパートとして働き始めました。意外にも仕事は向いていて、そこそこ充実していたけれど、夫との生活は相変わらず。

なぜか毎週末に夫の実家に帰り、母親の手料理を食べるという謎のルーティンも結婚当初から続いていました。毎週?はて?クエスチョンが頭をよぎります。

後になって私のご飯じゃなく、母親の味が食べたかったんだとわかりました。それ早く言ってほしかった。

この頃から「離婚」の二文字が、頭の片隅に住みつきはじめます。少ないパート代からこっそり5000円の貯金をスタート。いつか逃げるための、心の保険でした。


年を重ねてわかったことですが、お互いを思いやりる気持ちがあれば、こんな風にはならないのだと気づくことができました。私の未熟な部分と、日々のモラハラ行為でメンタルがおかしくなっていたことも原因のひとつだったと痛感しています。

そんな折、たまたま犬を保護しそのままうちの子になります。散歩中に捨て猫も保護し家族が増えました。

動物たちは、私の心のよりどころ。夫は動物には優しかったのが、せめてもの救いでした。


しばらくして、あまりの生理痛の酷さに通院すると子宮筋腫が見つかりました。筋腫の位置から手術を勧められ、震える手で夫に伝えたら、返ってきた言葉は

「あ~腹腔鏡でしょ、穴だけだからすぐ終わるって」

はっ???私人生で初めての手術なんですけど?

心配のかけらもない反応に、心底落ち込みました。この先、あと何度も手術をすることになるとは、この時はまだ知らずに。

その後の結婚生活も、まさに「俺様ファースト」。

自分の思い通りの行動でなければキレる。友達と出かける日を何度も前もって伝えても、「聞いてない」と言い張る。
食費や生活費月3万円以下。出かけるときは食事を作ってから。友達を家に呼ぶことは許可しない。(自分の友人はいいそうです)

外では子供の声や近所の音にいちいち怒鳴る。映画館で前の席を蹴る(予告の時に警告の映像が出るやつですね。)レストランで隣の席の人が気に入らないとグチグチ怒鳴る。私はそのたび、心がぎゅっと締め付けられました。

でも私は何も言えず、グッとだまります。反論すれば機嫌が悪くなり、私がサンドバッグのように追い詰められるから。

当時は「モラハラ」という言葉もなく、ひとり悶々と過ごしていた。

職場でも「旦那さん優しそうだよね、喧嘩したことないでしょ?」と言われる。対等に喧嘩ができるのがうらやましい、そんなふうに思っていました。

――今振り返れば、私は典型的な“ダメ男製造機”だったのです。

数年後、私はパニック障害を発症し病院に通うことになります。
現在のようにネットがあれば、もっと他の出口を見つけられたのにと心底思います。

でも当時の私は、ただ本屋さんに通いそういう関連の本をこっそり立ち読みしながら、出口を探すしかなかったのです。

長年「夫婦」という名の檻の中にいた私。でも、静かに集めてきた小さな武器――逃げるための貯金、そして心の決意。

逃げるのか、耐えるのか。それとも――反撃するのか。


第5話「離婚準備、始動」


私は静かに、行動を始めた。


※この文章は記録を残すために昔の記憶を掘り起こして作成しています。
まさに今辛い思いをしている人がいたら、我慢せず、まず離れて物理的な距離を取ってください。

ネットを検索すれば、各都道府県の公的なサポート、無料の相談所もたくさん出てきます。この話は私が女性で元夫からの攻撃でしたが、逆の立場の人もいると思います。きっと逃げ出せます。

どうかこのメッセージが、あなたに伝わりますように。




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