『教場 Requiem』を観た。……で、なんか微妙だった。※ネタバレあり
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映画『教場』後編。requiem!
観ました。
『教場 Requiem』
U-NEXTで先行独占配信されてます。
Netflixで前編を見て以来、ずっと楽しみにしていました。
……で。
正直に言います。
なんか、微妙だった。
いや、つまらなかったわけじゃないんですよ。
怖い事件もあったし、
「うわ、これはエグい……」と思うところもあった。
でも、観終わったあとに残ったのは、
「私が観たかった『教場』って、これだったっけ?」
という、なんとも言えない違和感でした。
※ここから先はネタバレ全開です。
前半は、ちゃんと教場だった
追い詰められて、退校届を迫られる生徒たちの話です。
前編の最後で匂わせてたから、まぁ、解決してくれないとなんですけど、きっちり「教場」っぽくて好みでした。
とくに、ペニシリンを使った復讐がエグすぎる。
これ、怖くなかったですか?
恋人を別の女に取られた女が、男にも女にも復讐する話。
性的接触を利用して、ペニシリンアレルギーの女に反応を起こさせて死なせる計画。
良く思いつくよね、怖。
女は死んで、自分の行動によって死なせてしまったことを一生背負って男は生きる。
……。
怖すぎる。
恋愛要素そのものには、正直、「教場に恋愛いる?」と思った私ですが、この事件の発想には、
「うわぁ……」
となりました。
こういう、人間の歪み方。
これは『教場』っぽい。
でも、後半から「ん?」となった
後半になって、ようやく平田と十崎の出番。
風間の過去につながる存在、十崎。
いや、普通に後編はここからスタートでよかったのでは?
ここまで、面白いけど、長かったわぁと思いつつも、
ちょっとワクワク。
千枚通し。さらわれた十崎の妹。見つかった半グレ死体。
どちらかというと、すっかり十崎に期待していたのに、メインは完全に平田の方で、
……いや。
だったらさ。
最初から平田でよくない?
と思ってしまった。
十崎、絡める必要あった?
平田って、教場で風間に追い出された生徒なんですよね。
だったら、
「風間に警察官になる道を閉ざされた」
と恨みを抱いた平田が、風間に復讐する。
それだけで十分じゃない?
むしろ、そのほうが私は『教場』らしいと思う。
前半で風間が生徒をふるいにかける。
↓
風間に教場を追い出された平田がいる。
↓
その平田が、風間を恨んで戻ってくる。
↓
今度は風間自身が狙われる。
この流れなら、前半と後半が一本につながる。
「教場で風間に選別された人間が、風間に復讐する」
という話になる。
めちゃくちゃ『教場』じゃないですか。
なのに、そこに十崎を絡める。
千枚通しまで出して、
「十崎なのか?」
と思わせる。
そして、
「違いました。平田でした。」
……。
いや、十崎っぽくする意味、あったんかなぁ。
って思っちゃった。
もちろん、私が見落としている意図があるのかもしれない。
けど、無理やり、次回作への伏線にしたみたいな気がして、
原作を読んできた身としては、ちょっと話をややこしくしただけに感じてしまった。
エンディングも含めて、十崎のオマケ感がすごい🤣
そして、もうひとつモヤったこと
今回、作品そのものだけじゃなくて、公開のされ方にも、ちょっとモヤりました。
まず、
映画前編の『教場 Reunion』がNetflixで配信された。
これはこれで「今どきだなぁ」と思っていました。
ところが、映画公開直前になって、
テレビでも放送。
あれ?
Netflixじゃなかったの?
いや、もちろん、大人の事情があるんでしょう。
Netflixとの契約とか、テレビ局との関係とか、劇場公開との兼ね合いとか。外野の私には何もわかりません。
でも、その後さらに、劇場公開された『教場 Requiem』が、今度はU-NEXTで先行独占配信?
しかも、
前編399円。
後編399円。
……。
え、Netflixは?🤣
となってしまった。
いや、これも事情は知らん。
知らんけど。
なんか、しらける。
あ、ごめん、こんなにはっきり…。
「教場」が好きだったからこそ
たぶん私が今回「微妙だった」と感じたのは、期待しすぎていたからだと思う。
原作を5冊読んだ。
風間公親という人間が、どうしてあんな人間になったのか。
どうしてあの目をしているのか。
風間が背負っているものは何なのか。
そういうものを知ったうえで映画を観た。
だからこそ、
もっと「教場」を見せてほしかった。
もっと風間が生徒を見ているところ。
もっと、生徒たちのちょっとした嘘や弱さを見抜いて、
「……こいつ、ダメだな」
と風間が判断するところ。
もっと、あの静かで嫌な緊張感。
私は、それが好きだったんだと思う。
でも、これだけは言いたい
なんだかんだ言いましたが、
風間公親は、やっぱり風間公親でした。
あの目。
あの無言の圧。
あの「全部お見通しです」みたいな感じ。
やっぱり好きなんですよね。
だからこそ、
「もっと観たかった」
というのが正直なところ。
『教場 Requiem』がダメだった、というより、
私が『教場』に求めていたものと、映画が見せてくれたものが、ちょっとズレていた。
そんな感じです。
原作を読んでいなかったら、また違う感想だったのかもしれない。
でも私は原作を読んでしまった。
そして、原作の『教場』が好きだった。
だから、
「十崎じゃなくて平田でよくない?」
「恋愛はいらんのよ」
「もっと教場を見せてくれよ」
と、思ってしまったのでした。
とはいえ。
ペニシリンの復讐だけは、怖かった。
あれを考えた人、怖すぎる。
そして何より怖いのは、
人間って、ここまで考えて人を恨めるんだ……
ということ。
やっぱり『教場』って、
事件そのものより、人間が怖い。
そこは最後まで変わらなかったな。
※ちなみに、映画の原作は読んでません。刊行順5冊を読んだだけです。
前編の感想です👇
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