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最後の「春一番」

大型連休の後半、帰省先の岡山から新大阪で途中下車。地下鉄御堂筋線に乗り換え3つ目、7分ほどで緑地公園駅に着いた。

豊中の服部緑地野外音楽堂で開催された「春一」(はるいち)こと『春一番 BE-IN LOVE-ROCK』に初めて行ってきた。今年で終わると聞いて、これは見ておかねばと思ったミーハーです。

「最後の春一」は5月3日~5日まで開催され、当方は4日と5日の2日間、友人の家族が朝早くから並び陣取った木陰付きの芝生席に居候を決め、最初にして最後の春一をたくさんのビールとともに堪能した。野音は開催3日間とも晴天に恵まれた。恵まれすぎて熱中症で倒れる人もいた。

木陰のある芝生席

1971年に天王寺野外音楽堂で始まった春一は、大阪城野外音楽堂を経て服部緑地野外音楽堂に会場を移し、中断を挟みながら半世紀以上続いた野外コンサートである。今ならフェスと呼ばれるのだろうか。春一はコンサートのまま幕を下ろした。

https://www.haruichientertainment.net/

これまでの春一と最後の春一については出演者を含めいろいろな人がいろいろ語っている。そのなかであがた森魚さん(会場でお見受けした)の投稿は、70年代初頭から続いた「春一の時代」と、取り巻いた音楽の状況を「ロックのアイデンティティ」という言葉とともに振り返る。〈自分は、ウッドストックネーションや、ヒッピーイズムや、サマー・オブ・ラヴに、未だ、短絡的な未来憧憬を抱き、そのまま、あてどのないみちくさの途にある〉というあがたさんの一文に触れ、5月5日の終演から続いていた感傷がいくらかおさまった気がする。われわれはまだ「ウッドストック・フェスティバル」(1969)が開催されたヤスガーズ・ファームに向かう途上にあるのかと。

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フォークやロック、ブルース、ジャズの大御所や通好みのミュージシャンが続々と登場するなか、5月4日に出演した「のろしレコード」という3人組のユニットに惹かれた。不明を恥じるが初めて知る名であり、春一は初登場だときいた。10年前に活動を開始、今年のフジロックにはバンド編成で出演するという。

のろしレコード

https://noroshi-record.com/

短いステージだったが、彼らのどのうたも気持ちに響いた。とくに「のろし」という曲のリフレインが記憶に残った。

(つづきます)

観客も出演者も高齢化は否めないがその子ども世代が中堅のミュージシャンとなり親世代と一緒のステージに上る。ときを超えてうたわれる”I Shall Be Released”は「春一」の国歌のようだ


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