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三宮から歩いてみた、ジーライオンアリーナ神戸(GLION ARENA KOBE)

 神戸での出張の合間に、ジーライオンアリーナ神戸(GLION ARENA KOBE)まで実際に歩いてみた際の、個人的な所感です。

 神戸での仕事を終え、少し時間に余裕があったので、三宮からジーライオンアリーナ神戸まで実際に歩いてみました。

TOTTEI入口
筆者撮影 ©️響想舎

 JR三ノ宮駅から徒歩約20分とされていますが、この季節の晴れた日であれば、距離そのものが大きな負担になる印象はありません。むしろ重要なのは所要時間の長さよりも、その20分が「どのような体験として感じられるか」だと思います。その点で、このルートは比較的歩きやすく、都市の中を移動している実感を得られる経路だと感じました。

 通常時には路線バスが運行されており、イベント時にはシャトルバスも用意されています。暑い夏や悪天候時に、こうした交通手段を無理なく選べることは、来場体験の質を支える重要な要素です。
 また、公共交通機関が施設の近くまで直接乗り入れることは、イベント時の利便性だけでなく、平常時に人の流れをつくっていくうえでも重要な条件だと思います。

アリーナ南側
コンサートの機材トラックが並ぶ
筆者撮影 ©️響想舎

 ジーライオンアリーナ神戸は、約1万人を収容する多目的アリーナで、兵庫県内で唯一のB.LEAGUEクラブ「神戸ストークス」のホームアリーナです。プロスポーツにとどまらず、音楽コンサートやMICEなど、幅広い用途を前提に計画されており、施設単体で完結するのではなく、周辺エリアとの関係性の中で価値を発揮するタイプのアリーナだといえます。

 昨日は男性アイドルグループのコンサートが開催されており、私が到着した頃はちょうど終演の時間帯でした。大量の来場者が一斉にアリーナのゲートから周辺へと流れ出し、TOTTEI周辺は若い女性ファンで埋め尽くされていました。

コンサートが終わり帰路に着く観客
筆者撮影 ©️響想舎

 このエリアは、もともと港湾の突堤を再開発し、公園として整備された場所(TOTTEI)であり、その中核施設としてアリーナが配置されています。単なるスポーツ施設にとどまらず、ポートタワーのある中突堤やメリケンパークとあわせて、港町・神戸の新たな魅力を形づくるエリアの一つとして構想されているのだと思います。

 その文脈で見ると、海に面した広場部分には、場の性格を象徴するような、何かシンボリックなモニュメントがあっても良いのではないかと感じました。

 一方で、アリーナ南側に位置するTOTTEI PARKの「緑の丘」の屋根の下はホール状の空間になっていますが、実際に中に入ってみると、用途が定まりきっていない印象を受けました。現状では人の滞留が生まれにくく、活用の余地がまだ残されている空間のようにも感じられます。

TOTTEIから中突堤方向を望む
筆者撮影 ©️響想舎

 この施設の着工前、今から5〜6年ほど前だったと思いますが、関係者の方から依頼され、ヒアリングを受けたことがあります。実際に完成したアリーナと、その周辺に広がる風景を目の前にして、当時の議論や構想が静かに重なり、懐かしさとともに感慨深いものを覚えました。

*投稿内容は個人(響想舎)の見解であり、その他の現在および過去に所属した組織の公式見解や方針とは一切関係ありません。

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