【ネタバレあり ライブ感想文】the HIATUS「Back Into the Noise Tour 2026」@Zepp Sapporo 2026.6.23(火)
こんばんは。シリアスファイターです。
今回はthe HIATUS(以下、ハイエイタス)、久しぶりすぎるライブハウスツアー、札幌公演のライブ感想文です。
現状開催中のツアーですが、以下の文章では演奏曲等の詳細にも満遍なく触れていますので、今後ツアーに参加される方は閲覧要注意でお願いいたします。
それでは。
ELLEGARDENは復活してからそれなりにライブを見る機会に預かれているし、MONOEYESも(最近はタイミング合わず中々見れてないけど…)それなりにライブを見られていますが、中々ライブを見る機会に預かれていなかったハイエイタス、わたし、ハイエイタス、とっっっても大好き。
この5人の最早神聖さすら感じられる雰囲気の轟音や、あまりにも多彩な情景が浮かびすぎるバンドサウンドに、まだ見ぬ音楽の景色をたくさん見せていただいてきた人生だと胸張って言えますが、ライブの機会は年々減っていたし、中々チケットは当たらないしで、気付けば最後にライブを見ていたのは2018年。
また、激しいバンド形態でのライブも久しくやっておらず、下手したらもうライブを見る機会には預かれないかも…くらいに思っていたところに飛び込んできたニュースにびっくり…久しぶりのライブハウスツアーで、タイトルは「Back Into the Noise Tour 」…絶対激しいバンド形態や…。
こんな大事件、最優先でチケットに挑むのは必然であり、運良くチケットは一次抽選で我が手中に…なんたるなんたるありがたみ🎫
かくして仕事なんぞ早めに抜け出し、最優先で8年振りの5人の勇姿を拝みにZepp Sapporoへ。
入場整理番号が300番台後半という全く悪くないどころかむしろ良かったこの日は、最前ブロックと2ブロック目の境目辺り、上手側の壁にぺったりくっ付いてスタンバイ。
次はいつ訪れるかあまりにも分からなさすぎるゆえに目の前の光景を焼き付ける準備を整えつつ、臨戦態勢を整えて最前ブロックにグイグイ攻め込んでいくお客さんを静かに見送ります、ガンバです💪
ほぼほぼ定刻通り暗転(というか開戦)する会場。
どこか重苦しい雰囲気のSEや、淡々と登場する5人の様子とは裏腹すぎるほどに、客席からの歓声と手拍子はみるみるテンポと音量を増していきます。
分かりやすすぎるほどに期待と興奮でパンパンのライブハウスにて、準備を整えると細美さん(Vo.&Gt.)がすっと片手を挙げ合図。
一瞬にしてスッと消えるSE。
一瞬の沈黙を切り裂く柏倉さん(Dr.)のスティック、後、轟音。
赤と青の照明がバチバチと明滅を繰り返す中、狂おしいほど破壊的な5人のアンサンブルと、奥底から満を持して迫り上がってくるような細美さんの歌声から始まる1曲目は「The Ivy」で、個人的な事前の予想どおりとはいえあまりにも圧巻すぎて早くも立ち尽くしてしまう私。
ゆったりと大きく身体を揺らしてギターを弾きながら、今にもここではないどこかへ行ってしまいそうに、これでもかと気持ちよさそうにトリップしていく様子を見せる細美さん。
ふと優しさと儚さで美しすぎる一葉さん(Key.)の鍵盤とともに、原曲以上にじっくりと間を溜めるように歌い上げる最後のパートも含め、既に轟音の総合芸術の様相…くぅぅ…ぅぅ…!!
そのままマサさん(Gt.)がステージ前面にグッと片足をかけて鳴らす鋭いリフは「堕天」で、前曲からの流れもありイントロの5人のアンサンブルの一体感にまたもやひれ伏しそうになりつつも、それでも細美さんやマサさんを中心に音だけでなく表情からも開放感が漂いまくってきたあたりから、私の肉体的緊張も大分解けてまいりました…!
そのまま再び叩き付けるようなイントロの「The Flare」。
2番のサビが終わる頃には「札幌ぉぉ!!」と叫ぶ細美さんの歌声は、最後のサビに向かうCメロでメキメキと心の奥底から絞り上げるように美しく伸びに伸びまくっていて、それが美しく燃える轟音のサビにつながっていく様は眩しすぎて…眩しすぎて!!!
そこからシリアスな「My Own Worst Enemy」につながる流れはあまりにも自分好みすぎて、尚且つこの曲をライブで聞ける喜びを10年以上ぶりに噛み締める時がついに…!
原曲より長尺のアウトロ。
柏倉さんのテクニカルなスネアの暴れ具合、一つ一つの感情を爆発させつつ大切に閉じ込めるような一葉さんの鍵盤のフレーズ、そこに重なる燃え盛るようなギターとベース、全てが至高、一瞬たりとも目も耳も心も離せません。
「轟音ハイエイタス、楽しすぎだろ…!」と話す細美さんに、「ありがとう!」、「楽しい!」と言った声が飛び交うフロア。
この1週間、ハイエイタスだけでなく、エルレガーデンやモノアイズでもその場その場で全力でライブをしてきたものの、この日はもう「これから1週間かけて直していくくらいには喉を使い果たす。」という趣旨の細美さんのMCから、ギターをおいてハンドマイクで更に気合いの入ったリズミカルな歌声を聞かせてくれるのは「Thirst」で、打ち込みのビートと柏倉さんのテクニカルで生き生きとしたビートの狂宴に、狂うほど心は踊り出します…!
そのまま同じアルバムから「Unhurt」とくれば、「行こうかぁ!」との細美さんの呼びかけとともに、縦ノリのジャンプが起こりまくるダンスフロアの出来上がり。
暗がりのライブハウスで踊りたくなるには申し分なさすぎる音と熱気が、みるみる充満していきます。
やがて細美さんは再びスッとギターを構え、マサさんが奏でるのはゆっくりと煙が立ち昇るようなギターリフ…!
イントロで柏倉さんがすっと両腕を挙げてハンドクラップするような仕草を見せると、客席では途端に勢い十分の手拍子が起こり始め、それまで椅子に座って落ち着いた様子のプレイを見せていた一葉さんもたまらずスタンダップ…!!
やがてサビに入る前の細美さんによるワンツーカウントから、5人が奏でる音の重さそのままに駆け出し始める超絶轟音…申し遅れました…これが私の大好きすぎる「Storm Racers」!!!
からの!
勢いそのままに雷が落ちたような音を轟かせる「Centipede」という、本当にいつ振りか分からない初期曲が続いていきます…夢か幻かで言ったらそんな問答を振り払って間違いなく現実と言えるほどには、今の5人が鳴らす溌剌とした音も、ダイバーがゴロゴロ転がっていく光景もギッチリ心に焼き付いて離れないもの。
ここで細美さん以外のメンバー4人がそれぞれご挨拶。
特にマサさんが、「このうるさいところに5人で帰って来れて嬉しい!」と話していたのが印象的で、内省的でクールな側面も多いハイエイタスでも、ライブでのその真っ直ぐさと明るさに救われる時があったよな…なんてふと過去に見たライブのことを思い出したりします。
細美さん
「このバンドは悪党が多いから、俺も悪党でいられる。お前らもそうしろよ。」
飾らぬ様子の細美さんはいつの間にかアコースティックギターに持ち替えていて、「白昼夢を見よう。」という趣旨のMCから「Deerhounds」へ。
優しいタッチのマサさんのアルペジオに終始心が洗われる中、砂漠に一人取り残されたような少しシリアスな終盤の展開まで、浮かぶ情景は少しずつ多彩さを増していきます。
夕焼けを連想するようなオレンジ色の照明の下で演奏が始まる「Horse Riding」では、勇気を持って、たとえ1人でも駆け出していくイメージがぐっと広がるサビに胸が高鳴ります。
原曲で聞いている印象以上に、その広がり具合と景色の変わり具合に分かりやすいほどハッとさせられます、なんたる勇猛果敢さ…!!
ででで!!!
この流れでくる「Silver Birch」ですよ…出来すぎていてグッと来すぎる展開…!
キラキラと音の粒が輝く様が目に浮かぶような一葉さんの鍵盤を筆頭に、いつだって音楽で沸き立ち煌めく童心があることを思い出させてくれような清々しい演奏で、日常のあらゆることがどうでもよくなって、この輝く音だけを焼き付けていたいって、そんな純粋な胸の高鳴りに自然と顔が綻んで、なんなら涙腺も緩んでしまうあまりにも幸せな時間でした。
「楽しいの俺だけじゃない?大丈夫?」と話す細美さんですが、相変わらず熱量満載の客席フロア。
「できれば俺と同じところまで来てほしい」という趣旨の話を始める細美さん。
「視覚的なものじゃなくて、耳とか脳みそとか(自主規制☺️)とか(自主規制☺️)とか使って楽しんでほしい。だって音楽は、元々そういう野生的なところで感じるもので、それができれば、日頃考えていることや悩んでることは全部どうでもよくなるから。」という言葉から、イントロ数秒で臨戦態勢に入る「Monkeys」という出来すぎの選曲で、野生の本能剥き出しのフロア🔥
アウトロの「Yeah yeah」パートではマサさんのギターが強烈に暴れすぎて最高すぎたがゆえに、私も野生の感?そのままに「Yeah yeah!!」と思わず歌ってしまいます。
こういう野生味溢れるロックも時には至高。
余計な思考回路を一旦断ち切って音に塗れる「Talking Reptiles」までひたすらに無心に、好きな轟音に塗れて身体を揺らし続けます。
曲が終わるとギターを置き、再びハンドマイクの細美さん。
「本当にありがとう。」と一言言って、灯台の灯りがぼぉっと浮かぶような鍵盤のフレーズとともに立ち上がるのは「Something Ever After」…大好き…。
とにかく細美さんの優しい地声と裏声が気持ちよくて、ひたすらに美しいメロディがじっくりと私の中の宝物として変換されていきます。
そんな灯台の灯りがぼわぁっ!と燃え盛る炎に変わるようなマサさんのギターのフレーズが印象的な「Burn To Shine」。
ひたすらに想いを振り絞るような絶唱をマイクにぶつける細美さん。
何だかんだついつい細美さんを見てしまいがちなライブになっていることはある程度自覚しつつも、この日この瞬間が一番釘付けでした。
それほどに、音楽にかける想いを歌にぶつける細美武士という人間の生き様を、ひたすらに焼き付けたかった時間。
まるで全てを出し尽くしたかのような心持ちの細美さん。
「もう次の曲なんかやらなくてもいいくらいには、1曲1曲に全てをぶつけて燃え尽きたい。」と話しつつ、そんな自分はとにかく「歌うこと」が好きで、これだけは譲れないという細美さん。
飲み会は早く帰りたいと思いつつ酒の力で楽しくするそうですが、昔はほとんどなかったという洋楽が入ってるカラオケを何とか探して歌っていたとのことで、それを「歌に呼ばれている。」と話す細美さん。
細美さん
「お前らもそういう「呼ばれてるもの」あるだろ?
人生一度きりだから、そういうのやれよ。
ありがとうございました、the HIATUSでした。」
じっくりと時を刻み始めるようなギターイントロは「Twisted Maple Trees」で、まるで時が止まったかように目の前にそびえ立つ巨大樹のようなアウトロに見惚れて、聞き惚れて、5人がその轟音を叩き付けるたびに、その巨大樹は瑞々しく大きく育っていきます。
これがやりたいことで、呼ばれている何かで、だから続けるという意思を受け取った今、こんな瞬間を一つでも多く刻んでいきたいという祈りのような意志は私の中でもどんどん大きくなって、もうこれで終わりかと思うくらいの荘厳さがありましたが…その余韻をぶったぎるような柏倉さんのタムで空気が変わり悲鳴のような歓声…正直全く意識してなかったけど…この曲、まだやってなかった…。
満を持しての「Insomnia」。
Save me
サビのフレーズ、最初の宣言どおり、もうここで喉が終わってもいいと言わんばかりに全身から絞り上げるように、喉から血が吹き出しそうな勢いの細美さんの咆哮…こんなの…生きたくてたまらなくなるに決まってるじゃないですか……!
さすがに涙なしでは受け止めきれないほどには辛く苦しい想いが溢れ出す曲でもありますが、それでも今やりたいことを全身全霊で全うしたいという言葉を受け取った後だからこそ、ネガティブな気持ち以上に、今を生きたいというポジティブな気持ちが渦巻いているように感じられるんです…!!
細美さん
「ありがとうございました!!」
歌い出しから柏倉さんが立ち上がり、感慨深そうな表情で客席を見渡していたり、細美さんが曲中に何度も感謝の言葉を告げていた様からも、やっぱり全ては「音楽が楽しい」ことに結実するラストナンバーは「紺碧の夜に」。
なんて綺麗で美しいメロディ…いつの間にか全部のフレーズを口ずさみながら、いつまでも爆発し続ける綺麗な花火みたいな5人の演奏に、音楽に、全力を注いで遊べる今、ドキドキは止まりませんでした…!
無論まだまだ足りないとばかりに、野生を取り戻した客席からの力強いコールや手拍子に応えすぐさまアンコールに突入。
ウエノさん(Ba.)はまだ6月にも関わらず「よいお年を。」と言って、「まだ早い笑」と細美さんにツッコまれたりしてましたが笑、その後再び細美さんが呼ばれている「歌」の話に。
この日の自分の歌はどうやら88点くらいらしく、いつか100点を出すとの宣言に沸き立つフロア…!
その後「俺らの中で一番優しい曲を」と言って始まるのはなんと「Radio」で、今日のライブの趣旨からするとやらないと思っていたのでサプライズ的に嬉しすぎた選曲…!
間奏では「マサ!」との細美さんの呼びかけから、マサさんによる優しくも力強いギターソロが展開され、その後Cメロを歌いながら再び「マサ!」と呼びかける細美さん。
優しさと信頼の世界。
細美さん
「もっとライブやってって言われるけど、俺らは雨に立つ亡霊、いつでもそこにいるよ。」
そんな言葉から始まるのはもちろん美しすぎる「Ghost In The Rain」。
曲中に「札幌愛してるぞー!」なんて(ここだったっけ?)快活な表情で叫んでいた細美さんを含め、心地良すぎる歓喜の轟音豪雨にいつまでも打たれていたかった時間。
………まーーーーーーだまだ足りない!!!
客電が点いても、野生に帰りしZepp札幌密林ジャングルの咆哮は止まるところを知りません…!
とてつもない歓声に導かれるように、お酒の缶片手に再び5人がステージ上に集まると、ダブルアンコールの前に5人で向き合って乾杯!!🍻
それはそれは美味しそうに数日振りというビールを食らう細美さんや、ほぼイッキ飲みの勢いで最後には頭から被る豪快さを見せていたマサさんなど、既に打ち上げムード満載のステージ笑
細美さん
「酔いが回る前にもう1曲やって帰るわ!」
そう言って始まるのは、優しげな始まりを告げる一葉さんの柔らかな鍵盤のフレーズ。
細美さんが歌い始めるとともに、自身のスタンドマイクをスッと客席に向けるマサさん。
そしてサビに入るとともに始まる合唱…「聞こえねえぞ!」細美さんが煽ると、何十倍にも膨れ上がる歌声…!
ステージ上と客席のエネルギーがみるみる循環して駆け巡る、圧倒的な大団円を描くラストナンバーは「Lone Train Running」…あまりにも!!出来すぎの選曲でした!!!!!
それでも更なるアンコールを求めて野生身剥き出しのフロアでしたが、名前も所属もよく分からない謎の人物(声は細美さんっぽかったですが笑)による、本日は終了とのアナウンスでこの日はここまで。
たくさんの「ありがとう!」と拍手の余韻まで含め、圧倒され切った余韻が身体中を駆け巡っていました。
久しぶりすぎて楽しすぎる轟音。
美しすぎて涙が止まらない轟音。
全ての歌も演奏も、魂丸ごと放射する、生まれてよかったとしか思えない人生最高の轟音の景色…私が好きなハイエイタスってバンドはとてつもないバンドで、それを再実感するにはこれ以上ない夜でした!!!!!
セットリスト
1.The Ivy
2.堕天
3.The Flare
4.My Own Worst Enemy
5.Thirst
6.Unhurt
7.Storm Racers
8.Centipede
9.Deerhounds
10.Horse Riding
11.Silver Birch
12.Monkeys
13.Talking Reptiles
14.Something Ever After
15.Burn To Shine
16.Twisted Maple Trees
17.Insomnia
18.紺碧の夜に
アンコール
1.Radio
2.Ghost In The Rain
ダブルアンコール
1.Lone Train Running
今回は以上です。
最後まで読んでいただいたそこのあなた、本当にありがとうございました。

