子どものレンズを覗き込もう Vol.2|内向的な子を育てる親御さんへ:発達心理学からのヒント
こんにちは。まいまいです。
カナダ在住11年。
グローバル企業に10年勤め、現在は「True me Lab」で
自己理解を深めるプログラムを提供しています。
今日は、「内向的な子どもを育てている親御さん」へ向けて、
前回の記事の続編として、
発達心理学の視点と実体験をもとにしたお話をお届けします。
「この子、なんでこんなに扱いづらいの?」
それ、実は“才能の芽”かもしれません。
先日、感情の扱い方を学ぶ【感情の取扱説明書】プログラムに参加中のママから、こんな声が届きました。
「娘は、親しい人の前ではとても無邪気なのに、
習い事やイベントなど“人前”になると極端に嫌がってしまうんです…」
その言葉を聞いて、私は次男のイヤイヤ期を思い出しました。
内向的で繊細、初めての場所では泣いて逃げ出し、刺激に敏感。
正直、毎日が嵐のようで「長男のときはこんなじゃなかったのに…」と、比べて落ち込むこともありました。
でも、そんな彼とオキュペーショナルセラピスト(作業療法士)と3ヶ月過ごす中で、少しずつ見えてきたことがあります。
1️⃣子どもは、一番身近な「他人」
子どもは、愛しい存在。
でも、ときに「どうしてこうなるの?」とわからなくなる。
自分と夫の気質を受け継ぎながらも、
まるで別の人格として生きている小さな他人。
「自分の子だから、わかるはず」
そう思いたいけれど、実際には
わかりそうで、わからないことの連続。
でもきっと、
「この子をわかろう」とし続ける姿勢こそが、
親に与えられた一番大切な役割なのかもしれない。
気質も感情も、育ち方も違う。
だからこそ、子どもの「存在」と「意思」と「感情」を
一人の人として尊重していくこと。
それはきっと、
“親になる”という旅の本当のスタートラインなのだと思います。
2️⃣子どもには子どもなりの「世界のレンズ」がある
子どもは一人ひとり、違う“レンズ”で世界を見ている。
でも、大人が「こうあるべき」という自分のレンズを当てはめようとすると、うまく噛み合わなくなります。
🔍 同じお母さんから生まれても、性格も反応も、全然違う。
🔍 “内向的”という気質は「育てにくい性格」ではなく、「違う見え方をする力」。
それに気づいたとき、私はやっと、次男の感情爆発を「困ったこと」ではなく、“信頼されている証”として見られるようになったのです。
発達心理学から見る「内向的な子」とは?
1. 気質は生まれつき備わった“個性”
発達心理学では、
「気質(temperament)」は先天的な性格の土台だとされています。
内向的な子は、
外からの刺激に敏感
初対面の人に慎重
観察力が高い
という特徴があります。
🔍 親としては「もっと元気にしてほしい」と感じることもありますが、
それは“脳のセンサーがよく働いている証拠”でもあるのです。
2. 「まだできない」は「伸びしろ」
発達段階の中で、内向的な子は特に「自信を持って行動する力」がゆっくり育ちます。
「今はまだその時じゃない」と信じて、見守る姿勢が必要です。
焦らず、「その子のペース」に合わせた関わりが何よりの支えになります。
3. 安心できる環境があってこそ、自分を出せる
内向的な子は、「安全だ」と感じる環境でこそ自己表現ができます。
知らない人や注目を浴びる場面では、警戒心が先に立ちやすいのです。
「あなたのペースで大丈夫だよ」
「ママはいつでも味方だよ」
そんな言葉が、心の安全基地となります。
4. 親の“まなざし”が子どもを支える
つい他の子と比べてしまうのが親心。
でも、子どもにとっての世界は「ママ・パパの見方」そのものです。
「あなたはあなたらしくていいんだよ」
この一言が、自己肯定感と自己信頼を育てる栄養になります。
5. 「内向的」は“才能の芽”でもある
観察力に優れている
感受性が豊か
深く考えてから行動する
他人の気持ちに共感できる
これらは、大人になってからも強みとなる力です。
外の世界に合わせることばかりに意識が向いてしまうと、
「うちの子、扱いにくい」と感じてしまいますが、
実はこれは、“違う価値観を持った子ども”を育てているということなんです。
「今なにができるか」よりも、「どんな心を持っているか」に目を向けてあげてください。
「感情に振り回される」=未熟ではなく、「扱い方を知らないだけ」
カナダの小学校では、
1年生からセルフレギュレーション(感情調整)を学びます。
「怒ること」も「泣くこと」も、
“ダメ”ではなくて、「どう扱えばいいのか」を知ることが大切。
でも、日本ではまだまだ「感情=厄介なもの」として扱われがち。
その結果、
大人も子どもも、自分の気持ちをうまく表現できないまま、
大人になっていくことも少なくありません。
だからこそ、「ママ自身が感情と仲良くなること」が、
子どもへの最高のプレゼントになるんです。
親御さんへのメッセージ
「このままでいいのかな?」と不安になるときこそ、
“発達のペースは一人ひとり違う”ということを思い出してください。
焦らず、否定せず、比べずに。
ただ「心の安全基地」としてそばにいてくれること。
それが、子どもにとって最大の安心になります。
自己理解が、子育てを変える。
私が提供している「True me Lab」では、
感情のしくみを学び、
自分の内面とじっくり向き合う「自己理解プログラム」を行っています。
子どもの癇癪にどう対応したらいいの?
私、すぐイライラしてしまって後悔ばかり…
子どもを理解したいのに、余裕が持てない
そんなふうに感じている方こそ、
まずは自分自身の“心のレンズ”を整えることから始めてみてください。
親の余裕が、子どもの安心を育みます。
最後に
内向的な子は、あなたの「常識」や「当たり前」を揺さぶってくる存在です。
でも、それこそが最大の学び。
「ママ、ぼくはちょっと違う世界を見てるよ」
そんな子どもの心の声に、そっと耳を傾けてみてください。
そして、子どもが安心して感情を出せるように、
まずはママが自分の感情と仲良くなれることを、心から応援しています。
「True me Lab」ご案内
もしこの記事を読んで、
「もっと子どもの気持ちに寄り添いたい」
「感情に振り回されずに、子どもと向き合いたい」
そう思った方へ。
まずは自分自身の“心の取扱説明書”を手に入れてみませんか?
True me Lab 自己理解プログラムでは、
感情の扱い方
思考のクセ
子どもとの関係の見直し方
を、一つひとつ丁寧に見つめていく時間を提供しています。
気になる方は、Instagramで
「自己理解」と漢字4文字をDMで送ってくださいね。
一緒に、子育ても人生ももっと心地よくしていきましょう。
