SHOWBYROCK!!STARS!!雑考
我々特撮界隈にとって馴染み深い言葉の一つに「春映画」というものがある。
界隈では春ごろに公開される東映特撮のクロスオーバー作品群『スーパーヒーロー大戦シリーズ』を指す俗称であり、2012年の『スーパーヒーロー対戦』から2017年の『超スーパーヒーロー大戦』まで、5年間続いたシリーズとなった。
しかし、過去出演したキャラの扱いやそもそもの映画としてのクオリティなど、様々な面で問題点が多く(特にスーパーヒーロー大戦Z)その評価は芳しいものではない。
そんなこんなで、この『春映画』という俗称は、時たま物語の破綻したオールスター作品に対する蔑称として使われることもある。
私は、今回取り上げる『SHOWBYROCK!!STARS!!』も、その一つにカウントしている。
放送から5年。
感性が大人になった私がもう一度この作品を見る事で新たな発見があるのではないかと思い立ち、再視聴した。
本項では、『SHOWBYROCK!!STARS!!(便宜上 4期 と記載する)』を再視聴した私が、ただ思うままに書いていく。基本辛口なので注意されたし。
尚、今回取り上げる4期以前の作品を含め、ネタバレは考慮しない。注意されたい。
1話 スピードアップ
記念すべき第一話。
高速道路のカーチェイス、新ダークモンスター、主人公一行の逮捕…。目まぐるしく切り替わるスピーディな展開は、5年前の初見時にはギャグテイストな1期を想い出しノスタルジーに浸った記憶がある。
その時は「今期はドタバタコメディなのかな?」と考えていた。
1期の時点でのとんとん拍子で進むスピーディなストーリーを期待していた。
前前作『SHOWBYROCK!!♯(以降 2期 と記す)』はシリアスでハードなストーリー、前作『SHOWBYROCK!! ましゅまいれっしゅ!!(以降 3期 と記す)』が友情ストーリーをメインに置いた作品だったので、ある種ギャグは原点回帰になっていいなと思っていた。
と、あの時の感情を想い出しながら見ていたが
冷静に考えて見るとリカオを弁護士として登場させるための準備に2話含めて1.5話分も使っているのは如何なのだろうと思う。
とはいえ、1話だけ見ればそこそこ良い。某Dの中の人ネタパロディも割とわかりやすくて面白かった。
粗は多いが、今期のまともな話の一つである。
2話 Final Opinion
私は改めてこの話を視聴し、一つの仮説を立てた
「運営には特大ヨカゼアンチがおり、新規に対してリカオの印象操作を行ったのではないか」
そうでもないと、なぜこのような事になったのか、納得できない。
弁護士が私用のせいで遅れ、スマホをいじりながら裁判を熟し、急に躍り出し、裁判に勝った。もう良く分からない。
これの為に1話後半と2話が丸々使われたという現実は、もう覆せない。頭を抱えるしかない。
そして何より、リカオ達の登場を長く愛していたファンが哀れに思えて仕方がない。
まあ、リカオ以外セリフすらほとんどなかったけど...…。
気になった事としては、例えCENTERTOWERの破壊は冤罪だったとしてマシマヒメコや有栖川メイプルの危険運転は無罪放免で良いのだろうか。
治外法権で繰り広げられるギャグアニメなら全然無視できるが、下手に司法国家の側面を出してしまっている以上はそこら辺のチグハグ感は否めない。
(まあ懲役69年を求刑されている時点で日本の法律基準で考えてはいけないのだろうが...…。)
3話 Do!It!Happy大冒険
この回は結構好印象に思われていると思うが、
はっきり言って私にとって4期で最も不愉快な回だ。
さて何が嫌いか。作品全体の流れや構成は文句なし。
問題はデルミンがあまりにも酷い描かれ方をしていることだ。
確かに今回の一騒動はルフユの行動がトリガーとなっている。
離れるなと言って離れられたらデルミンも心配するし、「でゅくし」の一つはされて然るべきだ。
ただ、ルフユはデルミンが興味を持っていたカフェを探しに行ってあげたという理由もあったので、決して彼女が完全な悪であるわけでは無い。
見つけた直後にデルミンがルフユをでゅくしして問いただせば、多分ルフユは真意を言うし、デルミンもてれくさそうにして「もうしないでくださいね」程度で済むだろう。
しかし実際に彼女が取った行動は、理由も聞かずにガチギレしてヒステリックを起こし、店を飛び出すというもの。
今回のすれ違いは、3期4話の時にも話題に上がった「真逆な性格」が原因で発生した。
3期4話で彼女ら二人は紆余曲折ありつつも、その互いの対極性を認め良き友人となった。この時点で、2人は互いに信頼を得ている筈。
現に3期11話でルフユは誰にも見せたくなかった様子の『オペレーションムーンライト』をデルミンが読んでも、それを止めたりしていない。これはひとえにデルミンに対する信頼から来るものだろう。
話を4期に戻す。
ルフユ→デルミンの信頼度を見た後に、改めてデルミンのルフユに対する様子を見てみると、その扱い方は母親が自らの子に接するそれと同じであるのだ。
要は、この話でデルミンはルフユを信用するどころか子供扱いも同然の扱いをし、自らの管理下に置こうとしている。
オブラートに包んで言ってるが、要するにデルミンはルフユを舐め腐っている。
ルフユが5歳の子供だったらまだわかるが、別にそういう訳でもなく、独立した個人として発達した精神を持っているし、個の意思を持って行動できるだろう。デルミンは、その「ルフユの意思」を聞く耳を持っていなかったのだ。
3期の紆余曲折を経て、友好度120%になった筈のデルミンとルフユ。
その実、デルミンはルフユを子ども扱いして全く信用しておらず、自分の言う事を聞かないルフユに怒りを露わにして店を飛び出すという「対話の拒絶」をしてしまう。
そして、ここまでデルフユの信頼関係の現実を描いた彼女らのギスギスは
視聴者が『流星ドリームライン』でエモーショナルを感じる為の材料として消費され、円満に終了した。
恐らく、デルミンは今回の件以降ルフユを信用することだろう。
ルフユにも考えが在ってそれに則って行動していることを知り、なんか一緒にエモくなってから最敬礼のお辞儀と共に誠意ある謝罪。
仲直り。
めでたしめでたし。
私がもしルフユの立場であった時、確かに表面上は謝るだろう。デルミンを怒らせた原因に私がある以上、それは誠意をもって謝罪したい。
とはいえ、デルミンとの距離は広がったと感じるだろうし、上っ面は兎も角としてデルミンとの接し方が悪い方へ変化する。
腹を割って相談できる相手にはヒメコが居るし、個人としての悩みはそっちに言えばいい。
対話の拒絶までしたデルミンへの信用は戻せないだろう。
これは比較的器の小さい人間である私の考えであるが、
如何にルフユの器が大きいかが分かってくれるだろうか。
実は、本放送時にはこの時点で一時脱退している。
もし、過去にリアタイで見たなんて言っていたとしたら、深くお詫びしたい。見栄張りだ。
おわりに
一旦、ここで区切ります。
もう一度視聴した上で、その内容のどこが気に入らないかを自分なりに解釈し纏めるのは、楽しいですが辛いですね。
続きは、書くか書かないか......。
気分が乗ったら書くと思いますので。
〆
2026年2月1日
追記
本記事は別にSTARSが好き!っていう考えを否定するわけでは無いので、悪しからず。
