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【ディレクターズカット版】音楽を聴くために、僕たちは昔もっと忙しかった。

こんにちは。
河童の猫、かぱにゃです。

みなさんは、普段の生活の中で、どのように「音楽」と付き合っていますか?

僕は、かなり音楽を聴く方だと思います。
何の作業をするとき、移動するとき、寝る時もイヤホンをしています。

振り返ってみれば、僕は音楽そのものだけではなく、「音楽を聴くための仕組み」の変化とも一緒に歩んできなたと思います。
カセットテープからCD、MD、iPod、スマホ、そして音楽サブスクへ。
手にするデバイスが変わるたびに、音楽との距離も少しずつ変わってきました。

今回は、そんな僕の「音楽お付き合い史」を振り返りながら、巡り巡って今たどり着いた、僕にとっての「最高の音楽再生環境」について書いてみます。


エ〜ロイムエッサイム!

僕の記憶に残る音楽体験の原点は、小学生の頃にホームセンターで買ってもらったアニメ主題歌集のカセットテープです。
親の車の中で、何度も何度も聞いていました。

その中に『悪魔くん』の主題歌が入っていたのですが、

「エ〜ロイムエッサイム! エ〜ロイムエッサイム〜♪」

という、呪文の歌詞から始まる曲を鬼リピート…いや、悪魔リピートで聴かされ続けた親にとっては、まさに悪魔の所業、地獄の沙汰と言える時間だったと思います。


そして時代はCD全盛期へ

僕が初めて買ったCDは懐かしの「8㎝シングル」でした。
今の若い人達には通じない謎のワードでしょう。

地元のCDショップす み やの店頭で、かぱにゃ少年は究極の二択を迫られます。
アニメ『幽☆遊☆白書』のED曲「アンバランスなKissをして」か、福山雅治さんの「IT’S ONLY LOVE」か。

そして僕が選んだのは、「アンバランスなKissをして」でした。

理由は実にシンプル。
200円安かったから。
小学生のお財布事情には、なかなか重要な判断要素だったと思います。

ウキウキで帰宅した僕を待っていたのは、姉の責めるような冷ややかな視線…。

「なぜ、福山にしながっだぁぁ!?」

当時、「IT’S ONLY LOVE」は大ヒットしていました。
それ以来、ラジオやテレビから「IT’S ONLY LOVE」が流れてくるたびに、姉の目から毒針みたいなものが僕の背中に飛んできます。

その対応、それこそ「たかが愛」じゃねーだろ!


「音楽を聴く」ための多くの手順があった

中学生になると、お年玉パワーでPanasonicのCDラジカセ「RX-DT07」を手に入れました。

当時のカタログ懐かしい

これが当時の僕には、ものすごくカッコいい未来のマシンに見えました。
ボタンを押すと上部がウィーンと持ち上がり、ディスプレイとカセット挿入口が現れる。
その名もコブラトップ!攻めてる!

歌詞カードを読みながらCDを聴く。
(TSUTAYAでは、歌詞だけが書いてある短冊とか配ってました)

カセットに自分で考えた曲順で録音する。
(※A面とB面でうまく配分するスキル!)

深夜ラジオを聴く。
(※内田有紀 夜空にYOU KISS!)

そして、朝は好きな曲を目覚ましにセット。
(SPEEDのWake Me Up!で起きる)

大学卒業まで使い続けた、まさに青春の相棒でした。

そして高校時代には、チャリ通学の心強い相棒としてSHARPのMDレコーダー「MD-MS702」を購入しました。

補助用の電池の外付けとか、時代だな〜

ポータブルだけど、録音できる頼れるやつ。
借りてきた大量のCDをラジカセに繋いでバンバンMDに録音していく。

こうやって今考えると、音楽を聴くためだけに、ずいぶんと手間をかけていたなぁと思います。

レンタルショップに行き(チャリで!)CDを借りる。
MDに録音する。
といっても、当時の通常録音では、基本的に録音時間と同じだけ時間がかかりました。
そしてMDディスクを複数枚持ち歩いて、どれを聞こうか選んでセットする。
「あ、やべ!CDの返却日今日じゃん!」って焦って、チャリで爆走までがセット。

その手間も含めて、すごく楽しい時間でしたね。

当時のポータブル機器は、ポケベルやケータイもそうでしたが、メーカーがデザインにものすごく凝っていました。
「音楽を聴くだけの道具」なのに、持っているだけでちょっと嬉しい。

そんな風にスキマにもたくさんのワクワクが詰まっていた時代でした。


iPodが「音楽を持ち歩く」を変えた

社会人になってしばらくすると、僕の音楽環境は大きく変わりました。

PCとiPodのお出ましです。
いらっしゃい。

僕が購入したのは「iPod classic」。

色はBLACKでした。

当時はnanoやshuffleなど、いろいろなモデルがありましたが、たくさん曲を入れたかった僕はclassicを選びました。
そして、これを10年近く使いましたね。

カセットやMDの頃は、「今日聴く音楽」を自分で準備していました。
iPodになると、今度は大量の音楽をポケットに入れて持ち歩けるようになりました。
ちょっとだけ、1曲1曲を噛み締めて聴くということがなくなってきたのが、この頃かもしれません。


スマホの到来、iPhoneへのバトンタッチ

iPhoneの性能も毎年どんどん上がっていき、容量も、画質や音質も向上していき、iPhoneで音楽を聴くことが多くなっていきます。
さらに2015年、音楽配信サービス「AWA」と出会い、僕は音楽サブスクの世界へ入ります。

音楽サブスクはこれまでの再生環境の変化レベルとは一線を画します。
音楽との距離が一気に変わりました。

「音楽を所有する」から、「音楽の海にアクセスする」へ。

手元にない音楽。
知らなかった音楽。
懐かしい音楽。
新しい音楽。

それらが、指先ひとつで秒で聴ける。
エロイムエッサイム以来の衝撃だったと言えるでしょう。

そして現在、僕はSpotifyをメインに音楽を聴いています。


音楽を聴き続けていたい理由って

僕は、普段からイヤホンで何かしら音楽を聴いています。

音楽が好きだから。

もちろん、それはそう。
でも、昨年ADHDと診断されてから、少し違った角度から腑に落ちた気がしています。

ADHD脳の特性の1つで、注意を向ける対象がない状態になると、頭の中で考えが次々と浮かんだり、いわゆるマインドワンダリング(心ここにあらず)が起こりやすかったりします。

僕にとっては、音楽は「集中するための環境」のような役割をしていたのかもしれません。
音楽そのものに集中するというより、適度な音が流れていることで、余計な思考が散らばりにくくなる。

だから僕は、昔からその心地よさを無意識に感じ取り、音楽を「集中できる道具」として認識していたのかもしれません。


そして僕は、「曲間すらない音楽」にたどり着いた

そんな僕のSpotifyには、一軍プレイリストが2つあります。

ひとつは、「82年生まれの僕の身近にあった邦楽(現在進行形)」。
良く聴いていた曲やヒットチャートを賑わせた曲達を放り込みまくったプレイリストで、1600曲くらい入っています。

もうひとつは、大好きな映画や作品のサウンドトラックを集めたプレイリスト「I LOVE THREE TIGER」。
タイトルをダジャレにしたので、誰にも気付かれていません。

最近「これはいい!」と思ったのが、Spotifyの「AUTO MIX(自動MIX再生)」機能です。
操作は簡単で、プレイリスト画面で【Mix】のボタンを押すだけ。

これが、僕にはかなり相性がいい。
通常、1曲が終われば、次の曲への接続で一瞬、無音になる。
MIXを使えば、曲と曲の間が自然につながっていきます。
前の曲の余韻から、次の曲へとDJがつないでいるような感覚で、音楽が途切れずに流れていく。
永遠に音楽が続いていきます。

この「途切れなさ」が僕にはものすごく心地が良い。
作業中に「曲が終わった」という小さな区切りが入らないだけで、集中が途切れるきっかけが減っていることに気がついたんです。
もちろん万能ではないですが、僕の「集中が途切れにくい環境」をつくる方法のひとつになっています。

カセットテープを聴いていた頃には、A面が終わればテープをひっくり返していました。
MDでは録音する手間がありました。
iPodでは自分で曲を選びました。
サブスクでは、膨大な音楽の中から好きな曲を探しました。
そして今は、曲と曲の境目すら、音楽側がつないでくれる。

音楽を聴くために必要だった「手間」は、どんどん消えていきました。


音楽は「聴くもの」から「環境そのもの」になった

昔は、好きな曲を聴くためにカセットをひっくり返していました。
今は、曲間すら意識しないまま音楽を聴いています。

そう考えると、音楽は僕にとって、単なる「聴くもの」ではなくなっていたのかもしれません。
生活の背景に流れていて、集中するときには環境を整えてくれる。
気分が落ちているときには、少しだけ持ち上げてくれる。

そして、ときどき昔の曲が流れてきて、当時の情景を思い出させてくれたりする。
…姉の視線とか。

音楽の海に身をまかせよう

そうだ、最後にライフハックを紹介して、筆を置く事としますね。
まず、磁気テープがはみ出たら、鉛筆でくるくる巻いてくださいね。
それから、ツメを折ったカセットもセロテープ貼れば録音できますよ。
あと、ハイポジのカセットを使っても違いは良くわからないよ。

引っ越しの日
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※【ディレクターカット版】をお読みいただきありがとうございます。【通常版】は同じ事を簡素に書いているだけですので、読まなくて大丈夫かと思います。

《プレイリストのご紹介》

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